指導医インタビュー

社会福祉法人 函館厚生院

函館五稜郭病院

北海道函館市五稜郭町38番3号

名前
矢和田 敦
職歴経歴
2005年に函館五稜郭病院に消化器内科科長として着任。
2016年には副院長に就任し、現在は初期臨床研修プログラム責任者を兼任。

函館五稜郭病院の特徴をお聞かせください。

当院は函館道南地区の急性期病院であり、がん拠点病院でもあります。地域の急性期を担う病院として救急外来をしたり、もしくはがん拠点に伴って、がん患者さんの診療にあたったり、あるいは各科で特徴のある診療をしている病院です。がんの症例数は北海道ではトップ5に入るほどあります。

矢和田先生がいらっしゃる消化器内科の特徴をお聞かせください。

消化器内科の特徴は内視鏡治療、肝臓の部門ではラジオ波やマイクロ波での肝がん治療です。さらに放射線科と協力して肝動脈塞栓術、がん患者さんには抗がん剤治療も行っています。当院には健診部門もありますので、内視鏡件数はかなり多いです。

函館五稜郭病院の初期研修の特徴もお願いします。

1年目は内科6カ月、外科3カ月、麻酔科2カ月、精神科1カ月、あとは救急をしながらという形で回っています。2年目は地域医療研修、小児科、産婦人科などの必修科の他に自由選択期間が9カ月あり、その中で自分が行きたい科、そのために必要な科目を自分で選んでもらいます。例えば消化器内科であれば病理を取り入れたり、循環器内科であれば胸部外科に顔を出したり、自分で自分のデザインができるというところが特徴です。2020年度からプログラムが7科目必修となりますが、今までもこれらの診療科を回ってもらっていたので、あまり大きな変化はなく、今まで通り、自由選択で自分の道を選んでもらえればと考えています。

初期研修医の人数はどのくらいですか。

基幹型で9人の採用枠があり、それ以外では北海道大学病院、札幌医科大学附属病院、旭川医科大学病院、岩手医科大学附属病院の連携病院として、各施設から若干名の採用枠があります。協力型を含めると、現在は1年目8人、2年目10人の研修医がいます。

指導される立場として心がけていらっしゃることを教えてください。

まずは自分で考えてもらい、そのあとで相談に乗る形を取っています。全部教えてしまうと外に出てから困ることになりますので、自分で考える癖をつけること、自主性を持たせることが大事だと思っています。

最近の研修医をご覧になって、どう思われますか。

短期間のローテーションで科を回ってくるので、なかなか大変なところもあると思いますが、皆しっかり勉強していますし、それぞれがモチベーションを持って研修していますね。

「こんな研修医がいた」というエピソードがあれば、お聞かせください。

特別誰かということではないのですが、教わった手技を言われるままに真似するのではなく、しっかり考えて納得した上で自分のものにしようとする研修医が多いように感じます。また、医師に対する働き方改革が議論されている中で評価が難しいところではありますが、休日出勤して回診するほどの真面目な研修態度だったり、自分の後にローテートしてきた研修医に対し自らアドバイスや指導を行う積極的な姿勢がみられたりと、意識の高さに感心させられる場面がしばしばあります。

研修医に「これだけは言いたい」ということがあれば、お聞かせください。

色々とできるチャンスを逃さないようにして、積極的に関わっていってほしいです。今しかできない、研修医時代しかできないことがあります。研修医であれば後ろに指導医が必ずいますので、その中で積極的にチャレンジしてもらえればと思います。

先生の研修医時代はどのようにお過ごしでしたか。

私は今の制度ではなく、その前の医局時代ですから、1年目は大学病院で、2年目は道東の釧路市立病院で過ごしました。救急車がたくさん来る病院だったので、結構忙しく、色々な経験をさせていただきました。そのときの経験が今も身についています。市立病院で大所帯だったので、相談に乗ってくださる先輩もいましたし、困ったときには助けてくれる先輩、憧れる先輩方がいらしたので、釧路にいた時代が私の栄養になっていると思っています。

後期研修が専門研修に変わり、函館五稜郭病院も次年度から専攻医を募集されると伺いました。

基幹型として内科の専門研修プログラムが承認され、初期研修終了後の進路について新たな選択肢を提供できるようになりました。それ以外は各科それぞれ大学病院との連携の中で受け入れる形です。初期研修医、後期研修医の両方がいるという、お互いに切磋琢磨できる環境になりますので、そういった点では充実してきていると感じます。

現在の臨床研修制度についてのご意見をお願いします。

初期研修と後期研修で重なる部分、例えば内科の後期研修に地域医療研修がありますが、初期研修時にも地域医療研修がありますので、整合性に乏しいというのが率直な印象です。もう少し整理し、さらに早いうちから経験を積めるように、大学時代から含めた教育が必要ですし、初期研修からある程度、専門性を意識できる制度の方がいいですね。ただ、今の流れとしてはジェネラリストの育成も重要ですので、なかなかそのバランスが難しいところです。

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

当院は北海道道南地区という非常に恵まれた場所にあります。急性期病院として症例数も多いですし、四季に富んだ場所で過ごし、より人間的にも成長できる場所ですので、是非、研修先として選んでいただければと思います。

函館五稜郭病院のPRをお願いします。

函館地域は新幹線が通っており、空港も近く、当院は五稜郭公園のほぼ隣のような立地の病院です。春は桜が咲き、夏は爽やかに過ごせ、秋の味覚も豊富で、冬にはウインタースポーツもできます。研修以外にも休日を利用して、色々なことができる場所でもあります。この地域自体が非常に温かい場所ですので、そういう環境で研鑚されれば人間的に成長できると思います。

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