後期研修医インタビュー

国立研究開発法人

国立国際医療研究センター国府台病院

千葉県千葉県市川市国府台1-7-1

名前 川口 明子 研修医
出身地 千葉県市川市
出身大学 東邦大学
医師免許取得年度 2012

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

父が医師だったこともあり、家族から勧められたのがきっかけです。

ポリクリはいかがでしたか。

大学病院で行ったのですが、あまり記憶がないですね(笑)。

初期研修の病院を国立国際医療研究センター国府台病院に決めたのはなぜですか。

実家の近くの病院であったことと慢性期の疾患に強みがあることが理由です。当院は糖尿病、リウマチ、精神科の疾患などの症例が多いんです。救急で素早く治療していくのもいいですが、私は学生時代から救急よりも治らない病気を診ていきたいと思っていたんですね。治らない病気を持った患者さんを支えていくことに遣り甲斐を感じていたので、当院を選びました。

初期研修を振り返って、いかがですか。

指導医の先生方に質問しやすい環境でしたので、気を遣うことなく、伸び伸びと研修できました。私たちの同期は9人いて、女性は私だけだったんです。最初は友達がいなくて不安でしたが、働くうえでは問題なかったです。優しい指導医の先生方に恵まれ、楽しい2年間を過ごすことができました。

初期研修はどのようなローテーションだったのですか。

ほぼ全科をローテートしました。院外の研修は救急、小児科、地域医療です。救急は国立国際医療研究センター病院、小児科は下志津病院、地域医療では岩手県花巻市の病院に行きました。花巻では車を貸していただけたので、日帰りの温泉巡りも楽しめました(笑)。

専門を統合内科に決めたのはどうしてですか。

ローテートしてみると、消化器内科で手技をやっていくとにも興味が出てきたのですが、やはり患者さんをずっと診ていきたいと思いました。当院に残りたいという気持ちも強かったですね。当院の統合内科は糖尿病の患者さんが多く、糖尿病の専門医を取りたいと考えました。

後期研修で国立国際医療研究センター国府台病院を選んだ理由をお聞かせください。

糖尿病の患者さんが多いことと、初期研修で師匠と思える指導医の先生に出会ったことです。熱心な先生で、これからもついていって、教えていただきたいと思いました。また、当院の後期研修で糖尿病の専門医を取られた先生方が多かったこともありますね。

後期研修はどのようなプログラムなんですか。

かっちりとしたプログラムはありません。統合内科のメンバーの一人として、1年目の4月から外来も行っています。後期研修1年目から外来をさせてくださる病院は少ないようですね。最初は時間がかかり、患者さんは5人だったのに、終わったのが夕方だったこともありました。初期研修ではあとでゆっくり調べることもできますが、後期になると結論を早く出したり、引き伸ばしたりして、何とかしないといけません。指導医の先生方にも相談しますね。でも、外来があり、自分の患者さんがいるというのは恵まれていると思います。

後期研修で勉強になっていることを教えてください。

外来をしているので、診る患者さんの数は増えますね。2診体制で、指導医の先生が隣のブースにいらっしゃいますから、1年目のときは毎回、相談していました。今もフィードバックは常にあります。3年目になってからは専門外来もさせていただいています。外来から入院まで、私が主治医となって対応しますので、責任感や真剣度が上がりましたね。初期研修のときに比べると、できることが増えたことを実感しますし、それが遣り甲斐に繋がっています。

臨床研究にも力を入れている病院ですよね。

指導医の先生方が熱心に指導してくださり、私も香港の学会で発表することができました。その費用も病院が負担してくれました。糖尿病の専門医の取得にあたっては学会での発表数が決まっているのですが、私は既にその基準を満たしています。受験資格を得たので、あとはテストを受けるだけなんです。指導医の先生方の目が行き届く規模の病院なので、論文などもよく見ていただけます。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

いつ相談しても、丁寧に教えていただいています。あとから論文をくださることもありますね。声をかけると、指導医の先生のご機嫌が悪かったということがないんです(笑)。そういった気を遣わなくていいので、相談しやすい環境です。

病院に改善を望みたいことはありますか。

皆が優しくて、いい方ばかりなので、めりはりがつきにくいと感じることもあります。良く言えば大らかですし、悪く言えば怠けてしまうことになりかねません。忙しさに関しては救急車もそこまで来ませんし、三次救急も来ないので、ちょうどいいですね。休日も取れていますので、リフレッシュもできています。あとはお給料がもう少しあればというところでしょうか(笑)。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

入力などの小手先のことにとどまらず、患者さん全体のことを考えるように指導することを心がけています。事務作業で終わらないようにということですね。教科書をプリントアウトしてあげることもあります。

当直の体制について、お聞かせください。

月に2回あります。内科1人、外科1人、精神科の外来1人、病棟1人、初期研修医2人の6人体制です。私は内科当直に入ります。最初は緊張しましたが、3カ月ほどは電話をしてもいい指導医が決まっていて、バックアップ体制があるので大丈夫でした。当院はICUがなく、他院から来た先生が「これはICUで診るものでしょう」と驚かれるようなことも内科で診ますので、勉強になりますね。初期研修のときよりも当直は忙しいです。

カンファレンスはいかがですか。

毎朝、前日の緊急入院の患者さんのショートプレゼンがあります。指導医の先生方もデータをご覧になり、注意すべきことを指摘してくださいます。週に1回、初期研修医が新規の入院患者さんのプレゼンをするカンファレンスもありますし、全入院患者さんのプレゼンをするカンファレンスもあります。また、週に1回、朝7時30分から抄読会のような勉強会もあります。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

看護師さんは優しいですし、職種間の垣根が低いです。規模がそこまで大きくない病院なので、検査室の技師さんたちともお互いの名前を知っていますし、頼みやすいですね。大きい病院だと知らない人には挨拶しないところもあるようですが、当院には掃除のスタッフとも「お疲れ様」と声を掛け合える雰囲気があります。

何か失敗談はありますか。

初期研修のときはCVを入れるのが苦手でした。5、6人の患者さんにやって、うまくいかず、7人目で泣いてしまったんです。そのときは指導医の先生に泣くなと怒られましたね。でも、懇切丁寧な図を書いていただいて、きちんと教わりました(笑)。苦手意識があると余計にうまくできないものですが、ご指導を受けたあとからはできるようになりました。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

後期研修になると、科がばらばらになるので、初期研修のときほど話したりはできませんが、新年会などを開いたりしています。同期が減っても、上の先生方との距離が近いので、不満はないです。

今後のご予定をお聞かせください。

来年は当院でフェローになる予定です。その後は未定です。甲状腺に興味があるので、どこかで専門的な勉強ができればと思っています。

現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。

ある診療科だけの患者さんは少ないですから、色々な診療科の内容を学ぶことは良いことだと思います。私も外来で「泌尿器の手術をするんだけど」と患者さんに言われたときに、その話が少しでも分かるのはローテートのお蔭です。ほかの科のことを何も分からない医師は頼りなく感じますし、特に私が勉強している糖尿病は全身疾患ですので、この制度のもとで初期研修できて良かったです。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

当院はコメディカルスタッフが優しく、雰囲気がいいのが特徴です。医局が同じで、他科との垣根も低いので、働きやすいですよ。外来や検査などのデューティーも適度にあるので、忙しさの程度がちょうどいいです。土曜日と日曜日は休日ですから、ワーク・ライフ・バランスも取れます。取得できる専門医は少し限られますが、内科でしたら糖尿病、リウマチ、消化器は取得できますし、臨床研究にも打ち込めますので、是非、見学にいらしてください。

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