指導医インタビュー

昭和大学

昭和大学横浜市北部病院

神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央35-1

名前
澤田 成彦 先生
消化器センター講師、指導医
職歴経歴
1969年に兵庫県姫路市で生まれる。1995年に徳島大学を卒業後、徳島大学第二外科(現 胸部・内分泌・腫瘍外科)に入局し、徳島大学病院で研修を行う。1996年に徳島赤十字病院、1997年につるぎ町立半田病院、1998年に四万十市立市民病院に勤務する。2001年に徳島大学大学院に入学し、2004年に修了する。2004年に国立善通寺病院(現 四国こどもとおとなの医療センター)に勤務を経て、2008年にフロリダ大学に留学する。2009年に昭和大学横浜市北部病院に勤務する。2011年に香川県坂出市の総合病院回生病
学会等
日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外科学会指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医、日本消化器病学会指導医・専門医、日本消化管学会胃腸科暫定指導医・胃腸科暫定専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)、日本職業・災害医学会海外勤務健康管理指導者、日本医師会認定産業医、日本乳がん検診精度管理中央機構検診マンモグラフィ読影認定医(Aランク)、日本抗加齢医学会専門医
名前
豊嶋 直也 先生
消化器センター助教、指導医
職歴経歴
2006年に昭和大学を卒業後、昭和大学横浜市北部病院で初期研修を行う。2008年に昭和大学横浜市北部病院消化器センターに入局し、後期研修を行う。2011年に昭和大学横浜市北部病院消化器センターに勤務する。
学会等
日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医など。

昭和大学横浜市北部病院の特徴をお聞かせください。

澤田:

横浜市北部、都筑区にある病院で、東京都と境を接しています。近隣の患者さんのみならず、横浜市の南部や秦野市などの神奈川県西部、東京都青梅市や世田谷区からも患者さんが来られます。開設して15年ですが、非常に症例数の多い病院ですね。また、緑に囲まれているため、環境の良さも特徴です。働きやすい病院ですよ。当院の周辺に絵になる場所が点在しているので、よくドラマの撮影場所になっています(笑)。

昭和大学横浜市北部病院の消化器センターの特徴もお聞かせください。

澤田:

従来型の内科と外科が分離した方式ではなく、センター方式をとっています。したがって、内科と外科の垣根が低く、週に2回のカンファレンス以外でも、お互いのやり取りが活発です。外来や内視鏡などの検査部門や術前、術後のカンファレンスまで、内科と外科の区別なく一体化し、情報共有を行っています。内科の内視鏡での検査数は日本でも有数ですし、大腸がん切除数は神奈川県で1位、全国でも10位に入る成績です。外科の腹腔鏡での手術数もかなり多いです。ほかに特徴としては工藤進英教授を中心とした「横浜ライブ」が挙げられます。年に1回、当院で行っているのですが、世界でも最大規模でしょう。著名な医師のデモンストレーションをライブで見ることができます。参加者も400人を超えています。また、内科は国際学会での発表数も豊富です。

豊嶋:

臓器別に分かれた病院が多い中、当センターの内科は臓器別ではなく、全ての疾患を扱います。後期研修医への指導にあたっては、関連学会の認定医、専門医、指導医クラスの医師が中核にいますので、良きメンターとなっていますね。チームは3つありますが、急性期から抗がん剤治療まで隔たりなく学べます。内視鏡検査は非常に多くの件数があり、特に大腸内視鏡は日本一です。ESDにしろ、ERCPにしろ、スキルアップできますよ。

澤田:

外国人医師も頻繁に研修に来ています。今はケニア人、エジプト人、ルーマニア人の医師がいます。練習用のモデルを使って内視鏡の研修をしていますが、英語で話すのが好きな人にはいい環境だと思います。彼らと話すと、色々な国の医療事情を知ることができますし、医師の社会的な地位なども国によって違いますので、勉強になりますね。

昭和大学横浜市北部病院の後期研修プログラムで学べる特徴について、ご紹介くださいますか。

澤田:

外科に関して言えば、手術数が多く、後期研修医も早く執刀医になれます。手術は大腸、胃、肝胆膵を週に3日ずつ行っていますし、緊急手術もあります。また、外科を専攻していても、大腸内視鏡を学ぶ機会がありますので、「こういう見方もできるのか」と勉強になるはずです。

豊嶋:

学会や国際学会での発表の機会が多いのですが、指導医が論文などもしっかり指導しています。大学病院の良さと市中病院の良さを兼ね備えているプログラムですから、研究と臨床とで迷っている方に来ていただきたいですね。

昭和大学横浜市北部病院消化器センターでの後期研修で、どのようなキャリアアップが望めますか。

澤田:

内科でしたら、大腸内視鏡の症例数が豊富ですので、消化器内科などの専門医の取得が可能です。外科も消化器外科や腹腔鏡の専門医資格が取れます。日本消化器外科学会専門医は最短で卒後8年目に取得できるのですが、その8年目に取ったスタッフが3人います。地方の病院では考えられないスピードですね。手術件数が多いからこそだと思います。

豊嶋:

ジェネラルな診療に加え、確固たる専門も持つことができます。

カンファレンスについて、お聞かせください。

澤田:

モニターを使って、患者さんについてのプレゼンテーションを行います。外科は術前、術後のカンファレンスです。意見を出し合いますが、いじめのようなことはありません(笑)。カンファレンスセンターには画像ネットワークが設置されています。検査自体は内科で行いますので、内科からのコメントももらえるのが当センターの最大の強みでしょう。内科と外科の医師が相互に診断や治療の評価をしたり、助言やチェックを行っていますので、誤診の防止はもちろん、医療の質の向上に役立っています。後期研修医の勉強にもなりますね。また、当センターでは内視鏡検査や外科手術のライブ映像をいつでもモニターで見られますので、スキルアップに効果的です。

豊嶋:

以前の内科医は患者さんを外科医に引き渡したら、その後の治療を見ることはほとんどなかったと言われています。しかし、当センターでは診断を担当した内科医がその患者さんの外科手術をモニタリングルームから見て、術野を観察できますので、術前診断へのフィードバックが容易になっています。

女性医師の働きやすさに関してはいかがでしょうか。

澤田:

外科に2人、内科に4人の女性医師が在籍していますし、育児休暇中の女性医師もいます。女性医師にとっても働きやすい病院だと思いますよ。

澤田先生はどのような研修医時代を過ごされたのでしょうか。

澤田:

救急の患者さんを全て取るという方針の病院で鍛えられました。交通事故での外傷、喘息などに加え、地方ですからマムシに噛まれた患者さんも診ました。外科の手術件数は当センターの若手よりは少なかったかもしれませんが、様々な疾患を経験したことで、手術後の対応に自信が持てるようになりました。

消化器外科を専攻されたのはどうしてですか。

澤田:

私が入った医局は呼吸器外科がメインだったんです。それでも消化器や乳腺なども診ていました。消化器外科を専門にしたのは当院に来たときです。人生には色々なことが出てくるものです。そこで沈みこまず、心機一転することが大事ですね。当センターでは消化器の手術にしっかり取り組んでいます。後期研修医の皆さんにも自分なりの哲学を持って羽ばたいてほしいと願っています。

研修医に指導する際、心がけていらっしゃることはどんなことでしょうか。

澤田:

まず必要なのは技術力や知識力です。そして、色々な患者さんと接することで、患者さんの人生を疑似体験し、心の交流をしてほしいですね。医師が人を思いやることのできる人間であれば、患者さんも幸せになれるし、自分も充実します。心の通った医療を心がけないといけません。がんの患者さんは末期でなくても、CT検査が恐怖なのです。そういった患者さんの気持ちに添いながら、くだけた話もできるといいですね。私は研修医に「エンタメにも詳しくなれ」とよく話しています。幅広い話題を持って、様々な患者さんに対応できる引き出しを作っていきたいものです。

研修医に対し、「これだけは言いたい」ということはどんなことでしょうか。

澤田:

優しい心を持とうということです。病気で弱っている人、社会的に弱い人に対して、真剣に考えてさしあげたいですね。優しさを持つためには人間的な強さも必要です。

現在の臨床研修制度について、感想をお聞かせください。

澤田:

澤田:

この制度が始まったときは地方の病院に勤務していましたので、何てことをしてくれたのだと思いました(笑)。以前は大学の医局を辞めるのは脱藩行為みたいなものだったんですが、医局の良さもまたありました。この制度によって、偏在が起こってしまった面は否めないでしょう。しかし、何事にも表裏一体があるように、選択肢が増えたり、時間的余裕が生まれたメリットもありますね。ただ、マイナー科を専攻したい人でもメジャー科の研修をしないと、救急の現場で対応できなくなると思います。

これから後期研修の病院を選ぶ初期研修医にメッセージをお願いします。

澤田:

風光明媚な地域で、豊富な手術件数を持つ当院に是非、お越しください。出身大学も様々で、昭和大学以外の出身者も多いです。忙しいですが、充実した生活を送れますよ。内科でしたら早い段階で大腸内視鏡の技術が身につきますし、外科も早く執刀医になれます。相当の技術力を持った医師として育つセンターだと思います。

豊嶋:

大腸がんや胃がんの患者さんは増えているにも関わらず、消化器内科や消化器外科の医師数は減少しています。遣り甲斐の持てる診療科ですから、選んでいただければ嬉しいです。

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