初期研修医インタビュー

社会医療法人 杏嶺会

一宮西病院

愛知県一宮市開明字平1番地

名前 深江 邦彦(ふかえ くにひこ)
出身地 愛知県名古屋市
出身大学 浜松医科大学
医師免許取得年度 2016年

先生が医師を目指したきっかけをお聞かせください。

ドラマの影響もありましたし、高校時代に同級生が医学部に行くと言っていたので、その影響もかなり大きいですね。

学生生活ではどんなことが思い出に残っていますか。

私が通っていた頃の浜松医大はかなり部活動が盛んで、西医体で総合優勝3連覇をするなど、皆が部活動に明け暮れ、夏になると真っ黒になっていましたね。浜松体育大学と言われていました(笑)。
部活動もしていましたが、浜松はバイクが生まれた街でもあり、スズキ、ホンダ、ヤマハなどの会社がありますから、私もバイクに乗ったり、浜名湖で小型船舶免許を取るなど、マリンスポーツもやっていました。
東京の大学に行っていたらできなかったと思われることができたので、とても楽しかったです。

大学卒業後、大学病院ではなく、研修先を一宮西病院に決めた理由をお聞かせください。

症例数が多く、研修医としてやれることも多いのかなと感じたからです。
例えば外科を回るときも2、3人ではなく、1人で回りますので、手術で向かいに立って教えていただいたり、縫わせていただくなど、やりたいと言えば、色々なことをさせてくださいます。
1人で回ると、その診療科にいる先生方が皆さん、指導医みたいになるのが魅力的だと思います。

一宮西病院に見学に来られたときの印象はいかがでしたか。

すごく綺麗な病院だというのが第一印象でした。
病院というところは狭くて、心霊スポットみたいに暗い場所だと思っていたんです(笑)。
一宮西病院は病院案内にもホテルみたいな病院だと謳っていますが、本当にそうですね。清潔感があります。
普通、病院に行くときには億劫になったりしますが、そういうイメージがありません。
働いている人たちも楽しそうでしたし、明るい印象を受けました。
見学に初めて来たのが大学5年生のゴールデンウィークで、6年生になってからまた来ました。
6年生のときには1つ上の女性研修医につかせていただいたんです。
その方が手術中に腹腔鏡のカメラを持っていたのを見たのですが、大学病院だと6、7年目の先生がすることなので、1年目からこういうことができるのだとセンセーショナルな感じがしました。

一宮西病院での初期研修はイメージ通りですか。

イメージ通りですね。やりたいことは何でもやらせてもらえるのがいいです。
拘束時間が長いこともありませんし、自由と言えば自由です。

どういった診療科をローテートされていますか。

1年目は外科のほか、呼吸器内科、神経内科、循環器内科、消化器内科といった、いわゆる内科の必修を回りました。2年目の4月は小児科です。
当院にはメンター制度があり、初期研修医1人に対し、お兄さん、お姉さん的な先生が1人つきます。
私のメンターは麻酔科の先生で、一緒に麻酔科の学会に行ったり、食事に誘ってくださったりと、良くしていただいています。
私も麻酔で倒れた患者さんにどうするかとか、集中治療も学びたいので、麻酔科を回るつもりです。
将来は麻酔科か、細かい作業が好きなので、眼科や形成外科などに進みたいと考えています。

院外での研修はありますか。

地域医療で2週間、尾西病院という関連病院に行きました。
精神科も関連病院である上林病院に行きます。

どのような姿勢で初期研修に取り組んでいらっしゃいますか。

1日最低一つ以上の新しい知識を必ず勉強しようと思っています。
どうしても気分にムラがあり、しっかり学びたい日や全く学びたくない日もありますが、そういったことがないように、何か一つは学ぼうと決めています。

指導医の先生のご指導はいかがでしょうか。

良いと思います。
皆さん、聞いたら答えてくださいますし、聞いて嫌な顔をする先生はいらっしゃらないです。
症例も積極的にさせてくれます。
挿管も50例以上、経験しました。

一宮西病院での初期研修で勉強になっていることはどんなことでしょう。

救急外来が一番、勉強になりますね。
色々な方がいらっしゃるので、鑑別はもちろん、説明の仕方などもこの1年でかなり鍛えられました。
1年目のときと比べると、同じ鑑別をして、同じ診断をしても、言葉の選び方や間(ま)などの説明の仕方が上達したと実感しています。
こういった経験を多く積める機会は救急外来ならではですね。
入院患者さんでも勉強になりますが、やはり初めてお会いした患者さんに「これはこうです」と納得していただけるような話し方を学ぶのはとても勉強になっています。

何か失敗談はありますか。

子どもさんの名前を読めなかったり、読み間違ったときに、お母さんに嫌な顔をされたことがありました。
名字が合っていても、下の名前を間違えると、大抵の場合、気分を害されるようです。

当直の体制について、お聞かせください。

回数は月5回から7回くらいです。
一次救急、二次救急の体制があって、それぞれ内科の先生、外科の先生がいらっしゃいます。
基本的にコンサルトをするんですが、それで嫌な顔をする先生はおられません。
夜中2時でも3時でも、指導医の先生に確認をして、帰すときは帰っていただきますから、1人で診て、1人で帰すというのはないですね。
初期研修医は二次救急のときは3人体制で、一次救急のときは2人です。
ほかに各科の先生方がいらっしゃいます。また、ストロークの当直と循環器当直もあります。
神経内科、脳神経外科、循環器科の先生方が365日体制で当直しているんです。
頭と心臓は命に関わりますから、ウォークインで右手や右足が痺れる患者さんを診たら、脳梗塞や脳出血が疑われるので、MRIを撮り、必ずコンサルトします。
患者さんにも初期研修医にもメリットのある体制ですね。
救急隊も安心できるようで、救急車の搬送件数も増えています。

カンファレンスの雰囲気はいかがですか。

私が一番、面白かったのはストロークのカンファレンスです。
毎日、ストローク当直で誰かいるので、次の日の朝にどんな患者さんが来たかというのを脳神経外科と神経内科の先生方がそれぞれの立場から話し合うのですが、これを聞いているだけでとても勉強になりました。
初期研修医も置いてけぼりにせず、「今、言っていること、分かる?」と尋ねてくださるんです。
抄読会もあります。
脳神経外科も神経内科も部長の先生がレベルの高い方々で、市中病院では考えられないようなレベルの抄読会なんですよ。

コメディカルの方たちとのコミュニケーションはいかがですか。

ほかの病院のことは分からないのですが、良好だと思います。
緊急でレントゲンをお願いしても、嫌な顔をされません。
夜間帯にも放射線技師さんがいて、画像を撮る指示も出せますし、読影についても気さくに答えてくださいますね。
薬剤師さんは当直帯にもいて、妊娠している患者さんや授乳中の患者さんに出せる薬なのかどうかを聞くと、すぐに調べてくれます。

研修医同士のコミュニケーションは活発ですか。

活発ですよ。
席が近いので、「夜間当直で診た患者さん、どうだった」とか、「昨日の患者さん、こうだったよ」とか、仕事の話から雑談までしていますので、仲がいいですね。
医局は一つで、診療科ごとにロッカーで区切られています。
初期研修医のスペースは医局の一番奥にあります。
ロッカーを一つ超えたら、小児科の先生方がいらっしゃるので、小児科を回っている今は資料を見ていただいたり、気軽に相談しやすい環境です。

今後のご予定をお聞かせください。

将来は麻酔科か、細かい作業が好きなので、眼科や形成外科などのマイナー外科に進もうかなと考えています。

ご趣味など、プライベートの過ごし方について、教えてください。

一宮市内からあまり出ないですね。筋トレしたり、買い物に出かけたりして過ごしています。
私は一宮駅前に住んでいますが、一宮駅から名古屋駅まで13分ぐらいと近いんです。
地元が名古屋なので、高校の同級生とはどうしても名古屋駅周辺で集まることが多いのですが、名古屋駅に近いのはメリットですね。
遊びに行くのも名古屋駅周辺です。
休日に病院に出なくてはいけないこともほとんどないですし、当直も研修医同士で決めているので、予定をしっかり立てれば、ゆとりもあります。

現在の臨床研修制度に関して、ご意見をお願いします。

色々な診療科を回ることができるのはいいことだと思います。
救急で様々な症例を診ておくと、目の前で倒れた人への対応ができますしね。
3年目以降に循環器科以外の診療科にいたとしても、循環器の疾患を持った患者さんがいらしたときにどんな薬を飲んでいるかとか、心筋梗塞なのに抗血小板剤2剤飲んでいないなど、循環器科の世界では当たり前の知識を持って診療に当たることができるので、様々な知識を得ることができる制度はメリットが大きいです。

最後に、これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

研修先に求めることは有名病院であること、有名な医師がいること、立地がいいこと、給料が高いこと、規模が大きいこと、症例数が多いことなど、色々でしょうが、何を求めるのかがはっきりしてくれば、研修先もおのずと決まってきます。
研修病院を探し始めた人に「いい病院って、どんな病院ですか」とよく聞かれるのですが、その基準は人によって違います。有名な病院の有名な医師のもとで研修しても、その技術を享受できる能力も人によります。
コモンディジーズを多く診たい人はそういった病院よりも市中病院の方がいいでしょう。
一宮西病院は手技、救急、コモンディジーズを経験でき、教育体制もしっかりしているし、給料も良い病院です。血液内科などの診療科はないのですが、血液の疾患を全く診られないわけではありません。
私が当院を選んだのは綺麗さ、立地、給料、症例数、自由が利くという観点からです。
是非、見学に来て、初期研修医がこれだけ経験できるのだというところと初期研修医の出来の良さを見てください。

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