教育現場での児童の成長・発達に関わる学校医の役割は今後ますます大事になっていくと考えられる。この問題を通して学校医についてのポイントをしっかり押さえておこう。
a 学級閉鎖の権限は学校設置者(教育委員会など)にある。学級閉鎖の判断にあたっては、校長が学校医の意見、欠席児童の人数や状況、感染症の状況などを考慮する。感染症に罹っている児童またはその疑いがある児童の出席停止については校長に権限がある。学校医は学校閉鎖、学級閉鎖、出席停止ともにその権限はない。よってaは×。
b 食に関する指導に関しては、栄養教諭という管理栄養士などの資格を持った専門の教諭が行う。食育は児童・生徒の健全な成長・発育になくてはならないと考えられるため、体制がさらに整っていくことが望ましいと考えられる。よってbは×。
c 学校保健計画は、学校保健安全法により策定や実施が義務化されており、健康診断など学校において必要な活動を計画する。計画の立案においては、養護教諭の協力のもと保健主事が中心となり作成されるが、学校医はこれに参与する。よってcが○である。
d 学校医は教職員の健康保持への取り組みも求められるが、労働者としての教職員の健康管理については産業医がこれを行うべきである。よって長時間労働教職員への面談は労働者の健康管理を専門とする産業医が行う。よってdは×。
e 学校は児童生徒が集まって活動している場所であるため、感染症が発生してしまうと拡大しやすく教育に大きく影響が生じてしまう。学校保健安全法においては学校において予防すべき感染症の種類や出席停止などについて定められているが、感染のおそれがないと認めるかどうかなど学校医はこの規則を用いる場面に関わる。よってeが2つ目の〇である。
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