統合失調症やうつ病に次いで双極性障害についても近年の国試で出題が増えてきている。みられる症状についてしっかりと理解しておこう。
a 本来、文中で使われる言葉の意味とそれぞれの文の間の関係性に一定の整合性がみられるため受け手にとって文章や会話として理解されるが、言葉の意味や使われ方、文としての意味、文同士の関係が崩れるため文章や会話として受け手にとって理解が難しいものとなること。また本人にとってもとりとめがなく話がまとまらない状態。統合失調症においてみられる。よってaは×。
b 本来、健常人の会話では、相手の受け答えやその時の自分の考えの変化などに影響を受けながらもある程度の方向性を持って思考、会話が展開される。滅裂思考では進んでいた方向を急に引き返すような真逆の論理になったり、いきなり空を飛んだり、海に潜ったり、船を壊して泳ぎだすなど、話の方向性、テーマ、進む方向などがまったく流れが続かないものとなる。統合失調症でみられる。よってbは×。
c 本来、会話の中での沈黙は話しているテーマについての話題がつきたり、互いに思いをさぐりあったり、あえて言語化せず空間を共有するなど、また次の会話の開始、発展を呼び込むものでもある。思考途絶ではまとまらない滅裂思考や言葉や文どうしの結びつきが強くない連合弛緩のため、多義化する。その一方で論理性が乏しい過多な情報により、ある意味でパンク、また別の捉え方をするとリセットするために、思考がピタッと川の水が途切れるように止まる状態を指す。これも統合失調症でみられる。よってcは×。
d 統合失調患者においては、他者とコミュニケーションをとれる部分と他者には理解されにくい思考、発想をめぐらす部分がある。後者については意味を共有する言語や文章による評価や意味づけが行われないため、自己の中での思考や発想の連続、その昇華・飛躍、消滅・生成などが起こる。その結果、内容は一般的な言葉や文章では説明できないものとなり、疾患の思考様式、発想様式も加わり自作の意味不明な言語が生成されると考えられる。よってdは×。
e 観念奔逸は、ありありと様々な考え方、イメージなどが思い浮かぶ。その考えやアイデアは一つ一つは健常者の他者にも理解はできるものである。だが次々とそのような考えやイメージが浮かび語られるため、全体として話がまとまらず双極性障害の躁状態もあいまって、話がどんどん大きくなっていく。話の落ち着きどころを見失ったり、具体性や現実性からはなれていってしまう状態である。よってeが○である。
時間のある方は参考資料としてこちらをご覧ください。