インタビューが繋ぐ全国で活躍する女性医師


姫路赤十字病院
 福永 智栄 部長 / 緩和ケア内科
姫路赤十字病院 部長 / 緩和ケア内科 福永 智栄

福永 智栄 プロフィール

1998年3月
三重大学医学部 卒業
1998年6月
大阪大学医学部付属病院 麻酔科 臨床研修医
1999年6月
大阪府立母子保健センター 麻酔科 レジデント
2001年7月
阪南中央病院 麻酔科 医員
2004年5月
兵庫医科大学 皮膚科 臨床助手
2005年4月
同大学 疼痛制御科学・ペインクリニック部 臨床助手
2006年5月
同大学 疼痛制御科学・ペインクリニック部 助手
2014年7月
姫路赤十字病院 緩和ケア内科 副部長
2017年4月
同院 緩和ケア内科 部長

現在に至る

現在の勤務内容

姫路赤十字病院 緩和ケア内科にて部長として活躍中!
これまでの勤務歴
三重大学卒業後、麻酔科に入局しました。大学時代に東洋医学の魅力に触れ、全人的医療をしたいと思い医師になりましたが、自身の生き方を見つけられず試行錯誤しておりました。大学医局には属しましたが、麻酔科から皮膚科、東洋医学(漢方医、中国の医師に師事)、ペインクリニックと転科など経験しましたが、最終的に緩和医療の道に進みました。2014年から姫路赤十字病院に勤務しています。
専門はペインクリニック、緩和医療
疼痛の分野において、薬物療法のみならず、神経ブロック療法も行っています。緩和ケアや精神科リエゾン、認知症ケアなどのチーム医療に携わっております。診療科組織を縦として考えるなら、私の役割はそれぞれの診療科・医療職にかかわる横の役割を担っていると思っています。

福永先生の診療方針

「寄り添い」と「尊重」を目指しています

患者さんに寄り添う医師であること
現場での中で、周りの医療スタッフを尊重しながら円滑なチーム医療を行うこと

日本赤十字社において、女性医師の働き方について

自分自身のキャリアをあきらめないことが大事

赤十字病院に勤務して、人道・博愛の精神が息づいているのを感じています。女性医師は、結婚すること、子供をもつこと、あるいはおひとりさまで生き方・働き方も変わり、様々な選択をしていかないといけないですが、自分自身のキャリアをあきらめないことが大事でそれができる環境だと思っています。
福永先生に直撃!
Q  &  A
Q1
医師として影響や刺激を受けた先生はいらっしゃいますか
A1
その時々で素晴らしい先生とご縁があったと思いますが、医師人生を導いてくださった先生は、二人います。一人は、前職の教授。学術はもちろんですが、ペインクリニシャンとしての術である神経ブロックをしっかり叩き込んでくださいました。患者さんに対する姿勢や治療法など今の私自身の診療スタイルとなっています。もう一人は、緩和ケア医としても女性としても尊敬できる先生です。15年ほど前、緩和ケアチームの立ち上げを任されたとき、先生に学びチーム医療の大切さ、チームリーダーの在り方を学びました。チーム医療は単に多職種が集まり行うものでなくて、医師がイニシアチブを取り、各職種が専門を生かすことが質の向上になります。先生に学んだことが、私自身のチーム医療の姿勢につながっていると思います。
Q2
日赤で実現した仕事やキャリアを教えてください
A2
日赤に勤務するまでは、組織の中でというよりも、自身のキャリアアップのために仕事を選択してきたというのがあります。管理職の立場を与えていただいて、病院に貢献したいと思うようになりました。医療が変化し、地域包括システムが進むなかで、状況を見極め仕事することが病院への貢献だけでなく、地域医療の質向上にもつながると思います。院長先生はじめ管理職の先生方が、意見を交換できる場があり勉強する場があるのは励みになります。
Q3
女性医師の可能性はどんな風に広がっていくと思いますか
A3
女性医師のライフスタイルは様々だと思います。性別の差は全くないとも言えないなら、むしろ女性の強みを生かし、働くというのもいいのではないでしょうか。これからAIの導入される時代に必要なのは創造力と対人能力だといわれています。もちろん、医師としてのスキル磨くのは言うまでもありませんが、特に対人能力に関しては女性が得意とする方が多いと思います。
Q4
ご自身が女性医師という立場で苦労された経験などはございますか
A4
女性という立場だからという苦労はないのですが、キャリア選択を自身で決めてきたので、周囲の評価が厳しく、その点では苦労したと思います。終わりよければ(とはいってもこれからなのですが)・・どんな苦労でも生きる糧となると思います。
Q5
ワーク・ライフ・バランスをどのように実現していらっしゃいますか
A5
一度、体調を崩したことがあり、ワークライフバランスにはとても配慮しています。仕事の効率や精神衛生の面から考えると、休暇を取ることを心がけています。
Q6
趣味などプライベートの楽しみについて、座右の銘などがありましたら教えてください
A6
趣味は、神社巡り、畑仕事。人の生き死にに関わる仕事なので、心身共に健全でないと向き合えないものです。神社や畑の空気や土に触れることでリフレッシュをしています。 感謝の心を忘れないこと、ご縁を大切にすることを心がけています。
Q7
これから女性医師としてチャレンジしたいことはございますか
A7
女性医師ということではないのですが、後輩を育成したいという思いがあります。

医学生・若手医師にメッセージ

書物だけでなく、臨床経験をしっかりと

私は臨床家なので、その視点からお話しさせていただきます。この分野を極めると思われたら、とにかく書物だけでなく、臨床経験をしっかり積み、臨床の勘を養ってください。経験に勝るものはないと思います。

病院アピール

「働きたい病院・治療を受けたい病院」を目指して
姫路赤十字病院は、明治41年(1908年)に創立し、今年で111年目を迎える33診療科、560床の歴史のある総合病院です。
兵庫県播磨姫路二次保健医療圏約85万人の医療人口基盤をもつ地域の中核病院として、地域医療機関と密接に連携し、高度専門医療、急性期医療、救急医療を担っています。

概要

名称 姫路赤十字病院
院長 佐藤 四三
所在地 姫路市下手野1丁目12-1
開設年月日 明治41年4月1日
病床数 一般 560床 (うち感染病床 6床)

病院の特色

● 地域がん診療連携拠点病院
がん診療の中心的医療機関
● 総合周産期医療センター
産科と小児科が連携して低出生体重児やハイリスク妊産婦等の受け入れを24時間365日体制
● 地域医療支援病院
医療機関との機能・役割分担、病診連携を進め、患者さんに質の高い医療を提供
● 災害拠点病院
災害時における初期救急医療体制の充実強化を図る医療機関(日本赤十字社の重要な使命)
● DPC特定病院群
大学病院に準じる機能を備えた病院
● がんゲノム医療連携病院
大学病院と連携して、がん患者の遺伝子を調べて最適な薬や治療法を選ぶがんゲノム医療への取り組み
*その他には臨床研修指定病院、日本医療機能評価機構認定病院、エイズ協力病院、臓器提供病院、開放型病院、各医学会指導施設認定など多数の指定を受けています。

診療体制

診療科目

内科・消化器内科・血液・腫瘍内科・肝臓内科・腎臓内科・糖尿病内科・呼吸器内科・循環器内科・小児科・小児外科・外科・乳腺外科・消化器外科・呼吸器外科・心臓血管外科・整形外科・形成外科・脳神経外科・皮膚科・泌尿器科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・放射線診断科・放射線治療科・リハビリテーション科・麻酔科・緩和ケア内科・歯科・歯科口腔外科・病理診断科・臨床検査科・化学療法内科

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