指導医インタビュー

帝京大学ちば総合医療センター

千葉県市原市姉崎3426-3

名前
萩野 昇 先生
内科(リウマチ)講師、指導医
職歴経歴
1975年に兵庫県神戸市で生まれる。2000年に東京大学を卒業後、横須賀海軍病院インターンとなり、東京大学医学部附属病院、国立国際医療センター(現 国立国際医療研究センター病院)でも研修を行う。2003年に東京都立駒込病院内科シニアレジデントを経て、2006年に東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科で診療、臨床教育を行う。2011年6月に帝京大学ちば総合医療センターに血液・リウマチ内科講師として着任する。
学会等
日本内科学会認定総合内科専門医、日本リウマチ学会専門医、米国内科学会(American College of Physicians)会員、米国リウマチ学会(American College of Rheumatology)会員、厚生労働省難治性疾患等政策研究事業「難治性血管炎に関する調査研究班」中・小型血管炎分科会研究協力者、Best DoctorsR 2014-2015など。

帝京大学ちば総合医療センターの特徴をお聞かせください。

内房地域の中規模病院です。診療科は細分化されており、大学病院でありながら、プライマリ・ケアにも近い立場にいます。救急に力を入れており、月に数回はドクターヘリでの搬送もあります。ウォークインの患者さんだから軽症、ドクターヘリの患者さんだから重症とは限りませんし、バラエティに富んだ疾患を診ることができます。

萩野先生がいらっしゃるリウマチ科についてはいかがですか。

リウマチや膠原病を単一の専門科に掲げた大学病院は多くありません。診断をつけるところから高度専門治療まで行っています。2011年に私が着任して、一人で始めた診療科ですが、2013年、2014年に後期研修医が入ってきました。また、2014年にはスタッフも増員になりましたし、今では8人の大所帯になっています。独自性があるとすれば、運動器内科でしょうか。本邦の多くの病院で関節が痛い患者さんは内科に来ることはなく、整形外科に行っています。しかし、当科は首や肩、腰が痛い患者さんに診断をつけるリウマチ内科です。最近ではそうした勉強をしたいということで、長野や熊本からも後期研修医が集まってきているんですよ。日本は整形外科医が多く、人口比に直せば内科医の3倍はいます。中には手術不要の疾患を診て下さる整形外科医もいますが、我々は運動器内科というトレンドを起こそうとしています。超高齢化社会になり、腰や膝が痛い方が増えていますので、整形外科だけでは間に合いません。内科医として、関わっていきたいですね。当科の後期研修医も全身性エリテマトーデスや血管炎といった特定の疾患を診たいというよりも、プライマリケアや在宅医療に携わりたいといった人が揃っています。

帝京大学ちば総合医療センターの初期研修の特徴もお願いします。

プライマリ・ケアに近い立ち位置の大学病院であること、救急が多いこと、幅広い疾患を診ることができることが特徴ですね。以前はマッチングの結果が良くなかった年もあり、頑張らないといけないと研修プログラムをリファインさせてきた結果、ここ2年ほどは1.5倍から2倍の倍率になっていますし、帝京大学の卒業生以外の初期研修医も増えてきました。

初期研修医の人数はどのくらいですか。

1年目7人、2年目5人です。病院の規模からすれば適正な人数でしょう。

指導される立場として心がけていらっしゃることを教えてください。

最初の2年間に医師としてのイロハを学んでほしいと思っています。単なる知識ではなく、医師という職業を選び、医師という人生を選んだことのバックボーンを作る2年になるように指導しています。

最近の研修医をご覧になって、どう思われますか。

非常に素直で、勉強熱心です。伸びしろが大きい人たちですね。

「こんな研修医がいた」というエピソードがあれば、お聞かせください。

「私の世代は朝6時からラウンドしていたものだった」と言ったら、朝5時に来て、カルテを仕上げていた初期研修医がいました(笑)。日頃、研修医に無言の圧力をかけていないだろうかと心配になりましたね。

研修医に「これだけは言いたい」ということがあれば、お聞かせください。

医学部に入学したときはそれぞれのモチベーションがあったはずです。医師になるとはどういうことなのかを考えてみましょう。自分がハッピーだと、患者さんのウェルビーイングに繋がります。忙しくてもハッピーであることが一番の報酬であるという人生の選び方をしてほしいです。初期研修を通じて、医師としての適性をスクリーニングされますから、そこで臨床に向いていないと気づいたのであれば、ほかの選択肢を選ぶのもいいでしょう。

先生の研修医時代はどのようにお過ごしでしたか

同級生の95%が出身大学の大学病院に残っていた時代です。まだグーグルもなく、医療情報ならインフォシークがいいと言っていた頃ですから、アメリカとは大きな情報格差がありましたね。そこで横須賀海軍病院を研修先に選んだんです。その後、大学病院などの1,000床規模の病院でも初期研修を行いました。当時は雑用をしながら、技量の習得をしていくことが困難でしたね。今はかなり改善されていますので、いいことだと思います。

現在の臨床研修制度についてのご意見をお願いします。

どんな制度にも、良い点と悪い点があります。良い点は、例えば内科を専攻するにしても、外科、産婦人科、小児科の経験を積むのは将来、役立ちますね。専門にするつもりのない診療科にも興味を持って回ってほしいです。興味がないと、単なるお客様になってしまいますよ。悪い点は研修の評価システムが機能していないことでしょうか。どこにフィードバックされているのかが分からないので、砂を噛む思いでパソコンに入力しています(笑)。

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

誰にとってでも良い医師はいないし、駄目な医師もいません。相性の良し悪しがあるんですね。臨床研修病院も同様です。自分の方向性に合った病院を選んでください。どんな病院で研修するにしても、スプーンフィーディングではいけません。積極的に頑張りましょう。

帝京大学ちば総合医療センターのPRをお願いします。

大学病院でありながら、プライマリ・ケアをしっかり学べる病院です。幅広い疾患に対して、発症から高度専門治療までの全てを診ることができますし、在宅医療も経験できます。

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