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    専門研修インタビュー 2025-09-01

    一宮西病院(愛知県) 専攻医 上田雄大先生(麻酔科・集中治療) (2025年)

    一宮西病院(愛知県) の専攻医、上田雄大先生(麻酔科・集中治療)に、病院の特徴や研修プログラムについてなど、様々なエピソードをお伺いしました。この内容は2023年に収録したものです。

    一宮西病院

    〒494-0001
    愛知県一宮市開明字平1
    TEL:0586-48-0077
    FAX:0586-48-0055
    病院URL:https://www.anzu.or.jp/ichinomiyanishi/

    先生の近影

    名前 上田 雄大(ゆうだい) 専攻医
    出身 岐阜県高山市
    出身大学 徳島大学
    医師免許取得年度 2019年
    初期研修施設 一宮西病院
    専攻医研修 麻酔科・集中治療

    医師を目指したきっかけをお聞かせください。

    母が薬局で医療事務の仕事をしていたことから、私も中学生のときぐらいから医療に関する仕事はいいなと漠然と思っていました。医師であれば、色々な仕事ができると気づき、医師を目指すようになりました。

    学生生活はいかがでしたか。

    軟式テニス部に入っていて、テニスばかりしていました(笑)。テニスは大学から始めたので、うまいわけではなかったのですが、成長している実感が何となくありましたし、西医体にも6年生まで出ていて、楽しい学生生活を過ごしました。

    初期研修先を一宮西病院に決めたのはなぜですか。

    岐阜県出身なので、岐阜県と愛知県の病院を探していたのですが、一宮西病院は初期研修医の人数が8人前後で、立地も良く、有力候補の一つでした。私は学生時代から麻酔科志望だったので、一宮西病院の見学に来たところ、専攻医研修を見据えた初期研修ができると分かり、一宮西病院に決めました。

    麻酔科を志望された理由をお聞かせください。

    医学生の時は麻酔科が特殊な科と感じながらも漠然と興味を持っていました。 実際に初期研修で麻酔科ローテーションを行った際に、生理学を身をもってダイレクトに感じられる診療科であると思ったからです。自身の行った行為が秒単位で効果を感じられるので自分の性に合っていました

    初期研修を振り返って、いかがですか。

    初期研修は専門研修で麻酔科を選ぶ前提で回っていたのですが、あえて麻酔科は回らないでおこうと決めていました。
    麻酔科は1年目の必修期間と2年目の終わり頃に選択で4週間ほど回っただけです。初期研修では内科や総合診療科を頑張りたいと考えていて、一時期は内科もいいなと思ったのですが、
    最終的に麻酔科を専攻することにしました。初期研修では同期にも恵まれ、多くの症例も診て、本当に充実していました。

    専攻医研修先を一宮西病院に決められたのはどうしてですか。

    初期研修の病院を一宮西病院にしたのは専攻医研修も見据えたうえでしたので、そのまま一宮西病院にしました。他院の見学にも行っていないのですが、見学ぐらいはしても良かったかなと思っています。

    専攻医3年目の現在はどのような専攻医研修をなさっているのですか。

    市中病院レベルの麻酔に関しては一通りかけることができ、一人で完遂できるようになりましたので、少し早めではありますが、専攻医1年目、2年目の人たちの指導をしながら麻酔をかける機会も増えてきました。それから当直では集中治療をメインで診る機会も多くなりました。

    専攻医研修で特に勉強になっていることを教えてください。

    集中治療をクローズドで診る経験を積める環境は全国的にも珍しく、術後管理はとても勉強になっています。

    専攻医研修で遣り甲斐を感じるのはどのようなときですか。

    私は初期研修で麻酔科を回っていないに等しく、専攻医研修が始まった頃はできないことばかりでした。ほぼゼロからのスタートで、一般的な麻酔を少しずつかけられるようになり、
    心臓麻酔や呼吸器外科の麻酔もかけられるようになるなど、できるようになったことが明確になります。
    マスターするべきことを一つずつ潰していったり、一般的な麻酔でも何事も起きず、クオリティが上がっていることを実感できると遣り甲斐になりますね。

    先生の近影

    専攻医研修で辛いことはどのようなことですか。

    自分では対応しきれないかもしれない症例が来ることです。また、重症の症例や難しい症例に加え、一般的な麻酔も一気にどっと来ることがたまにあるのですが、そういう自分のキャパシティを超えるときも辛さを感じます。

    当直の体制をお聞かせください。

    麻酔科の当直は「上」と「下」の2人体制で、何年目から「上」になるという決まりはないのですが、「上」が集中治療メイン、「下」が麻酔メインで当直します。
    私は「上」の立場をさせていただいているので、当直のときには集中治療をメインで診ています。回数は以前は月に6回でしたが、今は5回です。

    当直で勉強になっているのはどのようなことですか。

    集中治療では術後管理が目に見えて理解できるので、勉強になっています。

    指導医の先生方のご指導はいかがですか。

    当直の「上」の仕事をさせていただいているときは、コール番という形で指導医の先生がバックアップしてくださる体制になっているので、
    何かあれば相談できます。また、日中は先生方の数が多いので、相談しながら仕事をしていますし、質問できる先生もいらっしゃいます。

    カンファレンスはいかがですか。

    麻酔科としては毎朝、その日の麻酔の症例の全例をプレゼンするカンファレンスがあります。集中治療もカンファレンスを全症例行っています。
    集中治療はその日の患者さんの状態について、全体でカンファレンスをしたあとで、麻酔科全員で回診します。回診は朝と夕方に行っています。雰囲気もいいですよ。

    初期研修医の指導はどのようにしていらっしゃいますか。

    初期研修医が何を考えて、その行動をしたのかを聞くことを心がけていますし、初期研修医が答えを持っていたら、それを尊重しています。
    また「これはこうだ」と教えるのではなく、その裏づけとなる根拠を教えたいと思っています。

    病院に改善を望みたいことはありますか。

    私たちが専攻医になったときは麻酔科に3年ぶりぐらいに入ってきた専攻医だったのですが、それから専攻医の数がとても増えてきました。
    2人体制の当直で、以前は「上」と「下」の比率がちょうど良かったのですが、今は専攻医が増えてきた分、「上」の比率が減ってきたので、その意味では「上」の人がもう少し増えた環境になると有り難いです。

    コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

    皆さんとはよく話しますし、良好です。私からも頼みやすいですし、コメディカルスタッフの皆さんも私たちに頼みやすいと思ってもらえている気がします。

    専攻医同士のコミュニケーションはいかがですか。

    かなり良好です。変わった人もいません(笑)。私は専攻医1年目、2年目の人たちを指導する立場ではありますが、お互いにフランクな感じで接しています。

    今後のご予定をお聞かせください。

    心臓麻酔に興味があるので、心臓麻酔を勉強できる病院に勤務できたらと考えています。

    専門医制度についてのご意見をお願いします。

    麻酔科は専門医試験を受験できる年次が変わったりもしましたが、私は旧制度を経験していないので、新しくなった制度との比較はできません。
    ただ、新しいプログラムに乗ったお蔭で大学病院で半年間の研修ができました。このプログラムでないと大学病院に行くことはなかったかもしれないので、そこは良かったのかなと思います。

    専攻医研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

    麻酔科に限ったお話をさせていただくと、麻酔科には心臓麻酔、ペインクリニック、集中治療などのサブスペシャリティがありますが、若いうちに全てを学ぶことは難しく、どこに適性があるのかどうかも分かりませんので、
    色々なサブスペシャリティが揃っており、まんべんなく研修できる病院をお勧めします。当院は非常に緊急の帝王切開などでの産科麻酔をしたり、ペインクリニックをする病院ではありません。
    ただ心臓麻酔を多く行っている病院は集中治療管理を心臓血管外科医がしていたりします。
    しかし、当院では麻酔科が術後の集中治療管理をするので、これが学べることは大きな利点です。専攻医研修にあたっては興味があることが2つ以上ある病院で研修しないと、サブスペシャリティを選ぶ段階で困ってしまいます。
    また、全初期研修医に対しての持論としては身体に合った病院を選びましょうということです。
    自分のキャパシティがそんなに大きくないのに、とても忙しい病院で研修するのは避けた方がいいですし、診療科を選ぶ際も好きな診療科よりも、身体に合った診療科を選んだ方がいいと思います。

    連載: 専門研修インタビュー

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