後期研修医インタビュー

公益社団法人 地域医療振興協会

東京北医療センター

東京都東京都北区赤羽台4-17-56

名前 齋藤 惣太(そうた) 先生
出身地 山形県西村山郡河北町
出身大学 獨協医科大学
医師免許取得年度 2016年度

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

父が医師ですので、生まれたときからレールが引かれていた感じです(笑)。父が開業している医院は自宅のそばにありましたので、父が働いている姿を見たり、自宅で点滴をしてくれたりした経験を通して、父を頼りがいのある人だと思っていました。レールが引かれているというのは言い過ぎとしても、父のようになりたいという気持ちから医師を目指しました。

大学生活はいかがでしたか。

ゴルフ部に入っており、東医体などでも普通に頑張っていました。アメリカやシンガポール、ハワイなど、色々なところに旅行に行ったのも思い出に残っています。大学の海外研修でアメリカのサンディエゴにある病院で緩和ケアを学べたのも良かったです。

初期研修の病院を山形県立中央病院に決めたのはなぜですか。

地元に一度帰りたかったのと、将来は父の医院を継承するかもしれないので、地元の先生方と繋がりを作りたかったこともあって、選びました。

初期研修を振り返って、いかがですか。

600床ぐらいの病院なのですが、同期が15人いて、とても楽しかったです。

初期研修はどのようなローテーションだったのですか。

主に内科をローテートしました。週に1回の頻度で救急当直がありましたので、力がついたと実感できました。選択期間が長く、私は内科系の科目や集中治療などを選択しました。

専門を総合診療科に決めた理由をお聞かせください。

父の医院を継承するときに近道になると思ったからです。初期研修では内視鏡に興味を持っていたのですが、父の医院には内視鏡がなく、地域での役割を考えたときに必要なのは慢性疾患をきちんと治療できることだと考えました。初期研修2年目の途中で決めました。

後期研修先として、東京北医療センターを選ばれたのはどうしてですか。

内科救急を診られること、新患外来ができること、慢性疾患を診られることで選びました。また、教育コンテンツが充実しており、レクチャーや抄読会の機会が豊富です。総合診療の専門医を目指す仲間の多さはもちろんですが、専攻医の先輩方も多いので、1年後、2年後の自分の姿が想像できることも良かったです。

後期研修で勉強になっていることを教えてください。

全てですね。主治医になって、患者さんを診るにあたり、一つの疾患でも色々なパターンがあることが分かります。患者さんも心不全、脳梗塞、肺炎、感染症など、どんな方でもいらっしゃいます。医学的な勉強に加えて、生活歴や退院後の生活のことなど、社会背景についても勉強になります。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

すごく熱心です。先生方も早く帰りたいと思っていらっしゃるのでしょうが、難しい背景のある患者さんのことなど、ご自身が経験されたことを教えてくださいます。何重にも網が張ってあるような手厚い教育を受けています。

病院に改善を望みたいことはありますか。

当院は地域支援がかなりのウェートを占めている病院で、システム上は仕方がないことなのでしょうが、専攻医の間に行く地域医療の病院がどこになるのか、なかなか分からないんです。私は来年4月から一体どこの病院に行くのか、不安です(笑)。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

仲良くやることです(笑)。総合診療科は症状の重たい患者さんも少なくなく、大変なことが多い科なので、初期研修医が辛そうなときなど、感情の起伏を読み取りながら、あまり刺激しないようにしています。

当直の体制について、お聞かせください。

月に3回あります。主当直と副直という体制で、専攻医は最初の3カ月は初期研修医と同じく副直に入ります。

カンファレンスはいかがですか。

月曜日は内科のそれぞれの科が持ち回りのカンファレンスがあります。火曜日が総合診療科のカンファレンスで、初期研修医と専攻医を対象にしたミニレクチャーです。重症症例や困難だった症例など、勉強したことを共有できる場になっています。水曜日はシニアコアレクチャーで、EBMや慢性疾患の診方などを教わっています。木曜日には抄読会があります。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

最初は看護師さんが怖いと聞きましたが、そんなことはありませんでした(笑)。総合診療科ではリハビリのスタッフやソーシャルワーカー、薬剤師と一緒に進めることが多いのですが、それぞれの方が患者さんの情報を把握されているので、リハビリの介入など、いい感じに分業できています。

何か失敗談はありますか。

初期研修では2年間で1回の寝坊があったので、後期研修でもいつ来るかなと思っています(笑)。細かいところでは治療が1日遅れて後手に回ったことや、ご家族への説明で後悔していることがあります。これから経験を積んで、カバーしていきたいです。

先生は初期研修とは違う病院で後期研修をなさっていますが、それで戸惑ったことはないですか。

確かに電子カルテや採用している薬などの違いはあります。前の病院で250ミリだった薬が当院では125ミリという違いなどですが、そこは薬剤師さんも気をつけてくださっているので大丈夫です。住むところに関しては人の多さが違いますね。山形では若い医師には残ってほしいからか、ものすごく有り難がられたのですが、若い医師が集まってくる東京では山形でのようなことはありません(笑)。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

総合診療科だけで5人の同期がいて、出身地、大学、初期研修の病院が皆ばらばらなんですが、仲良くしています。専攻医だけの部屋もあり、狭いですが、居心地がいいです。専攻医室で先輩方に相談できるのもいいですね。

今後のご予定をお聞かせください。

総合診療の専門医を取ることが目標です。総合診療科の先生方は後期研修終了後はスペシャルインタレストに進むか、家庭医療の知識を活かして開業するかといった方々が多いので、私もスペシャルインタレストが見つかったら、それを勉強できる病院に行き、得意分野にしたいと思います。皮膚科などの他科にコンサルトする機会の多い科を学べば、将来の患者さんのためになるはずです。

新専門医制度について、ご意見をお願いします。

上の先生方には不安があるかもしれませんが、私は当院で専攻医研修がしたいと思って、当院に来ていますので、新専門医制度の枠組みは気にしていません。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

私は3つの病院に見学に行きました。どの病院でも自分次第ですが、やはり環境は大事です。同じ目標を目指している人がいるのは励みになりますので、自分の目標とする姿のある病院で研修することをお勧めします。また、初期研修の病院とは違う病院で後期研修をするのも良いものです。色々な病院を経験すれば、病院ごとの文化を知ることもできます。今回の新専門医制度では1年が外の病院になりましたが、複数の病院を経験できるのは良いことだと思います。私は初期研修は三次救急の病院でしたが、後期研修は二次救急の病院で行うことで、病院が持つ機能の多様さやそれぞれの大変さを学ぶことができました。

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