後期研修医インタビュー

横浜市立みなと赤十字病院

神奈川県横浜市中区新山下3丁目12番1号

名前 鈴木 健人 先生
出身地 神奈川県横浜市
出身大学 東京医科歯科大学
医師免許取得年度 2013

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

父が歯科医師なので、周囲に医療関係者が多かったんです。私も自然に医師を目指していました。分かりやすい形で人のためになる仕事ですし、遣り甲斐がありそうだと思いました。

初期研修の病院を横浜市立みなと赤十字病院に決めたのはなぜですか。

母校の関連病院ということもありましたが、救急を重点的に研修したかったからです。当院は救急車の搬送件数が日本一になったこともあり、ここで初期研修を2年すれば、その先にどこにでも行けるのではないかと期待して選びました。。

初期研修を振り返って、いかがですか。

期待通りに救急の経験を積めましたね。指導医の先生方に恵まれたこともありますが、自分に合う診療科を見つけることができました。学生時代には全く考えていなかった科だけに、当院に来て、本当に良かったです。

どのようなローテーションだったのですか。

1年目は内科を6カ月、外科3カ月、救急と麻酔科を3カ月で、2年目はほぼフリーです。2年目になった頃は整形外科を専門にしたいと考えていたので、最初の2カ月を整形外科にしました。その次の2カ月に救急と集中治療部に行ったのですが、ここで人生が決まりましたね。それで、集中治療部を2カ月、延長したんです。そのあとは必修科目である小児科、産婦人科、地域医療、麻酔科を回りました。

専門を集中治療に決めたのはどうしてですか。

学生時代から、何かの問題を持ってきた患者さんをその場で診断したり、治療したりできる救急外来が好きだったんです。でも救急の弱さはバックヤードにあります。各科に振りますから、退院までを診られないんですね。私としてはバックヤードも診る科に進みたいと考えていました。当院の集中治療部はどの疾患でも最重症であれば、集中治療部に集めて管理しますので、入院後にメインとなる治療から退院までを診ることができるのが良かったです。

後期研修で横浜市立みなと赤十字病院を選んだ理由をお聞かせください。

初期研修での一番、大切なことを当院で学んだからです。これを土台に後期研修も当院で行いたいと思いました。指導医の先生方に惹かれたということも大きな理由です。

後期研修はどのようなプログラムなんですか。

集中治療部に籍を置いた形で、救急と集中治療の専門医を両方、取得できるプログラムになっています。

後期研修で勉強になっていることを教えてください。

市中病院ならではの良さでしょうが、後期研修医が主治医となって、リーダーシップを取りながら、患者さんを診ることができることですね。1年目の後期研修医は私1人なのですが、2年目の後期研修医が1人いますので、2人で多くの症例にあたっています。私たち以外は専門医クラスの先生方ばかりですので、充実している体制です。

指導医の先生方のご指導はいかがですか。

専門医の先生方が揃っていますので、期待していた以上のご指導をいただいています。

病院に改善を望みたいことはありますか。

コストがかかることではありますが、エコーを増やしてほしいです。最近の医療の流れとして、特に若手医師はエコーを重視していますが、当院は台数が少ないんです。また、総合内科、感染症内科といった横断的な診療科が弱いです。でも、来年度は感染症内科がご専門の先生がいらっしゃるかもしれないので、楽しみにしています。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

コストがかかることではありますが、エコーを増やしてほしいです。最近の医療の流れとして、特に若手医師はエコーを重視していますが、当院は台数が少ないんです。また、総合内科、感染症内科といった横断的な診療科が弱いです。でも、来年度は感染症内科がご専門の先生がいらっしゃるかもしれないので、楽しみにしています。

初期研修医の指導にあたって、気を付けていることはありますか。

私もまだ上の先生方から指導される立場なのですが、強いて言えば、主体性を持ってローテートするように指導しています。自分で考えたことをうまくシェアしながら、主治医として考えるということですが、指導は難しいですね。

当直の体制について、お聞かせください。

救急外来は月6回です。救急車で来る患者さんを診るのは後期研修医を含めた上級医が1人、初期研修医が2人の3人体制です。また、ウォークインは内科当直、外科当直、ファーストタッチの初期研修医が2人の4人体制です。後期研修医はウォークインにも目を光らせています。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

とても良いですね。これも当院の救急部や集中治療部のいいところの一つではないでしょうか。若手が知識がない状態であっても、上級医が高圧的に来るのではなく、理論的に正してくださったうえでサポートをいただけます。

コメディカルのスタッフとのコミュニケーションはいかがですか。

経験豊富なスタッフが多く、私よりも物事をよくご存じなのに、医師を尊重してくださっています。コメディカルスタッフとはディスカッションもできますから、仕事しやすいですね。

何か失敗談はありますか。

救急外来では判断を誤ったり、見逃したりして、追加の治療が必要になるケースがどうしてもあります。そんな苦い経験をした思い出はいくつかありますね。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

後期研修医は各科に分かれてしまいますが、大学病院ほど数が多くないので、ほかの科の後期研修医とも顔見知りです。医局は一緒ですから、コンサルトもしやすいですね。隣のデスクの人に「ちょっと、この患者さんだけど」と話しかけられるのは市中病院のいいところです。

今後のご予定をお聞かせください。

当院から一度は離れて、修行に出してもらう予定です。1、2年の修行を終えて、当院に戻ったら、1年後に専門医が取得できる見込みとなっています。研究にも興味があるので、その後は大学か、海外で勉強できたらと考えています。

現在の臨床研修制度について、ご意見をお願いします。

医師である以上、命を救う能力は絶対に必要です。今は麻酔科が選択になりましたが、麻酔科を経験しないと気管挿管のスキルが低くなることが懸念されています。専門科に進んでしまうと機会が少なくなるので仕方ない面もありますが、初期研修で1カ月でも麻酔に触れておくと、やり方が分かるはずです。麻酔科は必修科目に戻すべきです。また、都会と地方の偏在といった問題もありますが、これは新専門医制度が始まってみないと、どうなるか分かりませんね。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

自分がどう成長したいのかを思い描いて、それにマッチした病院を選びましょう。でも、それがなかなかできないんですね(笑)。そのときは優先ポイントを一つだけ決めるのはどうでしょうか。「救急がしたい」、「田舎に行ってみたい」、「都心の病院がいい」など、絶対に外せないポイントを決めると選びやすくなります。最終的には自分のやる気次第なので、どこに行っても、やる気があれば学べるものは学べます。当院は誰でも受け入れられる、自由な素地があります。自分の目指すものや興味、関心などを伸ばしてくれる病院です。

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