初期研修医インタビュー

公益社団法人 地域医療振興協会

東京北医療センター

東京都東京都北区赤羽台4-17-56

名前 白石 雄大(ゆうた) 先生
出身地 栃木県下野市
出身大学 川崎医科大学
医師免許取得年度 2017年度

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

両親が共働きということもあり、小学生の頃から放課後は学童保育に通っていました。そこで、年下の子の面倒を見る機会が多く、医師を目指す前は保育士がいいなって思っていました。高校生の時に保育士ではなく、小児科になれば、より子供達の為になるかなという思いから小児科医(医師)を目指しました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

大学時代に軽音楽に所属していて、県内の大学対抗の大会で優勝できたことですね。優勝賞品として、プロのバンドの前座を務めさせて頂いたことは一生の思い出です。

大学卒業後、研修先を東京北医療センターに決めた理由をお聞かせください。

私は大学卒業後は地元に帰り、 将来的には小児科医もしくは総合診療医として地域医療に貢献したいと考えていました。そこで関東圏で総合診療や地域医療に力を入れた研修先を探していたところ、当センターの研修制度を知りました。週に1回ハーフデイバックによる「業務時間でありながら座学による勉強会ができる」こと、なによりEBMに力を入れていることにとても魅力を感じました。自分がやっている医療行為にどれだけの効果が期待できるか、なぜその医療行為に至ったのかなど、EBMを学ぶことは将来の診療により自信がつくのではないかと考え当センターを研修先に選びました。

東京北医療センターに見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

私が学生時代にBSL実習をした大学病院では、看護師さんや他の職員の方とは挨拶をかわすことがほとんどなく、医師とスタッフの間に「壁」があるように感じていました。 また, 他の大学病院の医学生に聞いても同じ対応であると知り、それが当たり前だと思っていました。しかし当センターに見学で来た際に、廊下ですれ違う度にスタッフの皆さんが気持ち良く挨拶をして下さり、また見学生を邪険にすることなく親身に接してくださいました。「壁」があるのは当たり前じゃないと気づかされ、当センターで働きたいと思うようになりました。

東京北医療センターでの初期研修はイメージ通りですか。

イメージ以上です(笑) 見学生には良いところを見せているのか…と思いきや、病院全体がアットホームで指導体制も抜群。言うことなしです。

プログラムの自由度はいかがですか。

当センターは選択科目を取れる期間が4ヶ月と他の病院に比べると少ない印象です。基本的には希望通り回れます。
受け入れ先の状況にもよりますが、選択期間に地域医療振興協会内の関連病院に研修に行くこともできるのが魅力です。

先生はどのようなローテーションなのですか。

小児科、外科、救急、総合診療科、地域医療(外部)、皮膚科、精神科、産婦人科、血液内科、消化器、循環器、放射線科、耳鼻科、整形外科の順にローテートしています。
当センターでは「地域医療」という項目があり、研修医は2年間の間に3ヶ月間、僻地の病院や診療所での研修があるのが特徴です。総合診療での研修を終えてから行くのですが、医療体制が限られている現場で思いの外に立ち回れている自分、EBMを生かしてアセスメントができている自分に驚きました。着実に力がついていることを実感できます。

院外での地域医療研修も東京北医療センターの特徴ですね。

私は新潟県の湯沢町保険医療センターに行きました。地域医療振興協会は選択肢となる病院が豊富ですが、受け入れ先の事情もありますので、どこの病院に行くかは1年目の最初に皆で話し合って決めます。当院の地域医療研修は必ず総合診療科を3カ月ローテートして、ハーフディバックや総合診療科カンファレンスでEBMを学んでから行くことになっています。当院にいる間はがむしゃらにやっているので成長できているかどうか分からないのですが、CTがなかったり、検査の結果がすぐに出ないといった地方にポンと出されたときに意外に動けている自分に気づきます。EBMが根づいていると、なぜこの検査が必要なのかと考えたり、調べてから動くことができるんですね。地域医療ならではの研修ができて、良かったです。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

分からないことは質問するようにしています。当院はアットホームさが特徴ですが、それは単に仲が良いというのではなく、上級医に質問しやすい雰囲気というのがポイントです。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

熱心であり優しい先生が多いです。各疾患につき、どのようにアプローチをしたら良いのかをただ教えるだけでなく、どのように調べたらいいのか、何に注意したらいいのかを細かく教えてくださいます。良い意味で先生方はみんな「おせっかい」な方ばかりです(笑)

東京北医療センターでの初期研修で良いところはどんなことでしょう。

2つあります。1つ目は人の良さです。2つ目は土台作りがうまいことです。当院の初期研究で学んだことは自分がその専門に進んだとしても一生残ると思っています。医療行為の道筋の立て方はどの科に行っても必要なことですから、当院で医師としての底上げができたことは良かったです。

何か失敗談はありますか。

二次救急の病院なので、当直中は救急車を数多く受け入れることになります。患者さんの数が多い時に重症な方を少しお待たせしてしまうことがありました。2年目となった今では、患者さんをうまく振り分けて、重症な方にファーストタッチすることを心がけています。

当直の体制について、お聞かせください。

基本的には主当直の先生の下に副直として研修医が1人つくことになります。1年目と2年目でやることは変わらず、ウォークインも救急車対応も全て指導医の先生とともに対応することになります。当直の回数は月4回程度です。二次救急なので夜間は割と忙しいことが多いです。内科、外科、小児科、産婦人科と科ごとに分かれているので、自分がローテートしている科に応じて対応する疾患は異なります。

当直ではどんなことが勉強になっていますか。

1-2年目でやることが変わらないので、commonの疾患は診療の流れを身体に刷り込ませることができます。また、当直中に入院した患者さんは次の日の朝のカンファレンスでプレゼンすることになるのでプレゼン力も上がります。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

内科は入院の患者さんが入られたときにカンファレンスをしますが、全ての内科医がいる前で初期研修医がプレゼンするので、プレゼンの仕方も学べます。「こういう考えのもとで、こういう検査をしました」と話すと、「次はこういう検査をしよう」、「こういう対応もいいよ」といったポジティブなフィードバックがあります。突っ込まれることもありますが、患者さんにとって必要なものを教えてくださるので、怒られているような気はしません。緊張感はありますが初期研修医にとっては貴重な機会だと思います。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

頼みやすいし、話しやすいです。コメディカルのスタッフの方々も医師に対して、相談しやすいと思っていらっしゃるようで、「お医者様」のような垣根がなく、「こうしたらいいんじゃない」とフランクに相談し合えています。一緒に遊んだり、飲みに行ったりという関わりもあります。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

私たちは10人、1年下は9人いますが、ちょうどいい規模ですし、仲が良いです。研修医室は2室ありますが、1年目と2年目で分かれているわけでなく、半々に分けられていますので、休憩時間に研修医室に戻ったときに、後輩から質問があり教えることもありますし、悩みごとは同期に相談したりもできています。

寮にお住まいですか。

はい。病院から歩いて10分少しの場所にあるワンルームマンションで、住み心地がいいです。家賃が17000円とリーズナブルなのも有り難いです(笑)

今後のご予定をお聞かせください。

当院の小児科プログラムで専攻医研修を行う予定です。小児科か、総合診療科か、栃木に戻るかで悩みましたが、小児科の専門医取得をまずは目指すことにしました。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

趣味は映画鑑賞です。映画館も好きですが、家でDVDを見ることもあります。最近、映画館で観たのは「オーシャンズ8」と「ミッション・インポッシブル」です。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

自分が将来、専攻したい科が充実しているという理由で病院を選択することは避けた方がいいと思います。例えば、小児科医になると決めたら、3年目以降はずっと小児科医なのですから、専門的な知識は自然に身につきます。しかし、その他の科の知識は初期研修で学んだ所までで止まってしまいます。そのため、初期研修はオールマイティに各科のレベルが高い病院で研修を行うことをお勧めします。特に総合診療科が強い病院はお勧めです。「総合」というだけあって、誰もがかかるようなcommon diseaseにどう対応できるのかを学べます。私はcommon diseaseに対し「自分の専門でないので分かりません」と答える医師はかっこ悪いと思っています。当センターのような、明るくて、きれいで、勉強になって、スタッフが優しい...ここまで揃っている病院はなかなかないと思います(笑) まずは、見学にきて是非その目で見てみてください。

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