後期研修医インタビュー

埼玉医科大学国際医療センター

埼玉県日高市山根1397-1

名前 宮田 秀平(しゅうへい) 先生
出身地 茨城県筑西市
出身大学 埼玉医科大学
医師免許取得年度 2015年度

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

父が開業医をしており、小さい頃から父と同じ仕事をしたいという思いがありました。中学、高校とアメリカンフットボールをしていたこともあり、高校時代はスポーツトレーナーに憧れたこともありました。アメリカンフットボールは怪我の多いスポーツですし、怪我をしてしまった選手を助けるには、やはり医師の方がいいと考え、医学部を目指しました。

大学生活はいかがでしたか。

大学ではアイスホッケー部に入りました。初心者でしたが、割と早くにレギュラーになれ、部としての成績も上昇して、東医体では準優勝をすることができました。

初期研修の病院を埼玉医科大学国際医療センターに決めたのはなぜですか。

母校という慣れた環境で研修したかったからです。また、大所帯の病院よりもきちんと見てもらえる当院は私に合っていると思いました。初期研修プログラムは3病院自由選択プログラムを選択し、自分の希望する診療科を研修しました。

初期研修を振り返って、いかがですか。

埼玉医科大学病院や埼玉医科大学総合医療センターよりも同期が少なく、男性6人、女性3人の計9人でした。そのため、同期の結束力が強かったです。勉強熱心な同期に恵まれましたし、指導医の先生方のご指導も手厚く、良い2年間を過ごせました。

初期研修はどのようなローテーションだったのですか。

1年目はほぼ厚生労働省の規定通りに、内科、救急、麻酔科、精神科などを研修しました。私は消化器外科を目指していたのですが、救急と迷い始めていたので、2年目は前半を外科系にしました。その後、後期研修を救急に進むことに決めたので、後半は関係の深い整形外科やリハビリテーション科などを研修しました。

専門を救急科に決めた理由をお聞かせください。

父が過疎地で地域医療に携わっていることが大きいです。父ももともとは消化器外科医でしたが、開業後は手術をせず、内科を中心に診ています。私も地元に帰ったときに幅広く診て、地域に貢献できる医師になりたいと思い、救命救急科を選びました。最後まで消化器外科と悩んでいましたので、決めた時期は初期研修2年目の12月でした。

後期研修先として、埼玉医科大学国際医療センターを選ばれたのはどうしてですか。

最近は北米型の救急が流行りですが、埼玉医科大学国際医療センターの救命救急科は外来だけでなく、ICUや一般病棟も主治医として診れるからです。患者さんを一貫して診ることで、どのように良くなっていくのかを追えるのが良いところだと考えました。

後期研修で勉強になっていることを教えてください。

医学的な知識を教えていただけるのはもちろんですが、それよりも医学的に正しいことを全てすることが正しいのかどうかを教えていただけるのが勉強になっています。ときには残念ながら完治されない患者さんもいらっしゃいますし、患者さんやご家族に理解していただくための話の仕方も勉強になります。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

私たちが行ったことに対し、見守ってくださるスタンスです。自分で考えたことを発言すれば理解してくださるし、間違っていれば指導をしてくださいます。自分で考えながら実践できるので責任がありますが、バックアップしていただけるので安心です。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

自分で対処する方が簡単ですが、まずは初期研修医に考えてもらうようにしています。ほかの診療科を研修していないのに、いきなり救急に来る人もいれば、ほかの診療科を研修したうえで救急に来る人もいますので、相談されたときは「患者さんの状態を先生はどう考えている?」と初期研修医に考えを聞いています。

当直の体制について、お聞かせください。

月に5、6回あります。後期研修医1人、救急の専門医1人、救急指導医1人というスタッフ体制で、そこに初期研修医が2人つきます。

カンファレンスはいかがですか。

朝8時と夕方5時にあります。シフトが代わるタイミングでのカンファレンスなので、朝は入院の患者さんの申し送り、夕方は日勤帯で診た患者さんのレビューが中心です。朝のカンファレンスには病棟の薬剤師さんと主任クラスの看護師さんも出席します。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

日々病棟での問題点をスタッフで共有し解決するように努めているので大きな問題はないと思います。私は初期研修も当院でしたから、コメディカルスタッフの皆さんとの仕事はやりやすいです。

何か失敗談はありますか。

失敗談というわけではありませんが、亡くなった患者さんについて、あとから振り返ってみてもどうしようもなかったということがあります。それでも、こうしておけば良かったなという後悔の気持ちが芽生えることがあります。そういうときこそ、この経験を次の患者さんに活かさなくてはいけないと痛感しています。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

救急での後期研修医の同期は1人いますが、初期研修から一緒なので、よくコミュニケーションを取っています。後期研修医の先輩もいますので、皆で活発に話しています。

今後のご予定をお聞かせください。

後期研修中に救急の専門医が取得できそうです。新専門医制度が始まりますが、私は旧制度の世代ということもあり、サブスペシャリティについては明確ではありませんが、いま患者さんを日々診ていく中で興味が出てきたのは外傷外科です。

現在の臨床研修制度や新専門医制度について、ご意見をお願いします。

当院のローテーションの自由度は高いので、偏ったローテーションを組まない限り、特に問題ないと思っています。ただ、評価方法は見直すべきですね。全体的に形骸化しており、「経験しました」というのがどのぐらいの経験なのかが分からないので、評価が曖昧で、実力を正しく評価されていないと感じるため、改善してほしいです。
新専門医制度に関してはこの制度が始まるのか、始まらないのかで悩まされた世代なので、サブスペシャリティ領域の方針が決まっていない中での見切り発車では下の世代がかわいそうです。制度に入ったのに、その先が決まっていないとなると、キャリアを考えようにも3年後が何も見えていないわけですから、非常に曖昧な制度だと言わざるをえません。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

当院は地域の特性もあり、救命救急に特化しておらず、地域の一次救急や二次救急も診ていますし、内科や外傷まで幅広い患者さんが来院されます。ER型のように、患者さんを他科に振り分けることもなく、センター化もしていないので、内科疾患の管理も行っています。したがって、地域医療を志している人には、地域でどのように活かすのかといったマネジメントを含めて勉強になる病院です。地域に貢献できる医師になりたいという方にお勧めできる病院ですから、見学にいらしてください。

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