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    3. 国試過去問解説 巨赤芽球性貧血 国試(113A48)
    国試過去問解説 2026-08-05

    国試過去問解説 巨赤芽球性貧血 国試(113A48)

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    111G50
    82歳の男性。疲労感を主訴に来院した。3か月前から顔面が蒼白であることを指摘され、息切れと疲労感を自覚するようになった。2か月前から味覚異常と手足のしびれとを感じていた。3週間前から疲労感が増悪するため受診した。20年前に胃癌に対し胃全摘術を受けた。身長172cm、体重56kg。体温36.2℃。脈拍92/分、整。血圧102/66mmHg。呼吸数18/分。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。上腹部正中に手術痕を認める。両側下腿に軽度の浮腫を認める。両下肢に末梢優位の感覚障害を認める。血液所見:赤血球162万、Hb 6.2g/dL、Ht 21%、白血球3,300、血小板11万。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL、アルブミン2.8g/dL、総ビリルビン1.6mg/dL、AST 24U/L、ALT 32U/L、LD 648U/L(基準176~353)、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、血糖106mg/dL。
    まず投与すべきなのはどれか。

    答え
    不正解

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    疲労感、顔面蒼白、息切れなどから貧血症状を疑い、眼瞼結膜貧血やHb の値から貧血と診断する。胃全摘術を受けていることから巨赤芽球性貧血を考える。

    a 胃全摘術から5年以上経過していること、味覚障害や神経症状がみられることから巨赤芽球性貧血を疑う。MCV 130fL、白血球、血小板の軽度低下、LDと総ビリルビン高値も巨赤芽球性貧血の診断を示唆する。よってaは×。

    b 亜鉛不足により味覚障害は起こるが、他に積極的に亜鉛不足を疑う所見に乏しい。巨赤芽球性貧血による舌の異常(舌乳頭萎縮)でも味覚障害は起こりうる。よってbは×。

    c ニコチン酸が欠乏すると、ペラグラをきたす。ペラグラは3D(dementia、diarrhea、dermatitis)をきたすが通常は貧血をきたすことはない。よってニコチン酸欠乏が貧血の原因ではないと考えられるのでcは×。

    d カルシウム不足により神経および筋の症状がみられるが、カルシウム不足だけで貧血がみられることは基本的にない。よって貧血の原因はカルシウム不足ではないと考えられる。よってdは×。

    e 本症例では、ビタミンB12不足により巨赤芽球性貧血を発症していることが貧血の原因と考えられる。舌の異常や末梢神経障害も合併していることがわかる。まず投与すべきはビタミンB12製剤である。よってeが○となる。

    時間のある方は参考資料としてこちらをご覧ください。

    連載: 国試過去問解説