後期研修医インタビュー

学校法人 近畿大学

近畿大学医学部附属病院

大阪府大阪狭山市大野東377−2

名前 中村 桜子(さくらこ)先生
出身地 愛知県名古屋市
出身大学 近畿大学
医師免許取得年度 2016年

中村先生が医師を目指したきっかけをお聞かせください。

実家は医師の家庭ではなかったのですが、たまたま通っていた中高一貫校が進学校で、周りの人が高いレベルの進学先を目指す高校だったので、何となく医師を目指しました。

実際に大学に入ってからはいかがでしたか。

人のために何かをしようとする医師の仕事が向いているように思いました。今では患者さんを診ることに遣り甲斐があり、医師としての仕事に楽しさを持てていると感じています。

大学生活はどのように過ごされましたか。

ほとんどがアルバイトの生活でした。実家が下宿先から離れていることもあって、夜遅くまでアルバイトをしていましたね。

アルバイトと勉強の両立は大変でしたか。

大変でしたが、私には忙しい方が合っているみたいで、あまり苦にはならなかったです。

部活動は何かしていましたか。

小中高ではバスケットボールをしていました。大学でも少しやってみたのですが、顧問の先生がいないという環境が初めてだったので、「ちょっと違うかな」と思い、そこからはどちらかと言うと、勉強メインの生活になりました。

初期研修で医誠会病院を選んだ理由を教えてください。

自分が何科の医師になりたいというのがまだ決まっていなかった頃に、たまたま合同説明会に来ていた医誠会病院の院長先生からじっくり病院の話を伺ったのがきっかけです。「結構自由に研修できそう」という強い印象を抱きました。大阪市内にあり、研修医の定数もあまり多くないこと、また、プログラムも2年目は自由に決めていいとのことだったので、医誠会病院に決めました。

大学病院よりも市中病院を希望されていたのですか。

私は大学病院の抄読会やカンファレンス、回診が苦手で、それらがない市中病院に行こうと思っていたんです。それで、少し小さめの300床ほどの病院に決めました。

中村先生が外科を目指された理由をお聞かせください。

学生の頃は皮膚科を考えていたのですが、初期研修の1年目で外科に進もうと決めました。外科を選んだのは長期的な治療が必要な疾患よりも、今日と明日とで病態が変わっていくような疾患の方が自分に合っていると思ったからです。また初期研修時代に指導してもらった先生の影響を受けたことや病状が回復された患者さんから元気をいただいたことも理由です。初期研修2年目での自由選択のほとんどの期間は心臓血管外科を選択しました。

専門研修先を近畿大学医学部附属病院に決められたのはいつ頃ですか。

登録する機会もありましたが、なかなか決められず、2年目の3月に決め、当院に「4月からお願いします」と直接、頼みに行きました。

研修先を近畿大学医学部附属病院に決めた理由をお聞かせください。

自分の出身大学が一番大事にしてくれるのではないかと思ったのと、医局長の先生が快く受け入れて下さったからです。

近畿大学医学部附属病院外科の後期研修の特徴はどのようなところにありますか。

医師の数が多い分、自分の性格に合う先生方もおられますし、知識の豊富な先生に教えてもらえるのが良いことです。私はこれまでカンファレンスが嫌いで、意味のないものだと思っていましたが、今はとても勉強になっています。

今はどの科にいらっしゃるのですか。

竹山教授がいらっしゃる肝胆膵外科にいます。今の指導医の先生が移植をメインにされているのですが、とにかく何でも熱心に教えてくれます。私の質問にしっかりと答えていただき、とても勉強になっています。色々な先生がいるので、やはり合う、合わないはありますが、このグループの先生は「自分のやり方じゃないと駄目」と言うような方ではなく、自由にさせていただいています。

初期研修医のときと専攻医とで、何か違いはありますか。

周りからの見られ方が一番違いますね。責任の重さに関しては初期研修医のときとあまり変わらないのですが、上の先生が責任を取ってくれているのが初期研修2年目までなのかなとは勝手に思っています。

初期研修医の指導をされることはありますか。

今のところ、ないです。外科を専攻したい学生や研修医は少ないですね。外科の入局者も少ないので、なかなか指導する機会がなく、しばらくは一番下の立場が続きそうな気がしています。

指導医の先生のご指導についてはいかがですか。

指導していただく先生方それぞれです。これまでの経験上、性格や指導の仕方も皆さん違いますし、合う、合わないはあります。良い先生というのは難しいですが、専攻医のことを尊重してくれる先生が良い先生だと思います。私がもし後輩を育てることがあれば、私がしてもらったように、その人のやり方を尊重したうえで、自分のやり方を教えたいですね。

4月から実際に研修を始めてみて、不安な点、不明な点などの悩みごとについてはどのように対処されていますか。

病気のことに関しては指導医に聞くのが一番早いです。10年目までは聞いても恥ずかしくないと思うようにしています。これは初期研修のときに言われたことなんです。だから、分からないことは何でもすぐ聞くようにしています。

今後のキャリア形成について、どのようにお考えですか。

外科専門医を取ることがとりあえずの目標ですが、その後のことは未定です。このプログラムは3年間のローテートですので、外科の中での専門を具体的に決めていなくても、自分が専攻したい科を3年後に決められるのが良いところですね。

専門医を取得後の今後のキャリアについては悩んでいらっしゃるのですね。

新しいプログラムになりましたし、外科専門医を取得してからでないとまだ考えられないです。妊娠が分かったために、放射線をよく使う手術をしている心臓血管外科に行けなくなってしまったので、今までの目標であった心臓外科に進んでいくことに少しやりにくさを感じています。昔は初期研修もなく、医師になってすぐ入局という形だったのが今は5年、損をしているなと思いますね。しかし、今の専門医制度は女性の妊娠や出産のケースなどで期間の融通が利く形にはなっています。また、今のところ、心臓血管外科はプログラム制ではなく、今まで通りのカリキュラム制のままで進めていくみたいで、外科専門医の3年と少し重ねることで心臓血管外科専門医を早めに取得できるシステムになるようです。現在、妊娠中ということもあり、今後どういうふうに働いていくのが一番いいのかと悩んでいます。

女性医師に対する支援はいかがですか。

外科に限って言えば、とても良くしていただいています。放射線にしても、私が「これくらい大丈夫だろう」と思うようなことでも「これは止めた方がいい」と言ってくださったり、気を遣っていただいています。医師数が多いので、手術中につわりで体調が悪くなったら、すぐ交代してもらえる体制をとって頂いています。当直もなしにしていただいて、有り難いです。研修をしやすい環境で行えるので、女性の医師にもお勧めです。

カンファレンスについて、お聞かせください。

肝胆膵外科は内科と外科の合同カンファレンスで発表する立場なので、常に緊張はしていますが、高度なことをされている指導医の先生の意見を聞けるのは非常に勉強になります。外科だけのカンファレンスでは学生が主です。上級医の先生が意見を押し付けるようなことはなく、誰でも意見が言えるような雰囲気が良いですね。

看護師の方を含め、コメディカルの方との関係はいかがですか。

皆さん、とても優しいです。初期研修のときは看護師さんの仕事を手伝うのが当たり前だったので、私が手伝おうとすると「そんなことしなくていいですよ」や「それは看護師の仕事だからやらなくていいよ」と言われます。

オンとオフの切り替えはしっかりできていますか。

自宅に帰れば3匹の犬と夫がいて、完全にオフモードですね。病院に来たときにオンになるので、切り替えはできていると思います。

近畿大学医学部附属病院の雰囲気や特徴を教えてください。

市中病院に似ているところも若干あり、患者さんを断らない病院です。大学病院というと高度な医療が必要な人が来るところという印象もありますが、近畿大学の土地柄上、一般的な症状の地域の人も診ているので、ほかの大学病院とは少し違った大学病院だと感じています。

最後に現在、初期研修をされている方々にメッセージをお願いします。

専門研修先をどこに行くのかは登録期間に決めた方がいいと思います。自分のやってみたいことをまずやってみてください。当院の外科はとても融通を利かせてくれる科です。自分のしたいことをかなりさせてもらえますので、お勧めですよ。

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