初期研修医インタビュー

愛媛県

愛媛県立中央病院

愛媛県松山市春日町83番地

名前 近藤 啓介 先生
出身地 愛媛県四国中央市
出身大学 徳島大学
医師免許取得年度 2017年度
名前 土居 未歩 先生
出身地 愛媛県松山市
出身大学 愛媛大学
医師免許取得年度 2017年度

医師を目指したきっかけをお聞かせください。

近藤:

私は純粋に人の役に立てると思ったからですね。

土居:

私は父親が医師なので、その影響もあり、自然と医学部を目指すようになりました。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

近藤:

国家試験前に皆で勉強したのが楽しかったですね。勉強部屋の皆で励まし合ったり、食事に行ったりしていました。きつかったのですが、いい思い出です。そのときの皆は他県に行ったのですが、LINEのグループがあるので、今でも関わりが深いです。

土居:

一番は部活動ですね。私はバレーボール部に入っていました。あとは勉強が大変だったことでしょうか。同じ学年の友達とは仲が良く、飲みに行くことが多くて、それは楽しい思い出となっています。

大学卒業後、大学病院ではなく、研修先を愛媛県立中央病院に決めた理由をお聞かせください。

近藤:

私は大学は徳島ですが、出身は愛媛なので、徳島大学の臨床研修センターに「愛媛で研修を考えているんですが」と相談に行ったら、「愛媛県立中央病院がいいよ」と言われたのがきっかけです。当院は徳島大学と繋がりが強く、2割ぐらいの先生方が徳島大学からなんです。「たすきがけで来ている研修医もいるので、働きやすいよ」と勧められました。

土居:

大学病院と比べて、症例が多く、手技も多くできそうな感じがしました。将来は形成外科を考えていたので、マイナー科が強く、症例数が豊富なところに惹かれました。給料が高く、病院が綺麗なことも良かったですね(笑)。

愛媛県立中央病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

近藤:

5年生のときに実習で来ました。徳島大学のプログラムは県外の病院でも1週間や2週間、行くことができましたので、私は愛媛県立中央病院を積極的に選択して、実習に来ていたんです。消化器外科と心臓血管外科を回りましたが、大学だと手術を後ろから見ているだけでしたが、当院は色々とさせてくれて勉強になったという印象を受けました。それから、やはり徳島大学との繋がりが強いので、働きやすそうだということも実感しました。

土居:

私も実習で2週間、形成外科と救急を回りました。病院が綺麗だということと、色々な手技を学生にさせてくれたということは初期研修医にはさらにさせてくれるのではないかと思いました。

近藤:

実習で来たときに敷地内にある宿舎に泊まらせてもらいましたが、すごく綺麗で、印象が良かったです。バスで来ていたのですが、立地が良く、色々なところに行きやすいなとも思いました。

愛媛県立中央病院での初期研修はイメージ通りですか。

近藤:

イメージ通りです。積極的、かつ熱心に研修させてもらっています。

土居:

救急が意外と多いです。頭が切れたなどの外傷系はあまり来ませんが、内科系の救急は多く診ることができていて、勉強になります。三次救急ですので、愛媛県内のほかの病院では診られない最重症の症例を診ることができます。宇和島、八幡浜などからも、愛媛県中に紹介が来ますね。ドクターヘリがあり、2年目研修ではドクターヘリにも乗ることができます。

プログラムの自由度はいかがですか。

土居:

自由度は高いです。

近藤:

2年目は特に自由に選べます。全国的にはどこも同じかもしれませんが、1年目は必修科を回ります。

土居:

1年目のローテートは研修が始まる前までに内科の中で何科を回るのか、外科も1つ選べますので、希望を出します。2年目のローテートは1年目の12月までに1回決めて、一応の案を出します。

近藤:

全て希望通り、回れています。2年目のローテートも一度、案を提出しますが、その後の変更は可能です。

どういった診療科をローテートされていますか。

近藤:

神経内科、消化器内科、循環器内科、総合診療科、腎臓内科、救急科、精神科、呼吸器外科の順に回りました。内科は6週間刻みで回っています。外科は2カ月、精神科は1カ月です。胸部疾患に興味があるので、2年目では呼吸器外科、心臓外科、循環器内科を回っています。

土居:

最初が救急科で、呼吸器内科、消化器内科、総合診療科、糖尿病内科、神経内科、精神科、麻酔科の順に回りました。今は形成外科を回っています。

近藤先生は胸部、土居先生は形成外科に興味があるのですね。

近藤:

そうですね。これは学生時代に実習で回った影響が大きかったかったですね。それで初期研修2年目の最初に心臓外科を回りました。今は麻酔科を回っています。今のところ、外科系を中心に回っているんですが、後半では循環器内科などを回ろうかと思っています。

土居:

形成外科に興味を持ったきっかけは愛媛県立中央病院の形成外科に実習に来て、面白いなと感じたことです。私は外傷を診るのが好きなんです。今後は指が切断されたのを繋いだり、交通事故で傷ができたところを綺麗に縫ったりなど、外傷を治すことができる手術がしたいと考えています。

院外での研修はありますか。

近藤:

必修科の精神科では愛媛大学医学部附属病院に行きます。

土居:

地域医療の研修も院外ですし、希望を出せば、同じ県立ということで関連病院になっている愛媛県立今治病院や愛媛県立新居浜病院での研修も可能です。

近藤:

タイミングや期間も自由です。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

近藤:

昨年、救急の先生が「病棟指示」という内容の講義をしてくれました。患者さんの急変時や熱が出たときに、医師が院内にいない場合に出す薬などの指示の仕方を教わったのですが、先生が最終的におっしゃったのは「そういう指示の仕方に頼らず、何かあったら、ドクターコールみたいな感じでこまめに足を運べ」ということでした。それ以来、日常業務の中でもできるだけ患者さんに会うように心がけています。

土居:

「All For the Patient」を心がけています。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

近藤:

指導内容は先生により様々ですが、熱心な先生が多いです。三次救急の病院なので、県内でも忙しい病院だと思いますが、伺ったことは絶対に教えてくれます。

土居:

やる気や学ぶ気持ちがあれば、どこまでも教えてくれます。

愛媛県立中央病院での初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

近藤:

急性疾患が多いので、様々な初期対応が学べます。

土居:

一次から三次まで、全ての初期対応が診られます。当院で完結していますので、治療の最後まで診ることができます。ほかの病院だと手術ができないときには当院などに回すことがありますが、当院はほかの病院に回すことがなく、ここで全部の治療ができるので、それはいいことだと思っています。

近藤:

心臓が悪いということで入院した患者さんでも皮疹が出たとか、お腹が痛いとか、色々な症状が出たときに、皮疹は皮膚科の先生が診てくれますし、心臓外科を回っていても皮膚科の勉強ができるみたいなことがいいですね。院内で全て完結しているのは勉強になります。

当直の体制について、お聞かせください。

土居:

研修医が関係する当直は、1年目と2年目の初期研修医が2人、管理当直の指導医の先生1人の3人体制の時と、更に2.5次救急の指導医の先生がいる場合の4人体制の時があり、当直回数は月4回程度です。また、小児科や産婦人科をローテート中は、別枠で、各科の救急当番日などに、指導医とともに当直に入ります。

当直ではどんなことが勉強になっていますか。

土居:

指導医のもと、自分のやりたい検査ができます。自分が調べたいことや「これかもしれない」と思ったことで、CT検査や血液検査を行いたければオーダーできます。

近藤:

身体所見をとって、自分がこうだなと思っても、CTを撮ってみたら違っていたということもありますね。
胸が痛いという患者さんが来て、最初は心臓かなと心筋梗塞を疑って、心電図や血液検査に一生懸命になっていたんですけど、CTを撮ってみたら、実は胃が穿孔していたことがあり、幅広く診る力がつきました。

土居:

私も吐き気、嘔吐で来た患者さんが消化器系の疾患かと思いきや、脳梗塞だったということがあります。広い視野を持って診ないといけないということは勉強になりますね。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

近藤:

大学に比べると、カンファレンスの時間は短いかもしれませんね。

土居:

短く簡潔にという感じで、私は好きです。

近藤:

サクッとカンファレンスをして、患者さんを診に行こうという感じですね。

土居:

総合診療科のカンファレンスが印象に残っています。総合診療科は初診の外来をさせてもらえるんですけど、その初診の外来で来た患者さんの症例を先生にプレゼンをして、先生からアドバイスをもらうというのがすごく勉強になりました。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

土居:

活発ですね。

近藤:

これは自信を持って、いいと言えます。活発です。

土居:

専攻医、研修医室は管理棟の3階にあり、同じ部屋です。先生方の医局は診療棟の3階にあり、オープンスペースの大医局制です。

近藤:

私は研修医室にいるときが一番楽しいです(笑)。お話を聞けるので、専攻医の先生が近くにいるところもいいです。色々な話から、研修医室で学んだことも多いですね。研修医室は綺麗で、本も揃っていて、1人1台のパソコンもあり、快適です。

今後のご予定をお聞かせください。

近藤:

私は当院か、もしくは出身大学の徳島大学病院に行くかの2択です。愛媛か、徳島か、いずれにしても四国で頑張ろうと考えています。

土居:

形成外科なら当院で専攻医になり、専門医を取ろうかなと思っています。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について教えてください。

近藤:

当直が終わった日はフリーです。場合によって、午前中は残ることもありますが、昼からはフリーです。

土居:

病棟がある診療科を回っているときは土曜日、日曜日も毎日、患者さんのところに行きます。休みの日は皆でご飯を食べに行ったり、実家が近いので、実家に帰り、ペットに癒やされています。

近藤:

兄弟の仲が良く、近くに住む妹や弟と食事に行くこともあります。夏休みもきちんと取れます。旅行に行く人も多いです。

現在の臨床研修制度に関して、ご意見をお願いします。

土居:

ローテートしている間に将来の科を決めることができるので、色々な科を回れるのは良いことだと思います。

近藤:

様々な科を回れるのはいいですね。働いてみると、学生のときに興味がなかったものが楽しく思えたりしますし、実習とはまた違う実感を得ることができます。

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

土居:

これからの方向性が決まる初期研修ですから、最初の病院は見学に行くなどして、きちんと探すのがいいです。どこに行っても変わらない面もありますが、自分の行きたい科の雰囲気、指導医の先生がしっかり教えてくれるのかどうかなどを見学に行くことで、慎重に決めてください。

近藤:

どこに行ってもその人次第だと思うので、どこにしようかなと悩んでいる人がいても、行った病院で努力すれば、必ずいい経験ができるはずです。

愛媛県立中央病院のPRをお願いします。

近藤:

私は他県の大学から来たのですが、当院には色々な出身の人がいるので、自分の幅を広げたい人にはすごくいい病院です。

土居:

診療科がほぼ揃っているので、何科にしようかと迷っている人にはお勧めです。

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