指導医インタビュー

埼玉医科大学国際医療センター

埼玉県日高市山根1397-1

名前
辻田 美紀 先生
麻酔科准教授、指導医
職歴経歴
1973年に東京都大田区で生まれる。1998年に金沢大学を卒業後、慶應義塾大学麻酔科研修医となる。2000年に清水市立病院(現 静岡市立清水病院)、2001年に川崎市立川崎病院、2002年に東京都立清瀬小児病院(現 東京都立小児総合医療センター)に勤務を経て、2003年に慶應義塾大学麻酔科助教に就任する。2006年に東京都立清瀬小児病院に勤務を経て、2009年に埼玉医科大学国際医療センター麻酔科に講師として着任する。2016年に埼玉医科大学国際医療センター麻酔科准教授に就任する。
学会等
日本麻酔科学会指導医など。

埼玉医科大学国際医療センターの特徴をお聞かせください。

がん、心臓病、脳卒中を含む救命救急に特化した専門病院です。救命救急センターには外傷などの患者さんだけでなく、がん、心臓病、脳卒中などの救急患者さんも多く来院されます。専門医療に特化した病院ですが、関係する全ての診療科の医師が協力して診療にあたっています。診療科同士の横の繋がりの強さも特徴です。

埼玉医科大学国際医療センターの初期研修の特徴もお聞かせください。

がんに関わりたい、脳を専門にしたいなど、将来、こういう医師になりたいという目的を持っている初期研修医向きだと思います。厚労省の定めた到達目標を達成できる内容であれば、初期研修医の希望を優先したローテーションとなることはかなり魅力だと思います。

現在、初期研修医は何人いらっしゃいますか。

2年目が12人、1年目が14人です。病院の規模からすれば、もう少し多くてもよいかとは思うのですが、初期研修医がお互いに刺激を受けながら成長していくには、あまり多くの初期研修医がいるのはいいとは言えないので、ちょうどよい人数と思います

指導される立場として心がけていらっしゃることを教えてください。

初期研修医は、ついこの間まで医学生だったわけですから、仕事に不慣れで、医師としての経験が乏しいのも当たり前です。しかし、それらは初期研修の2年間で、少しずつ経験を積んでいくことです。まずは人に対する態度や社会人としての常識やマナーを身につけておかないと、これから先の人生で大変になります。当院で初期研修を修了して、他院で専門研修をする人もいますので、そういう人が他院で恥をかかないためにも、医師としての知識や技術以外にも当院で教えないといけないと思っています。

最近の初期研修医をご覧になって、どう思われますか。

今の初期研修医は結束力が高いのがいいですね。違う診療科に行く人とでも同志のようになっています。いまのシステム上、どうしても「お客様」といった感じになってしまいがちですが、挿管ができるようになりたいと言って、積極的に取り組む初期研修医もいます。お互いに切磋琢磨しながら高め合っていると感じています。

先生はどのような初期研修医時代を過ごされましたか。

慶應義塾大学病院の麻酔科に入局し、1年目を大学病院で、2年目から4年目までを関連病院で研修しました。心臓外科があるような大きな病院や麻酔科医が少ない病院などに行き、大学病院に戻ったあとは集中治療を経験したり、実験をしたりしていました。初期研修医時代は金銭的には厳しかったですが、デューティーが終わると飲みに行ったりもしていました(笑)。

先生はなぜ麻酔科を選ばれたのですか。

麻酔科に入局した大学の先輩に憧れたことも理由の一つですが、専門に特化する内科や外科と違って、全身を診られる診療科だったことが大きいです。その年、慶應義塾大学病院の麻酔科に入局したのは10人で、全員女性でした。皆、色々な病院で現在も仕事を続けていますが、働き方の形態を選ぶことができるのも麻酔科の良いところだと思います。

初期研修医に「これだけは言いたい」ということがあれば、お聞かせください。

医師として過ごす何十年の最初の2年間は本当に短いです。この2年間で全てが決まるわけではありませんが、有意義なものにするかどうかは本人次第です。何でも吸収できるこの時期にどれだけ頑張れるかがポイントだと思います。また、「どの診療科がいいですか」と初期研修医から尋ねられることがありますが、どの診療科も体力的にも精神的にも大変です。周りの意見は参考程度にとどめ、自分がしたいことをしてください。

現在の臨床研修制度はいかがですか。

今の臨床研修制度は、2年間で色々な診療科を研修することから、自然とたくさんの医師との繋がりを作れます。今後、他科の医師に相談したいことがある時に、面識があることは強みになりますし、医師も親切に教えるはずです。

新専門医制度についてのご意見をお願いします。

方針がころころと変わるので、初期研修医には分かりにくいと思います。この制度によって、医師の色々な可能性が狭まらなければよいと思っています

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生に向けて、メッセージをお願いします。

初期研修医に評判のいい病院が自分に合うか合わないかは人によって違います。噂を信じるのではなく、自分の目で見て確かめて、納得いく病院選びをしましょう。どの病院に行っても本人次第です。研修の良し悪しは2年間の結果として、あとで分かるものですから、初期研修中は、努力を惜しまないでほしいと思います

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