初期研修医インタビュー

学校法人産業医科大学

産業医科大学病院

福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1番1号

名前 武田 康 先生
出身地 長野県
出身大学 産業医科大学
医師免許取得年度 2018年

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

中学生・高校生の時だったんですけど、部活でトレーニング理論や怪我した時の対応などを学ぶ中で、人体に興味を持ち始めたのがきっかけです。高校3年生で具体的な進路や将来を考えた時に、たくさんある医療系の職種の中で、医師が一番勉強できるかと思って志望しました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

勉強に関しては、みんなで難しい範囲を教えあったり、相談したりしたのは良い思い出です。でもやっぱり一番印象に残っているのは部活動ですね。部活は陸上部に所属していました。産業医科大学は医学部のみの単科大学であるため、特に縦のつながりが強く、先輩方と遊びに行ったり、飲みに連れて行って頂いたりしたので、総合大学にはない良い雰囲気でしたね。小さいコミュニティではあったんですけど、部活を通じて、人間関係や社会的な礼儀といった事を学ぶことが出来て、社会人としての基本的な人格を形成する事が出来たのかなと思います。

研修先を産業医科大学病院に決めた理由をお聞かせください。

義務年限という産業医科大学のルールも多少は関係していたのですが、初期研修2年が終わった3年目には大学に戻ってくる事は決めていたので、それであれば、初期研修も大学病院で研修を受けて、他科とのコンサルをする上での人間関係を今のうちに作っておくことがメリットになるのではないかと思い、当院での研修を決めました。

産業医科大学病院での初期研修はイメージ通りですか。

当院は研修医が各学年10名前後と大学病院の中では少ないほうで、各科をローテーションする時は1~2名で回る事になります。その為、手技であったり、なにか対応したりするときは私達研修医が率先して呼んでもらえるという部分はイメージ通りでしたね。

大学病院での研修の良いところはどんなところでしょうか。

大学病院全般に言えることかもしれませんが、主治医として患者さんに接するのは後期研修の先生たちで、それに上級医の先生が付かれて患者さんを動かしている形です。市中病院がどのような形でやっているかは分かりませんが、研修医がなにか責任を持って動かなくてはいけないかと言うと、必ずしもそうではない場面も割とあります。ただし、研修医が取得しなくてはならない手技に関して言えば、積極的に割り当ててもらえますし、他の大学病院よりも人数が少ない分、研修医が出来る範囲で積極的にやらせて貰えているのかなと感じています。
あとは、カンファレンスが充実しているなと思います。教授クラスの先生たちから若手の先生たちの中で抄読会とか学会とかがあって、より最先端で新しい知識や、正しい知識を入手しやすい環境であるというのは大学病院の強みだと思います。
産業医科大学に関して言えば、僕らの様に産業医科大学出身の先生は、永久に更新が不要の産業医の資格を卒業時に得ることが出来るのですが、他大学を卒業した先生であっても、初期研修の間に2ヶ月程度みっちりと産業医に関する講習を受ければ更新不要の産業医資格を得ることが出来ます。10~20年後の事は僕も含めて誰も分からないと思うのですが、働き方の選択肢を広げると言う意味で資格があるということはメリットだと思うので、これに関しては他大学の学生さんには知っておいて頂きたいなと思います。

先生はどのようなローテーションで研修をされていますか。

産業医科大学病院のプログラムは必修科目で内科・外科・小児科・産婦人科などをこなしたあと、選択期間が10~11ヶ月あります。僕に関して言えば3年目からは脳外科に進もうと思っているので、今は脳外科の研修に向けて集中治療部の研修を受けています。数ヶ月集中治療部で研修を受けたあと、脳外科を数ヶ月回って、3年目に繋げていければと考えています。

現在興味を持っている科があれば教えて下さい。

産業医科大学出身の学生は卒業時にある程度の進路を決めていて、仮入局と言うか、3年目以降は「この医局に戻ってきます。」というのを前提に卒業していきます。僕は卒業時から脳神経外科に興味を持っていて、変わらずそのまま脳神経外科に入局しようかなと思っています。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

3年目以降を見据えて動いていきたいなと思っています。初期研修の2年間というのは、良い意味でも悪い意味でも守られていて、3年目になった途端に仕事の負荷が増えて、責任も伴うと思います。そういった時に、分からない事もたくさんあると思いますが、今のうちにスムーズに動ける部分を作っておいて、他のスタッフの方達に迷惑をかけない様に動いていければ良いなと思っています。なので、教科書を読むだけでなくて、実際に動く事を想定して3年目の先生、4年目の先生を見ながら取り組んでいます。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

率直に言うと、当院には怖い先生はいないと思っています(笑)。TPOをわきまえて、ある程度自分で調べた上で、「この部分が分からないんです」と相談すれば、カンファレンスの場でも個人的な相談の場でも教えてもらえますし、冗談を言い合える仲を築けると思います。なので、指導医の先生方との関係でストレスを感じることは比較的少ないんじゃないかなと思います。

産業医科大学病院での初期研修で良いところはどんなことでしょう。

今までお話した事と被ってくるのですが、話していない部分で言えば、休みは比較的に取りやすいと思います。もちろん患者さんの状態であったり、仕事が忙しい時期であったりする場合は違いますが、初期研修医は土日が完全にお休みというのが基本的なスタンスです。研修医がいないと病棟が回らないという事が良くも悪くもないので、疲れた時に休むという体制は取れると思います。やはりきつくてリタイアしてしまうというのが本人にとっても辛いことだと思うので、そういったリスクが少ないのは良い点ですね。

研修中に難しかったことや苦労した点は何かありますか。

個人の偏見的なところなんですけど・・・、1年目から思っていた事なのですが、当院の研修は主治医の先生について回るという感じなので、治療に携わるという実感が持てない時期がありました。初期研修の2年間はストレスもあまりなく、負荷もかからない研修なのですが、3年目以降にスムーズに繋げられるかと言うと、細かい業務や他科の先生のコンサルを取るだとか、治療計画を立てると言った部分に携わる事があまりないので、気をつけておかないと戸惑うかなと思っています。なので、先程も述たように、3年目以降を見据えて働く事を意識しています。

当直の体制について、お聞かせください。(何名体制なのか、研修医の役割など)

救急当直は基本的に月3回です。体制としては、上級医と救急スタッフと研修医の体制を取っています。救急車の対応に関しては、上級医の先生が一緒に診て下さるのでその点は心配いらないと思います。救急当直に加えて、例えば、「循環器内科当直」や「外科当直」といった各科に分かれた当直が月に2回まであります。これに関してもその科の上級医の先生と一緒に勤務するので、全て自分に任されているといった感じではなく、常にフォローして頂ける体制になっています。

カンファレンスについて教えて下さい。(頻度や研修医の役割など)

カンファレンスは科全体のカンファが週に1回あります。それに加えて、例えば当院の循環器であれば、「心不全チーム」「心臓カテーテルチーム」「心エコーチーム」といった小規模なグループでのカンファが週1回程度あります。研修医は自分の受け持ち患者さんを割り当てられるので、経過を追って自分で調べて発表します。その時にフィードバックを頂くという感じですね。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

とくに研修を始めたばかりの頃は、技師さん、薬剤師さん、看護師さん、リハビリスタッフの方達の方が流れや動き方を分かっていらっしゃるので、「まだ良くわからないので、教えて下さい」と素直な姿勢を見せていくと可愛がってもらえるので、ストレスは感じないと思います。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

うちは研修医室がちゃんと用意されていて、各学年研修医が10名程度と歯科の研修医が各学年2名程度おり、疾患の話やプライベートの話をすることが多いです。今でこそコロナの影響で外に出られないですけど、去年は割と飲みに行ったりもしていました。個人的には研修医室があるというのは関係性を作るという意味で良かったかなと思います。

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

初期研修病院の選び方というのは人それぞれ希望があると思いますが、うちの宣伝をするとしたら、産業医の免許を取ることができます。そこは自分たち産業医科大学の学生より、他大学出身の学生にとって良いかと思います。その証拠に2020年度のマッチングでも有り難いことにフルマッチになっています。産業医の免許については知らない方が多かったかもしれませんが、段々と周知されてきているのかなと思いますね。なので、段々と競争されるような病院になって来るんじゃないかと個人的に思います。他大学の医学生の方もぜひ産業医科大学病院を候補に考えてみてください。