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    国試過去問解説 2026-04-01

    国試過去問解説 胃癌 国試(114F69)

    e-residentが医師国家試験の勉強をサポート! どこよりも詳しい解説で合格への道を拓きましょう!

    114F69
    76歳の女性。胃癌の治療のため来院した。

    ■現病歴:健康診断の上部消化管内視鏡検査と生検で胃癌と診断されたため治療の目的で受診した。
         同健康診断で血中Helicobacter pylori抗体陽性を指摘された。
    ■既往歴:20年前から高血圧症で自宅近くの診療所に通院中。
    ■生活歴:夫と長女の家族と暮らしている。喫煙歴と飲酒歴はない。
    ■家族歴:父親が心筋梗塞。母親が胃癌。
    ■現 症:意識は清明。

    身長157cm,体重48kg。体温36.5℃。脈拍76/分,整。血圧132/86mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。

    検査所見:血液所見:赤血球418万,Hb 12.7g/dL,Ht 40%,白血球4,300,血小板22万。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dL,アルブミン4.0g/dL,総ビリルビン0.8mg/dL,AST 25U/L,ALT 19U/L,LD 193U/L(基準120~245),ALP 147U/L(基準115~359),尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,Na 139mEq/L,K 4.4mEq/L,Cl 103mEq/L。上部消化管内視鏡像を別に示す。


    内視鏡治療の適応と診断し内視鏡的粘膜下層剥離術を行った。病理組織のH-E染色標本を別に示す。
    この患者の切除標本の病理組織像と考えられるのはどれか。

    答え
    不正解

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    H.pylori陽性胃癌であり、分化型の腺癌であると考えられる。腺管構造を有する胃癌の病理組織像を選択することになる。他の選択肢は正常組織の組織像の理解があるか問われている。

    a H.pylori陽性胃癌であり、分化型の腺癌であると考えられる。腺管構造を有する胃癌の病理組織像を選択することになる。他の選択肢は正常組織の組織像の理解があるか問われている。

    b 紡錘形の細胞が束状に並んでいることより、GISTの組織像と考えられる。GISTはKIT免疫染色が陽性になることが特徴である。よってbは×。

    c 中心静脈と肝三つ組(小葉間動脈、小葉間静脈、小葉間胆管)などの構造がみられることから正常の肝組織であると考えられる。よってcは×。

    d 多数の腺管構造を認めながらも正常の胃の組織像とは大きく異なるものとなっている。胃の正常構造の組織像もしっかり教科書で確認しておこう。胃癌における分化型腺癌の組織像と考えられ、dが○である。

    e 外分泌部と内分泌部にはっきりと分かれており、正常の膵臓の組織像である。外分泌部からは消化酵素や重炭酸イオンが、内分泌部である膵島(ランゲルハンス島)からはグルカゴン、インスリン、ソマトスタチンが分泌される。よってeは×。

    時間のある方は参考資料としてこちらに目を通しておきましょう。

    連載: 国試過去問解説