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    国試過去問解説 2026-05-27

    国試過去問解説 服薬 国試(114A68)

    e-residentが医師国家試験の勉強をサポート! どこよりも詳しい解説で合格への道を拓きましょう!

    114A68
    78歳の女性。皮疹と食欲低下を主訴に来院した。高血圧症、狭心症および脂質異常症で自宅近くの医療機関に通院し、カルシウム拮抗薬、抗血小板薬およびスタチンの処方を受けていた。20日前の定期通院時の血清クレアチニンは0.7mg/dL、eGFR 61mL分/1.73m2であった。5日前から左背部から側腹部にかけて痛みを伴う皮疹が出現し市販のNSAIDを服用していたが改善せず、食事も摂れなくなったため受診した。意識は清明。身長152cm、体重41kg。体温37.2℃。脈拍88/分、整。血圧142/80mmHg。左背部から側腹部にかけて紅斑と水疱を認め強い疼痛を伴っている。血液所見:赤血球341万、Hb 11.0g/dL、Ht 33%、白血球3,700、血小板17万。血液生化学所見:尿素窒素23mg/dL、クレアチニン1.4mg/dL、eGFR 28mL/分/1.73m2、総コレステロール210mg/dL、Na 143mEq/L、K 4.6mEq/L、Cl 106mEq/L。CRP 0.7mg/dL。帯状疱疹と診断され、強い痛みと食欲不振もあることから入院の上でアシクロビルによる帯状疱疹の治療を行うこととした。
    この患者で減量して投与すべきなのはどれか。2つ選べ。

    答え
    不正解

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    皮疹は、左背部から側腹部にかけての紅斑と水疱より帯状疱疹が考えられる。また食欲低下による脱水やNSAIDによる急性腎障害が考えられ、腎排泄性の薬剤の投与には注意が必要である。

    a NSAIDは、COXを阻害するためプロスタグランジンが抑制され、血管収縮系が優位となり、腎血流が低下し急性腎障害を生ずる。特に高齢者では起こりやすい。よって減量して投与すべきである。よってaは○。

    b スタチンは肝排泄性の薬剤であるため、減量は不要であると考えられる。スタチンの副作用により横紋筋融解症を発症すると腎障害を起こしうるが、それを疑わせる症状、所見は特にみられない。よってbは×。

    c 抗血小板薬の中にもアスピリンといったCOX阻害による作用を持つものがあるが、抗血小板薬全体として腎障害を起こしやすいわけではない。また減量で狭心症のリスクが上がると考えられる。よってcは×。

    d アシクロビルは腎排泄性であるため、使用時には腎機能の確認が必要となる。本症例ではクレアチニン上昇(1.4mg/dl)やeGFRの低下(28ml/分/1.73m2)が認められるため減量して投与すべきと考えられる。よってdが○。

    e カルシウム拮抗薬は肝排泄性であるため減量は不要である。血圧の値もやや高値であるため、現在の投与量を継続するべきである。よってeは×。

    時間のある方は参考資料としてこちらをご覧ください。

    連載: 国試過去問解説