後期研修医インタビュー

社会福祉法人 恩賜財団

済生会熊本病院

熊本県熊本市南区近見5丁目3番1号

名前 稲森 大治(たいじ) 先生
出身地 宮崎県宮崎市
出身大学 大分大学
医師免許取得年度 2015年度

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

一番分かりやすく、人の役に立てる職業だと思ったからです。私の高校は医学部に行く先輩が多かったことにも影響を受けました。

学生生活はいかがでしたか。

硬式テニス部に所属し、4年生までテニスばかりしていました。
転機になったのは4年生の研究室配属です。フィリピンで感染症の実習を2週間、その前後で感染症や医学英語の勉強をしました。フィリピンは第二言語が英語なので、自分と同じような学年の学生でも英語の教科書を原著で読みこなすことができていました。そういったことにカルチャーショックと刺激を受けて、そこからは勉強するようになりました。
学生生活は4年生までのテニス漬けの生活とそれ以降に二分されていました。充実していたと思います。

初期研修で浦添総合病院を選んだ理由について教えてください。

実はアンマッチだったことがきっかけで、浦添総合病院に行きました。最初に応募した研修機関は全て落ちてしまい、当時推薦状を頂いていた指導教員に結果報告をしたところ、グループ病院である浦添総合病院をご紹介いただきました。その後、週3回の卒試の合間を縫って見学に行き、充実した救急外来での当直やコメディカルのスタッフの方たちとの関係性に魅力を感じて入職を決めました。

初期臨床研修の2年はいかがでしたか。

今までの人生で一番楽しかったです。仲間も大勢いましたし、今まで蓄えてきた知識を実際に使えること、色々な技術を身につけられることが楽しかったです。
浦添の定員数は13人でしたが、国試の不合格者もおり、11人の仲間で初期研修をしました。

循環器内科を専攻された理由をお聞かせください。

学生時代には選択肢にありませんでしたが、初期研修の病院で卒後5年目の先輩に憧れたことが大きいかもしれません。
その先生は、PCI・アブレーションの何れにおいても知識・技術ともに素晴らしく、そのような専門性を持ちながらも、当直のときにはcommonな疾患のことから他科のfatalな疾患まで教えてくださり、自分もこのようになりたいと思いました。
循環器内科自体は、一言でいうと救急外来に近く、専門性が高いところが魅力的だと思います。

専門研修先を決められた時期はいつでしたか。

循環器内科自体は決めていましたが、何れの大学・病院に行くか決めかね、年が明けて二次募集のときに決めました。

専門研修先を済生会熊本病院に決められた理由を教えてください。

当院の循環器内科は市中病院でありながら、虚血、不整脈、ストラクチャーなど、何れの手技も症例が豊富です。しかしながら、長く留まる若手があまりいないため、自分に回ってくる手技が多いと考えたのが理由です。

済生会熊本病院の内科の特徴を教えてください。

私が現在専攻している当院の内科プログラムは、サブスペシャリティーである循環器内科の割合が重点的に置かれているプログラムです。
当院の内科専攻医は私1人しかおらず、専門医試験受験に必要な症例があれば上級医の先生に声をかけていただけることがメリットです。
同期がいないのは寂しい面もありますが、上級医の先生・スタッフの方々が私のためだけに会議や他院へのローテーションの調整などをしてくださり、とても有り難いです。
循環器内科としては、虚血、不整脈、弁膜症、エコーなどかなり幅広く研修できることが魅力的だと思います。

専門研修で一番勉強になっているのはどんなことですか。

初期研修のときとは責任感が違い、各科で主治医として患者さんを持たせていただくことになります。患者さんや家族から思いもよらないことを聞かれることも多く、色々な準備をすることが一番勉強になっています。勉強しないといけない環境そのものが勉強になります。

ほかに、初期研修と後期研修との違いはどんなところにありますか。

周りからの信頼も違うと思います。初期研修が終わって、まだ半年しか経っていませんが、初期研修医のときとは周囲のスタッフからの扱いが違うので、やりやすくなりました。その一方で、責任も重く感じています。

専門研修で楽しいことはどういったところですか。

仕事は毎日楽しいです。先生方やコメディカルのスタッフの方とも良い関係で、飲み会に誘っていただくなど、プライペートでも楽しくやっています。

専門研修で辛いところはどういったところですか。

同期がいないところです。同期との普段の会話の中で情報を得たりすることが少なくなりました。
この前初期研修時代の友人と久しぶりに会って話をしたのですが、そのとき初めて知ることもあり、そういったところが辛い点かなと思います。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

一番嬉しいのは任せてくださるところです。上の先生方ほど任せてくれる印象があります。若手が少ない科も多く、概ね狙った通り色々な経験させていただいています。

診療を行ううえで不明な点や不安な点などの悩みごとについてはどのように対処されていますか。

まずは自分で調べるということを自分の中での原則としています。ただ調べても分からないことはすぐに上の先生に聞きます。どの科でも指導医の先生をつけてくださっていて、その先生をはじめとして色々な先生方に積極的に聞いています。

看護師の方を含め、コメディカルの方との関係はいかがですか。

とても雰囲気が良いです。指示していないことも拾ってくれたり、言っていなくてもやってくれたり、非常にレベルの高いスタッフばかりで感謝しています。

カンファレンスについて、お聞かせください。

内科プログラムでは様々な科を短期間でローテートしなければなりません。各科のカンファレンスでは、その日の新患や重症患者のプレゼンテーションを聞くことができ、知らない事項を勉強するに際して非常に有意義だと感じております。自分が発表する場も与えられますので、より伝わりやすくするために工夫し、また標準的な治療について勉強する良い機会になります。

オンとオフの切り替えはしっかりとできていますか。

休みたいときは休んでいます。私はあまりオンオフの切り替えが上手な方ではないので、週末でも病院に来たり、勉強したりすることはあります。ただ、私としては切り替えができていると思います。

今後のキャリア形成についての考えをお聞かせください。

選択肢としては大学の医局に入るかどうかですが、今のところは当分の間は当院で、様々な循環器疾患・手技を経験した後に専門を決めたいと考えています。初期研修時代は不整脈に興味がありましたが、最近はストラクチャーなどの新しいことが面白そうに感じています。当院の循環器内科の良いところは色々なスペシャリティがあり、それらをローテートさせてもらえるところなので、それらを見て回りながら、自分の適性に合い、興味が持てるところを選んでいきたいです。

済生会熊本病院とはどんな病院ですか。

JCI認定を受けている素晴らしい病院です。綺麗で働きやすく、食堂も美味しいですし、保育園もあり、女性も働きやすい職場だと思います。
症例数も豊富ですが、医師の数も豊富なので、労務過多になることもありません。ローテートしている分、他科の先生方にも聞きやすい環境が生まれます。私は当院での後期研修を選んで良かったと思っております。

研修先を検討されている初期研修医の皆さんにメッセージをお願いします。

内科の中でも特に呼吸器・消化器・循環器を志望する方にとって魅力的な病院ではないでしょうか。幅広い症例が集まり、有名な先生方から教えていただけます。一方で、急性期に特化した病院のため、内科専門医の取得に必要な症例経験が不足することは否めません。連携している他の病院での症例確保が必要となります。
大学と市中病院で悩んでいる人もいるでしょうが、当院には他の大学に勝るとも劣らないレベルの診療科も複数あると思います。また、現行の制度では内科に行くということ自体に迷っている人もいるかもしれませんが、自分がやりたいと思った気持ちを大事に進んでいってもらえればいいと思いますし、済生会熊本病院で私と一緒に働いてもらえればなお嬉しいです。

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