後期研修医インタビュー

東京女子医科大学病院

東京都新宿区河田町8番1号

名前 吉田 有策 研修医(後期研修医2年目)
出身地 福岡県
出身大学 杏林大学
名前 徳光 宏紀 研修医(後期研修医1年目)
出身地 中国上海市
出身大学 東京医科大学

医師になったきっかけを教えてください

吉田:

家族、親戚には医師はいませんでしたが、高校生の頃からコソボ難民、海外災害募金、青年海外協力隊に関心を持ち始め、そこで働いている医師に強く引かれるようになりました。

徳光:

中学校の頃、風邪で病院に行った際医師に症状を聞かれ、咳と答えたらそんなことで来るなと、怒られてしまいました。そこから何をしているのかわからない医師と言う職業に「不信感」を抱くようになりました。
高校生になった時、親戚や知り合いに医師がおらず、このままでは自分と家族が危険だと考え、自分が医療に携わることで自分を含めた家族を守り、そして友人や同僚から信頼できる医師見つける為に医学の道を志しました。

後期研修をここに選んだ理由

吉田:

こちらで初期研修もお世話になったわけですが、はじめから後期研修は内分泌外科に入局しようと思っていました。
高校生の頃から甲状腺疾患を患っており、薬による治療を続けていましたが、大学5年生の時に手術をする事になり小原教授にお世話になりました。学生時代のポリクリで素晴らしい先生にめぐり合い、将来自分が進むべく専門を決めあぐねていたのも事実ですが、自分自身が治療を受けている病気に興味があり、同様の病気を患っている患者さんの気持ちも分かるのではないか~甲状腺だけが内分泌外科の疾患ではないのだけれど~何かわかるような気がして、内分泌外科医になると決めました。
初期研修時代には、1年次の自由選択科目で3ヶ月間内分泌外科をローテートし、小原名誉教授・岡本教授の外科的技術レベルの高さと、人柄にひかれ入局しました。

徳光:

初期研修医2年目の夏まで決めていませんでしたと言うより決められませんでした。内科的なことにも外科的なことにも興味があり絞り込めずにいました。
いよいよ決めなくてはならない時に、手術もできて内科的診察もできる科目は何かと考えた時「内分泌外科」と言うワードが浮かび上がり、内分泌外科をインターネットで調べたところ東京女子医科大学病院の内分泌外科がヒットしました。
よく調べてみると、大学病院で「内分泌外科」として独立しているところがなく、例えば一般外科の一部だとか、胸部外科の一部という形での医局はありましたが、内分泌であれば甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓と全身の内分泌臓器を独立して診ることができるのはこの医局だけでした。それで見学や説明会に行き非常に面白そうだなと思い、また1年上に先輩がいるという心強い要素もあり、更に医局の雰囲気も良かったので決めました。
私見ですが、直ぐ上の先輩がいる事は医局選択においては重要なファクターになると思います。来年入局希望の方がいらっしゃれば自分が、1年上の先輩として相談にのってあげたいなと考えています。

後期研修の内容について

吉田:

内分泌外科はで扱っている臓器は、甲状腺・副甲状腺・副腎・膵臓・乳腺と守備範囲が広いです。今は手術・病棟業務に加え、外来診療もやらせて頂いてます。
外来は土曜日の午前のみで、診察する患者さんは15名くらいです。外来で受け持った患者さんは入院・手術・術後経過のすべてを診ることになります。非常に責任重大ですが、やりがいもありますし勉強にもなります。
術者として手術をやらせて頂けるのは甲状腺、副甲状腺手術が多く、乳腺や副腎の内視鏡的手術については第一助手として多くの症例を経験させて頂いています。入局して約1年半ですが、約50症例の術者をやらせて頂きました。術者を経験する機会は大学病院のなかではかなり多いのではないかと思っています。
外来も大学病院のなかでは非常に早い時期に経験させて頂いているので正直不安なことも多くありますが、不安なときはすぐ相談できる雰囲気がありますので助かっています。
当直は、月5回くらいでオンコールは2回です。

徳光:

吉田先生の内容と殆んど重なりますが、病棟の業務と手術がメインになります。手術も新米ながら、術者としては現在まで3例経験しました。手術の助手としては週5回程度手術室に入ります。
外来はまだ枠を取ってやらせてもらってはいませんが、入院を受け持った患者を数人、自分で外来にてフォローアップしています。吉田先生は外来の枠を持っておりますが、自分が初期研修でお世話になった市中病院ですら後期研修2年目で外来を、しかも固定の枠を持つ方は殆んどいなかったと思いますし、ましてや大学病院ではどの病院でも、どの科でも見当たらないと思います。

1週間のスケジュールについて

吉田:

月、水、金曜日が手術日になりますのでその日は、8時からの回診が終了したあと手術室にはいります。手術が終了した後は18:00からカンファレンスがあります。手術のない日は、病棟業務の他には、外勤で甲状腺外来をしています。甲状腺の内科疾患に多く触れる事が出来るよい機会になっています。
また毎週土曜日の8時10分より医局での勉強会があります。臓器ごとにテーマを決め、自由参加で15分程度ですが非常に勉強になっています。

徳光:

手術日である月、水、金曜日は吉田先生と同じです。火曜日と木曜日は手術がないので若干異なります。病棟業務は同じですが、その他に時間があれば外来のエコーや検査を手伝いに行ったりしています。上の先生や技師さんは皆優しいので最初は当て方や評価方法をレクチャーしてくれます。次のステップになると一通り見た後でプローベをもらい実際に当てさせてもらいます。それで慣れてくると最初から最後まで自分でエコーをやり所見を書きます。その時上の先生は横と見ているだけで、もれがなければ手出ししてきません。他のスケジュールとしては火曜日の夕方より外病院へ当直に行きます。

カンファレンス雰囲気

吉田:

カンファレンスの時間は1時間ですが、内容的には術後報告と術前検討の検討をしますが、外来・病棟で悩ましい症例に関しては全員で症例検討を行います。「皆で考え議論する」というのが岡本教授の方針だと私は理解しています。それぞれの医局員の意見を元に方針が決定されて行きます。
岡本教授は時には、ホワイトボードを駆使して意見を下さいます。教授の意見は非常に理論的なので勉強になります。といっても理屈ぽっくなくさばさばされている方です。

何か失敗談ございますか

吉田:

回診に遅刻した事があります。何度かあるのですが、大体当直日です。当直だからと遅くまで仕事をしていて、「病院にいるから遅刻するわけがない」と心のどこかで油断していたのだろうなと解釈しています。看護師さんから「朝ですよ」と起こされたこともあります。

徳光:

違う病院から来ましたのでカルテにしても業務の進め方も違うので、戸惑う事もありそれが元で失敗することも来た当初はありました。また当直の時でしたが、PHSを充電することを忘れ、PHSが繋がらず自分の携帯電話に連絡が来ると言う事がありました。

女性医師 医局としての取り組み

吉田:

東京女子医科大学病院なので、そもそも学生は全員女性です。そのため、病院全体でも女性医師の雇用環境に対する取り組みは行われています。医局にも、結婚されお子様がいらっしゃる先生もいます。育児と仕事が両立できるような勤務形態を医局としても積極的に取り入れているように感じます。

徳光:

女性の占める割合が多いので、うまくは表現できないのですが、医局の雰囲気は非常に明るく、上品な面さえあります。また決め細やかな雰囲気が漂っています。

最後に…

吉田:

今までの話しをまとめる事になりますが、我々の医局の特徴の一つはハイレベルな環境で研修が出来る事。二つめは、手術・外来を後期研修の早い時期から経験できること、そして三つ目は教授の素晴らしさです。岡本教授は、高い技術レベルと、熱い想い~「世界一の内分泌外科」を目指す~をお持ちですが、反面私達みたいな研修医にも気軽に話しかけてくれ、威圧的な面はなく、手術の第一助手も普通にやらせて頂いています。
この環境は大変貴重な経験になると思います。このレポートを見て頂いて少しでも興味をお持ちになられましたら、私や徳光先生からもいろいろご説明させて頂きますので、ご連絡お待ちしています。

徳光:

スペシャリストかジェネラリストかよく議論されますが、ジェネラリストをめざしたいのであれば、市中の臨床研修病院にて後期研修を受けられたがいいと思います。この医局について言うと、内分泌外科のスペシャリストを目指している訳ですが、全身のホルモンのバランスを診なければならずその意味ではジェネラリストでもあるとも考えられ、多様な臨床を積む事ができます。是非ご連絡お待ちしています。

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