指導医インタビュー

三重大学医学部附属病院

三重県津市江戸橋2丁目174番地

名前
宮部 雅幸 三重大学大学院医学系研究科 臨床医学系講座  臨床麻酔科学分野 教授
職歴経歴
1978年 札幌医大卒業、札幌医大麻酔科入局 1985-1987年 米国ジョンズ・ホプキンス大学麻酔科          postdoctral fellow 1993-1994年 米国ジョンズ・ホプキンス大学麻酔科          visiting assistant professor 1994年 筑波大学麻酔科講師 1998年 筑波大学麻酔科助教授 2009年 筑波大学附属病院病院教授 2009年 三重大学臨床麻酔学分野教授 2011年 三重大学附属病院手術部長 2013年 三重大学附属病院臨床研

臨床麻酔科の特徴についてお聞かせください。

気道確保・静脈路確保等危機的状況の患者さんを救うための技術が習得できる科です。麻酔をするということは、患者さんが呼吸もできない、もしかしたら血圧が下がるかもしれないという危機的な状況にする訳なので、麻酔と別にそういった状況に陥った患者さんの状態を見極めて、救う技術を習得するには最も適している科だと考えています。

後期研修プログラムで目指される医師像についてお聞かせください。

他科の医師に信頼される実力を持った麻酔科医になってほしいと考えています。 我々はとにかく患者さんを中心と考えているので、患者さんが良い医療を受けられるためには、他科の先生に信頼されるだけの実力が必要です。ただ、実力さえあればいいというわけでは無く、しっかりとコミュニケーションをとって一緒にやっていきましょうという姿勢がなければよい医療を提供することはできないので、研修医にはこの姿勢を身につけてほしいと思っています。

宮部先生が麻酔科を目指された理由と時期についてお聞かせください。

麻酔科医を目指したのは学生の時からでした。40年ぐらい前になるのですが、その当時、救急はあまり発達していなかったので、救急部とかICUとかは全部麻酔科医がカバーしていました。人を助けたいという時の一番初期の大事なところを担当するのは麻酔科医の役割だったことが麻酔科医を目指した理由でした。

その当時と現在で違いはありますか。

今も大きな違いはありません。麻酔科医というのは、常に様々な科の先生と一緒に仕事をしていますから、連携をして仕事をするということに慣れています。患者さんが危機的状況になっているときは、多くの方が対応しますが、その緊迫した状況を組織立ててあれをお願いします・これをお願いしますと割り振るのは麻酔科医の得意とするところです。

研修する施設として大学病院と市中病院との違いはどんな所にあるとお考えでしょうか。

多くの科があることと、アカデミックな教育が受けられるところだと考えています。仮に自分の進もうと考えていない科の研修であったとしても、どのような考えで診療を組み立てを行っていくのかを学ぶことは必ず自分の糧となると思います。アカデミックの点については、医師は常に自分で勉強を続けていかなければなりませんが、勉強の仕方・発表の仕方は早い時期に教えてもらわないと身に付けられません。大学病院というのは、この様な事を学ぶには一番すぐれていると考えています。

指導するお立場として心がけておられることをお聞かせください。

指導する立場の者が見本を見せることと、研修医が傷つかないようにその立場を守る事です。例えばですが、研修医が患者の全身状態をチェックして、麻酔方針を上級医の先生に相談した時に「このデータで麻酔できると思ってんの?外科の先生の所に行って断ってこい」というのは最悪ですね。研修医にとっては相当のストレスになります。このような場合は上級医が直接外科の先生の所に一緒に伺い、どのように対応するべきかを実際に見せていくことが必要だと思っています。

終わりに三重大学医学部附属病院 臨床麻酔部についてお伝えしたいことはありますか。

麻酔科医の能力を十分に発揮できる様に働きやすい環境を整えています。麻酔科医というのは、薬の準備・投与・片づけと自分で全部してきましたが、1日に多くの麻酔をするときはこれが足かせとなり力を発揮できません。ここでは、麻酔科医でなくても良いところは、薬剤師の方であるとか、看護師の方などにお手伝いいただいて、十二分に力を発揮頂けるようにしています。麻酔記録も1年半くらい前に自動化をするなど、改善すべき点はすぐ検討して対応してきました。
危機的状況にある患者さんの治療を目指す方は三重大学医学部附属病院 臨床麻酔部の門を叩いてください。どこに出ても恥ずかしくない立派な麻酔科医になれます。

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