 
        Profile
            ● 1997年に千葉県佐倉市で生まれる。
            ● 2023年に東京慈恵会医科大学を卒業後、横浜
   市立みなと赤十字病院で初期研修を行う。
            ● 2025年から横浜市立みなと赤十字病院外科専門
   研修プログラムで専門研修を行っている。
          
            ● 1998年に神奈川県川崎市で生まれる。
            ● 2023年に山梨大学を卒業後、横浜市立みなと
   赤十字病院で初期研修を行う。
            ● 2025年から横浜市立みなと赤十字病院救急科
   専門研修プログラムで専門研修を行っている。
          
            ● 1999年に沖縄県那覇市で生まれる。
            ● 2024年に琉球大学を卒業後、横浜市立みなと
   赤十字病院で初期研修を行っている。
          
久木田 明月 (くきた みつき)
横浜市立みなと赤十字病院
初期研修医
 
             
          
            ● 1999年に神奈川県川崎市で生まれる。
            ● 2024年に東京医科歯科大学(現 東京科学大学)
   を卒業後、横浜市立みなと赤十字病院で初期研修
   を行っている。
        
Contents
- #01横浜市立みなと赤十字病院
- #02医師を目指す
- #03初期研修で横浜市立みなと赤十字病院へ
- #04横浜市立みなと赤十字病院での初期研修
- #05専門を選ぶ
- #06救急
- #07研修医室
- #08今後のキャリアプラン
- #09育児短時間勤務制度
- #10院内保育所
- #11病児保育所
- #12女性医師の会
- #13横浜市立みなと赤十字病院の福利厚生
- #14寮
- #15ワーク・ライフ・バランス
- #16先生方の一日のスケジュール
- #17メッセージ動画
- #18病院紹介
Interview
Section01
#01 横浜市立みなと赤十字病院
ー 病院の特徴は?
                 大嶋救急車の搬送台数が多く、それに対して初期研修医がファーストタッチをするので、様々な経験を積める病院です。大学病院や関連病院からのたすきがけの研修医も来ますし、当院のオリジナルプログラムで研修している専攻医も多く所属していますので、若くて活気のある病院なのではないかと思います。
                
ー 初期研修での人気の秘密は?
久木田救急車の搬送台数が多いので、初期研修の間は救急を頑張りたいという人にとっては人気の病院だと思います。
Section02
#02 医師を目指す
ー 医師を目指したきっかけをお聞かせください。
                  大嶋二つあります。一つは父が脳神経外科の医師をしていて、外科医に憧れたというものです。もう一つは中学時代に宇宙飛行士になりたいと思っていたことです。向井千秋さんをはじめ、外科系の医師から宇宙飛行士に転身された方が何人もいらっしゃるので、私もそんなふうになれたらなと考えて、医師を目指しました。
                  大貫私は大嶋先生のような大きな話はありません(笑)。私は小さい頃に少年漫画やアニメでヒーローが誰かを助けている姿を見て、私も誰かを守ったり、助ける仕事に就きたいと漠然と考えていました。最初は警察官になろうと思ったのですが、人を直接助けることができる医師のほうが私に合っているのかなと気づき、医師を目指しました。
                  伊良波私も母と祖父という身近な家族が医師だったので、小さい頃から漠然と医師の仕事に興味があり、人の役に立てる仕事だということにも惹かれ、医学部に入りました。
                  久木田私は小さいときに見た医療系のドラマや家にあった漫画に影響され、医師に憧れを抱いていました。医療系のドラマは「ドクターX」「コウノドリ」「救急病棟24時」「医龍」など、何でも見ていましたね。それと資格を取りたいということもあり、医学部に入学しました。
                
ー 学生時代に思い出に残っていることはどのようなことですか。
 
                    伊良波私もコロナ禍になってからは自宅でおとなしくしている生活ではあったのですが、大学1年生のときからダンス教室に通っていたので、大学の授業が減ったときにはダンス教室のガールズヒップホップやジャズダンスなどの色々なクラスを受講していました。
大貫私はひたすらに部活動に打ち込んでいました。私は剣道部に入っていたのですが、剣道を始めたのは大学生になってからだったので、皆についていくために自主練習をずっと続けた結果、三段を取得できました。大学生活は剣道だけというぐらい、頑張りましたね。
大嶋私もひたすら部活動ですね。私はずっとピアノをしていたのですが、大学生になってからヴァイオリンを始め、ジャズ研とオーケストラ部に入りました。オーケストラ部で舞台に乗せてもらえたことは思い出に残っていますし、ジャズについては今もレッスンに通っています。今も続けられているので、長くやっている趣味になったなと思っています。
Section03
#03 初期研修で横浜市立みなと赤十字病院へ
ー 初期研修で横浜市立みなと赤十字病院を選ばれたのはどうしてですか。
                  久木田救急車の搬送台数が多いこと、診療科が全て揃っていること、何と言っても雰囲気が良かったことです。見学に来たときから雰囲気が良く、上の先生方との距離が非常に近いところにも惹かれ、当院を選びました。
                  
                  伊良波私は救急に興味があったので、やはり救急車が多いこと、救急車が多いだけに症例も豊富だということが良かったです。それから救急とICUの距離の近さも魅力でした。
                
Section04
#04 横浜市立みなと赤十字病院での初期研修
ー 横浜市立みなと赤十字病院での初期研修はイメージ通りですか。
                    伊良波そうですね。先生方が皆さん優しいので、楽しく研修させていただいています。
                    久木田上の先生方は本当に優しいですね。それから臨床研修センター長の先生とのミーティングや半年ごとのメンターの先生との面談など、研修自体のフォローが手厚いということは研修が始まってから知ったことですが、それはイメージ以上でした。
              
ー 初期研修のプログラムについてはいかがですか。
                    久木田1年目は国で決められた必修科を回りますが、2年目は選択の幅が広いです。そのため、自分の進みたい診療科によってカスタマイズしやすいという自由度の高さが魅力です。
                  
ー 院外の研修先もありますよね。
                    久木田私たちは当院オリジナルプログラムの研修医なので、地域医療研修では北海道の置戸赤十字病院に行きました。とてもいいところでしたよ。
                    伊良波置戸赤十字病院の院長先生は外来の患者さん全員を把握していらっしゃるのが本当にすごかったです。地域に密着した医療を肌で感じました。
                  
ー 初期研修にあたって、どのような姿勢を心がけていますか。
                    久木田初期研修の間は選り好みせず、何でもやってみようと思っています。頑張れることはとにかく頑張るということがモットーです。
                    伊良波色々なことを頑張るということに加え、色々な診療科を回れるのは初期研修の醍醐味なので、それぞれの診療科の視点を持って回りたいなと思っています。
                  
ー 初期研修で勉強になっていることはどんなことですか。
                    久木田一般的な病棟管理だけでなく、救急車が多いので、そこでの初期対応は勉強になっています。救急科ではなく、ほかの診療科を回っているときでも転院搬送などの依頼も多いので、様々な初療を経験させていただいています。
                    伊良波色々な診療科を回るたびに勉強することばかりあります。私は救急科に進みたいと思っているので、その視点を持って「他科に相談する前にこういうことをしておけばいいんだな」と各診療科で学んでいます。
                  
ー 指導医の先生のご指導はいかがですか。
                    久木田皆さん、優しいです。怖い先生、相談しにくい先生が全くいらっしゃらないですね。身近なところで言えば、専攻医の先生方も先輩という感じで相談しやすく、かなり上の部長クラスの先生方にも相談しやすいです。
                    伊良波先生によりますが、ある程度は研修医がさせていただいて、あとでフィードバックをいただく機会が多く、勉強になっています。
                  
ー コメディカルの方々とのコミュニケーションはいかがですか。
                    久木田経験している病院が当院しかないので、他院との比較はできないのですが、大学病院などで研修している同期の話を聞く限り、当院はコメディカルの方々との距離が近いと思います。
                    伊良波コメディカルの方々も優しいですし、色々なことをご相談させていただいています。
                  
ー 病院に改善してほしいことはありますか。
                    久木田食堂にキャッシュレス決済のシステムを入れてほしいです。先日、院長先生にもお願いしました(笑)。
                    大貫院長先生に(笑)。
                    久木田院長先生との面談があったんです。
                  
ー 専攻医の先生方は横浜市立みなと赤十字病院での初期研修を振り返って、いかがですか。
                    大貫初期研修医のお二人も言っていたように、自分の回りたい診療科をフレキシブルに回らせていただきました。1年目に内科6カ月というのは決まっていますが、内科の中で回りたい科や期間も選べますし、担当の事務の方が素早く組んでくださいます。それで自分がしたい研修を目一杯できました。私はもともと救急科志望だったので、色々な科を回ることで、各科から救急科を見る経験をしたいと思っていましたが、それは本当に勉強になりました。回った先の先生方も優しく、色々なことを教えていただきました。研修以外のことですと、同期、先輩、後輩が皆いい人たちで、人数もちょうど良く、辛いことも仲良く一緒に乗り切れたので、当院で初期研修をして、本当に良かったです。
                    大嶋大貫先生のお話とほぼ同じです(笑)。診療科によっては忙しい科もあれば、時間に余裕がある科もあり、緩急をつけて研修ができました。そのお陰で、研修医時代に経験しておきたいことは経験できましたし、海外旅行にも行けました。
                  
Section05
#05 専門を選ぶ
ー 大貫先生は救急科に進むと決めて、初期研修をされていたのですか。
                  大貫私は両親ともにサラリーマンで、周囲に医療関係者がそんなにいるわけではありません。それで◯科の先生というイメージもなく、誰かを助ける、どんな人でも助ける医師は格好良いなと思って医師を目指したので、その気持ちを辿れば最終的に救急科に行きついたという感じなんです。最初から救急科っぽい医師を目指して医学部に入り、それがそのまま今に繋がっているという状況です。
                
ー 初期研修の間もぶれなかったのですね。
                  大貫いえ。救急科はバイタリティが必要そうな診療科ですし、私にできるのかなという不安はありました。それに初期研修の間に希望の診療科が変わる人が多いという話も聞いていたので、私もどこかで変わるのかなと期待している部分もありました。でも結局、変わりませんでしたね。麻酔科や総合診療科と迷った時期もありましたが、とりあえず初志貫徹でいくことにしました。
                
ー 大嶋先生はいかがでしたか。
                  大嶋初期研修が始まった頃は心臓血管外科志望で、本当に心臓血管外科に行くぞというつもりで2年目の4月頃まで過ごしていたのですが、先生方の働き方を見ていて、私にできるのだろうかと心配になってきました。それで麻酔科に入局しかけたこともありました(笑)。心臓血管外科や外科の先生にご相談させていただいた結果、「まずは外科という大きな枠で始めてみたらどう」ということで落ち着きました。当院の相談しやすい環境や選択が遅くなっても寛容に許してくださるところは有り難かったです。
                
ー 専門研修先に横浜市立みなと赤十字病院を選ばれたのはどうしてですか。
                  大貫私は救急科志望で、初期研修の病院を選ぶときに引き続き専門研修にも残れる病院にしたいと考えていたんです。私は地方大学出身ですし、入局するつもりもなかったので、初期研修をした病院に残り、オリジナルプログラムの専門研修ができるところを探していました。それで学生時代の見学では見学先のほぼ全ての病院で救急科を見せていただき、色々な先生方にお話を伺いました。その中で当院の救急科の雰囲気がとても良かったので、当院で初期研修をさせていただいたのですが、皆さんが優しいですし、最初の印象も変わらなかったので、そのまま専門研修でも残ろうと思いました。当院一本という感じでしたので、専門研修のための病院見学には行っていません。
                  大嶋私も外科にするなら当院にしようと決めていました。理由としては当院は女性の専攻医の先生方が多かったからです。私の1つ上、2つ上にも女性の先生がいらっしゃり、そういう環境は魅力的でした。「しごでき」な女性医師がいらっしゃるのは良かったですね。
                
ー 横浜市立みなと赤十字病院での専門研修のプログラムの特徴をお聞かせください。
                  大貫他院の救急科のプログラムを知らないのですが、当院の救急科では外部の病院での研修先を選べます。「この病院に行っている先生がいるよ」みたいに、ある程度は提携先が決まっていますが、自分で交渉すれば新しい病院に行かせてもらえる可能性もあります。それから当院内での他科研修も自由度が高いです。私は今、麻酔科を回っていますが、そういう感じでICUも回れますし、地域に出る場合も期間を選べたりします。そのような自由度の高さが救急科のプログラムの特徴として挙げられますね。
                
ー 地域研修もあるのですね。
                  大貫どういう特徴の病院を選ぶのかにもよりますが、いわゆる僻地医療をしている病院も選べますし、ドクターカーやドクターヘリの研修ができる病院や高度外傷に強い病院など、当院とは異なる救急をしているところを選べます。そのため、救急科の中でも自分の興味のある分野の病院で研修することができます。
                
ー 外科のプログラムについてはいかがですか。
                  大嶋外科の場合は市中病院の特徴なのか、当院の特徴なのか分からないのですが、初歩の初歩から一段ずつステップアップしていくタイプの研修なのかなと思います。初めは鼠径ヘルニアや虫垂炎の手術をメインで、それができたら次はこれを、というイメージですね。そのため、ベースが一つずつ作られているような実感があり、とてもいいプログラムだなと思っています。
                
ー 現在はどのような専門研修を行っていらっしゃいますか。
                  大貫4月から6月まではERで救急車への対応などの研修をしたあと、7月から9月までは麻酔科で研修しています。これは部長と面談したときに「1年目にどこか他科研修したいところある?」と聞かれたので、自分で麻酔科を希望したからです。このあとも総合診療科、ICUを回らせていただくことになっています。
                  大嶋専門研修が始まって半年が経ち、ようやく手術や外来、病棟業務で毎日充実した生活に慣れてきました。夜間や休日には緊急手術となることもあり、予定手術では執刀できないような手術も、前立ちの先生にご指導頂きながらさせていただけるのでとても刺激の多い専門研修ができています。
                  
                
ー 専門研修ではどのようなことが勉強になっていますか。
                  大嶋外科当直の際には外科系の科全ての患者さんについて病棟対応することになるため、内科的判断が必要な場面も多くあります。その時に初期研修時代に勉強したことがかなり役に立っています。それでもわからないことは他科当直の先生にもしばしばご相談し、助けていただける環境なのはありがたいです。
                  大貫救急車の対応に関しては初期研修でしていたことと似通っていると個人的には思います。ただ、専攻医になり、研修医から質問される立場や責任を伴う立場になってきたということが大きく違います。それで自主的に勉強しないといけないと思ったり、手技も研修医がしているのを指導する側になりますので、私がきちんとできていないといけないという心持ちに変わりました。そういうところが勉強になっていますね。今は麻酔科でひたすら手技をさせていただいています。挿管や刺しもの系などのスキルを上げていくことも勉強になります。
                  
                
ー 専門研修で印象に残っていることはありますか。
                  大貫研修医の頃はER当直には絶対に上の先生がいて、救急車の電話を取るのも上の先生でした。それから症例がホワイトボードに書かれ、「これ、やってみようか」と言われたものの対応をしていました。専攻医になると、上級医の先生と交代で寝たり、休憩に入ったりしますので、私が一人で残ってピッチ番をしたり、救急車の電話番をすることが頻繁にあります。これがある意味、印象深いですね。緊張感もありますが、逆に何件かまとめて来た症例を最後まで自分で完結させて診られたときは勉強にもなりますし、印象深いです。
                   大嶋毎日がかなり印象深いです(笑)。一番はやはり緊急手術を初めて引いた日のことです。自分でまず絞扼性腸閉塞と診断し、ご家族への説明、手術室や麻酔科の先生へのご連絡など、今考えると当たり前なのですが当時は沢山やることがある気がして、パニック状態でした(笑)。術前に必要な検査や連絡が一部抜けてしまうことでご迷惑をおかけする場面もあり、他科・他職種の方との関わりの中で仕事をさせて頂いていると実感しました。研修医の時とは違う専攻医としての責任感が必要だとその時思いました。
                  大嶋毎日がかなり印象深いです(笑)。一番はやはり緊急手術を初めて引いた日のことです。自分でまず絞扼性腸閉塞と診断し、ご家族への説明、手術室や麻酔科の先生へのご連絡など、今考えると当たり前なのですが当時は沢山やることがある気がして、パニック状態でした(笑)。術前に必要な検査や連絡が一部抜けてしまうことでご迷惑をおかけする場面もあり、他科・他職種の方との関わりの中で仕事をさせて頂いていると実感しました。研修医の時とは違う専攻医としての責任感が必要だとその時思いました。
                  
                
ー 初期研修医への指導に関してはいかがですか。
                  大貫私はまだ3年目で、研修医から専攻医になったばかりですし、ついこの前まで研修をしていたので、研修医の辛いだろうなという気持ちが分かります。研修医になってすぐの4月や5月に救急科を回る人たちは特に大変なので、困っているだろうなと予測されることを私なりにサポートしたいと思っていました。あまり高度なことを教えられる立場でもないので、手技を一緒にするなどの小さなところから教えられればと考えていました。
                  大嶋きちんと教えられている自信はないのですが、病棟管理を全くやったことがない時期に外科を回るとなると、するべきことが結構多くて大変だと思います。そのため、「こういうふうやるんだよ」などと一つ一つ教えたりしています。カルテの使い方から教えることもありますが、私もそうやって教えていただいたので、私もそうやって教えていこうと考えています。
                  
                
Section06
#06 救急
ー 横浜市立みなと赤十字病院の救急はいかがですか。
                大貫ほかの病院を知らないのですが、数字を見ると、救急車の搬入台数はとても多いので、救急患者さんの数は多いのだと思います。多いときには初療室が満杯になることもありますし、次々に患者さんを入れて、次々に検査をして回していかないとスタックしてしまいます。その大変さはありますね。夜間の救急車も多いので、いわゆる「寝られる当直」ではありません。激しく、ずっと動いている救急外来だという感じです。
                
ー 当直の回数はどのぐらいですか。
                大貫今は麻酔科を回っているので違うのですが、救急科では土曜日、日曜日の日直も含めて6回か7回です。
                大嶋外科は当直自体は月に2回か多くて3回です。それ以外にオンコールが1st、2nd合わせて6、7回程度です。
                久木田2年目の研修医は1年目よりは回数が増え、土曜日、日曜日の日直も含めて月に5回か6回です。夜間だけで言えば、月に4回か5回です。
                伊良波当直の体制は救急科の上の先生が2人とER担当の研修医が1年目、2年目1人ずつ、ウォークイン担当の研修医が1年目、2年目どちらか1人の計5人です。
              
ー 当直ではどんなことが勉強になりますか。
                久木田「断らない救急」を謳っている病院なので、特定の疾患が来やすいということもなく、何でも来ます。いわゆる軽症とされるものから緊急手術が必要な重症なものまで幅広く来ますので、勉強になっています。それから、ほぼ全科当直ですので、どの科の先生にもすぐ相談できる環境の中で自分が初期対応をするということも勉強になっています。
                伊良波1年目の2カ月の救急科研修が終わると、救急外来を経験できるのは当直のときだけになります。そこで毎回、鼻血から大きな怪我まで、多くの幅広い症例を経験できるので、勉強になっています。
              
Section07
#07 研修医室
ー 研修医室はありますか。
                  久木田研修医だけの部屋はなく、卒後5、6年目ぐらいまでの先生方と同じ部屋で過ごしています。自分用のデスクがありますし、広い部屋なので、過ごしやすいです。
                
Section08
#08 今後のキャリアプラン
ー 今後のビジョンをお聞かせください。
                大嶋この4人の中で私が一番不透明だと思います(笑)。外科の専門医は取りたいのですが、その後に何科に進むのかなどは全く決めていないので、残りの専門研修をする中で決めていきたいです。もともと志していた心臓血管外科という選択肢ももちろん残っているので、専門研修で回らせていただく予定です。
                大貫私もあまりきちんと決まっていません。救急科のほかの専攻医と比べるとぼんやりとしたビジョンなのですが、まずは救急科の専門医を取りたいです。研修医時代に内科系も楽しかったので総合診療科とのダブルボードや、今、回っている麻酔科もとても楽しいので麻酔科とのダブルボードなど、救急科一本に絞りきらず、色々とやってみたいなと思っています。
                      
              
ー 今後はどちらの科に進まれる予定ですか。
                伊良波救急科に決めました。専門研修は当院に残る予定です。私も大貫先生と同じで、初期研修先を選ぶときから、この病院の救急科に残りたいなと考えて選びましたし、初期研修でも興味が変わりませんでした。救急科がいいなと思ったのは大学生のときです。大学1年生のときに消防署に泊まり込んで、消防隊の方々と一緒に救急車で出動するという実習があったのですが、患者さんを運んだ先の病院の救急科の先生方がとても格好良かったんです。少し単純なのですが(笑)、それから救急科に憧れていました。
                久木田私は産婦人科に進むことを決め、母校の医局に入ることにしました。私も大学生のときに産婦人科にはお産があるということに興味を持つようになりました。学生時代の実習でも産婦人科が一番楽しかったですし、初期研修をしてもその気持ちが変わらなかったです。産婦人科は「おめでとう」と言える唯一の診療科であることに惹かれました。
                      
              
Section09
#09 育児短時間勤務制度
ー 育児短時間勤務制度を使われている先生方は多いですか。
                久木田何人かいらっしゃいます。保育所にお子さんを送ってから出勤される先生や保育所へのお迎えがあるので早く退勤される先生が男女問わずいらっしゃいます。
              
Section10
#10 院内保育所
ー 院内保育所も完備されていますよね。
大貫みなとかもめ保育園という院内保育所があり、かなりの先生方が使っていらっしゃいます。
Section11
#11 病児保育所
ー 病児保育所もありますか。
大嶋病児保育所はありませんが、小児病棟で一時預かりが可能です。
Section12
#12 女性医師の会
ー 女性医師の会のようなものはありますか。
                久木田「女性医師だけで集まりましょう」という大々的な会はないのですが、上の先生方と仲良くなりやすい雰囲気の病院なので、よく食事に連れていっていただいています。
                大貫救急科は先日、女子会を開催しました(笑)。先輩の先生に「年に1、2回やっているんだよね」と言われ、誘っていただいたんです。ICUも含めて、10人以上で集まったのですが、優しい先生方ばかりで、とても楽しかったです。
              
Section13
#13 横浜市立みなと赤十字病院の福利厚生
ー 福利厚生についてはいかがですか。
                久木田有給休暇は多いですね。研修医1年目で夏休みを含めて24日、いただけます。また研修医にもボーナスがあることも手厚いと思います。
                大貫救急科は夏休みを連続で取ることを推奨されています。それで週末とくっつけて、5日間の夏休みがあるので、7日間の休日となりました。日頃も休み希望に関しては寛大な感じです。今はスタッフ数が多いので可能なのかもしれないのですが、休日の取りやすさや給料面などの福利厚生は手厚いですね。
              
 
              大嶋外科も夏休みはしっかり取らせていただけました。
ー 横浜市立みなと赤十字病院での女性医師の働きやすさはどのようなところにありますか。
大貫女性の先生方が多く、その先生方が結婚や子育てを両立されているので、ロールモデルになっています。院内保育所などを利用しながら、しっかり働いている先生方が多く、安心感がありますね。私も今後はどうなるんだろうという不安がなく、ビジョンを持って働き続けられそうです。
Section14
#14 寮
ー 研修医の先生方のお住まいは寮ですか。
                  伊良波私は寮に住んでいます。病院からすぐ近くにあり、綺麗で住みやすいです。
                
Section15
#15 ワーク・ライフ・バランス
ー ワーク・ライフ・バランスをどのように心がけていらっしゃいますか。
                久木田研修医は心がけなくても整っています(笑)。呼び出しもないですし、世の中の働き方改革を受けてなのか、研修医は定時に帰るように言われています。それが良いことなのかどうかは微妙なのですが、当院の研修医は仕事は仕事の時間にして、それ以外の時間は自由だという環境です。
                
 
                  大貫救急科も自分で整えようとしなくても整っている感じがあります。救急科の特性上、シフト制なので、しっかり働く時間が決まっていて、終わりの時間が来れば次の人にバトンタッチとなります。当直は夜を超えますので、確かにきついのですが、時間外勤務はあまりありません。救急科は患者さんを持たない科ですし、振休という代休もあるので、趣味や旅行なども楽しめ、自分の生活を大事にできます。ほかの先生との兼ね合い次第では休み希望も出せますし、他科よりもワーク・ライフ・バランスは整っていると思います。
大嶋週末のオンコールでセカンドが決まっていない病院もあると聞きますが、当院の外科はそのようなことがなく、オンコールで呼ばれる人は絶対にこの2人という体制になっています。そのため、オンコールの日以外は遊びにも行けますし、自宅でゆっくり過ごすこともできるので、プライベートが守られている環境です。手術の復習や勉強、手術記録は、医局でなるべく終わらせ、自宅ではしっかり休むことを心がけています。
ー ご趣味など、プライベートについて、お聞かせください。
                大嶋オンコールがない日に限りますが、ジャズピアノのレッスンに定期的に通っています。関内はジャズが盛んなエリアなので、そこでジャズを聴きに行ったり、レッスンを受けたりするのはとても楽しみな時間です。
                
                伊良波私は働くようになってからはダンスのレッスンには行けていないのですが、一人でスタジオを借りて踊ったりしています。またピラティスのジムに行ったり、自宅でもやったりなど、趣味の時間を作るようにしています。
                
                久木田私は体力づくりのためにジムに通い始め、何とか続けられています。ジムに通うハードルを下げたくて、試行錯誤した結果、病院と自宅の間にあり、通勤の途中に寄ることができるジムを選びました。今は頑張らないといけない時期なので、週に3回ぐらい行っています(笑)。
                             
                大貫旅行が好きなので、休みがあれば旅行に行っています。先日は新婚旅行でペルーに行ってきました。人生で一回はマチュ・ピチュとナスカの地上絵を見ておきたかったので、ペルーに行くことにしたのですが、行く途中でトラブルがあったり、ナスカの地上絵を見るためのセスナ機で気持ち悪くなったりしたものの、感動しました。夏休みは10月に取ることになっており、北海道にいる祖母に会いに行く予定です。
                                             
                
              
ー 座右の銘などはありますか。
                大嶋私はクイーンの曲名にある「The Show Must Go On」です。外科の専門研修プログラムは大変なことも多いのですが、一旦始めたことは最後までやり切るというのがこれまでの人生での教訓でもあるので、この3年間も頑張ろうと思っています。
                
                大貫「不動心」です。私が所属していた剣道部の標語でもあったのですが、人生の標語にもしたいです。読んで字のごとく「動かぬ心で、どっしりとやっていこう」という意味かなと自己解釈しているのですが、喜怒哀楽に振り回されずにやっていけたらなと思っています。
                伊良波私は「情けは人のためならず」という言葉が好きです。いいことも悪いことも全部が自分に返ってくると思うので、少しでもいいことをして生きていきたいです。
                
                久木田私は格好良い言葉はあまり持っておらず、「何とかなるな」と思いながら毎日を生きています(笑)。私は心配性で考え始めると止まらないみたいなところがあるので、「何とかなるな」と思うことで、その考えを断ち切ることを心がけています。
                                             
              
Section16
#16 先生方の一日のスケジュール




Movie
Hospital introduction
 
          
          概要
| 名称 | 横浜市立みなと赤十字病院 | 
|---|---|
| 所在地 | 〒231-8682 神奈川県横浜市中区新山下3丁目12番1号 | 
| 電話番号 | 045-628-6100(代表) | 
| 開設年月 | 2005年4月1日 | 
| 院長 | 大川 淳(おおかわ あつし) | 
| 休診日 | 土曜日、日曜日 国民の休日に関する法律に規定する休日 1月2日、1月3日及び12月29日~12月31日 | 
| 病床数 | 624床(一般584床、精神40床) | 
診療体制
診療科目
内科(総合内科・感染症科)、内分泌内科(糖尿病内分泌内科)、血液内科、腎臓内科、リウマチ科(膠原病リウマチ内科)、緩和ケア内科、呼吸器内科、消化器内科、肝臓内科、循環器内科、脳神経内科、アレルギー科、精神科、小児科、外科、消化器外科、大腸外科、肝臓外科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、呼吸器外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻いんこう科(耳鼻咽喉科・頭頸部外科、めまい平衡神経科)、リハビリテーション科、放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、歯科口腔外科、救急科、病理診断科、総合診療科
主な機能
- 保険医療機関
- 労災保険指定医療機関
- 指定自立支援医療機関(更生医療・育成医療・精神通院医療)
- 身体障害者福祉法医の配置されている医療機関
- 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく指定病院・応急入院指定病院
- 精神保健指定医の配置されている医療機関
- 生活保護法指定医療機関
- 結核指定医療機関
- 指定養育医療機関
- 原子爆弾被爆者医療指定医療機関
- 原子爆弾被爆者一般疾病医療取扱医療機関
- 公害医療機関
- 母体保護法指定医の配置されている医療機関
- 地域医療支援病院
- 災害拠点病院
- 小児救急医療拠点病院
- 救命救急センター
- 臨床研修病院(基幹型・協力型)
- 地域がん診療連携拠点病院
- エイズ治療拠点病院
- 特定疾患治療研究事業委託医療機関
- DPC対象病院
- 小児慢性特定疾患治療研究事業委託医療機関
- 地域周産期母子医療センター
- 救急告示病院
- 横浜市二次救急拠点病院
- 難病指定医療機関
- 日本医療機能評価機構/病院機能評価認定施設
- 神奈川DMAT指定病院
- 神奈川DMAT‐L指定病院
- かながわDPAT登録医療機関
- 横浜救急医療チーム(YMAT)緊急医療協力病院
- 特定行為研修指定研修機関
- 神奈川県難病医療支援病院
- 紹介受診重点医療機関
- 在宅療養支援病院
- がんゲノム医療連携病院
- JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)認証施設
- 横浜市認知症疾患医療センター
- アレルギー疾患医療拠点病院
- JCEP(卒後臨床研修評価機構)認定病院
関連学会認定
| 日本整形外科学会 | 専門研修プログラム | 
|---|---|
| 日本皮膚科学会 | 専門研修プログラム 乾癬分子標的薬使用承認施設 | 
| 日本麻酔科学会 | 専門研修プログラム | 
| 日本医学放射線学会 | 専門医修練機関 画像診断管理認定施設 | 
| 日本眼科学会 | 専門医研修施設 | 
| 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 | 専門医研修施設 | 
| 日本頭頸部外科学会 | 頭頸部がん専門医研修準認定施設 | 
| 日本泌尿器科学会 | 専門医教育施設 | 
| 日本形成外科学会 | 専門研修プログラム連携施設 | 
| 日本内科学会 | 内科専門研修プログラム基幹施設 連携施設 | 
| 日本外科学会 | 外科専門研修プログラム基幹施設 連携施設 | 
| 日本糖尿病学会 | 認定教育施設 | 
| 日本感染症学会 | 研修施設 | 
| 日本救急医学会 | 指導医指定施設 専門研修プログラム | 
| 日本外傷学会 | 外傷専門医研修施設 | 
| 日本IVR学会 | 修練施設 | 
| 日本血液学会 | 専門研修認定施設 | 
| 日本循環器学会 | 専門医研修施設 左心耳閉鎖システム実施施設 | 
| 日本呼吸器学会 | 基幹施設 | 
| 日本消化器病学会 | 認定施設 | 
| 日本消化管学会 | 胃腸科指導施設 | 
| 日本肝臓学会 | 認定施設 | 
| 日本小児科学会 | 研修支援施設 | 
| 日本消化器外科学会 | 専門医制度指定修練施設 | 
| 日本肝胆膵外科学会 | 肝胆膵外科高度技能専門医修練施設B | 
| 日本脳神経外科学会 | 専門医研修プログラム連携施設 | 
| 日本脳神経外傷学会 | 研修施設 | 
| 三学会構成心臓血管外科専門医認定機構 | 基幹施設 | 
| 日本呼吸器内視鏡学会 | 認定施設 | 
| 日本呼吸器外科学会 | 専門研修連携施設 | 
| 日本消化器内視鏡学会 | 指導施設 | 
| 日本神経学会 | 教育施設 | 
| 日本リウマチ学会 | 教育施設 膠原病・リウマチ内科領域基幹施設 | 
| 日本アレルギー学会 | 教育研修施設 | 
| 日本がん治療認定医機構 | 認定研修施設 | 
| 日本集中治療医学会 | 集中治療科専門研修施設 | 
| 日本精神神経学会 | 精神科専門研修プログラム基幹施設 | 
| 日本成人白血病治療共同研究機構 | 参加施設 | 
| 日本脊椎脊髄病学会 | 脊椎脊髄外科専門医研修プログラム基幹研修施設 | 
| 日本脳卒中学会 | 研修教育施設 一次脳卒中センター | 
| 日本臨床栄養代謝学会 | NST稼働施設 認定教育施設 | 
| 関連10学会認定ステントグラフト実施基準管理委員会 | 胸部・腹部ステントグラフト実施施設 | 
| 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 | 血管内治療実施施設 | 
| 日本人間ドック・予防医療学会 | 専門医研修施設・健診施設 | 
| 日本不整脈学会・日本心電学会 | 不整脈専門医研修施設 | 
| 日本臨床腫瘍学会 | 特別連携施設 | 
| 日本口腔外科学会 | 准研修施設 | 
| 日本補綴歯科学会 | 認定研修機関 | 
| 日本手外科学会 | 研修施設 | 
| 日本認知症学会 | 教育施設 | 
| 日本心血管インターベンション治療学会 | 研修施設 | 
| 日本医療薬学会 | 研修施設 | 
| 日本緩和医療薬学会 | 専門薬剤師研修施設 | 
| 日本病理学会 | 研修登録施設 | 
| 日本内分泌学会 | 認定教育施設 | 
| 日本透析医学会 | 教育関連施設 | 
| 日本腎臓学会 | 研修施設 | 
| 日本乳癌学会 | 認定施設 | 
| 日本乳がん検診精度管理中央機構 | マンモグラフィ検診 施設・画像認定施設 | 
| 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 | エキスパンダー・インプラント実施施設 | 
| 日本救急撮影技師認定機構 | 実地研修施設 | 
| 日本臨床神経生理学会 | 教育施設 (脳波分野) (筋電図・神経伝導分野) | 
| 経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会 | 実施施設 | 
| 日本大腸肛門病学会 | 認定施設 | 
| 日本超音波医学会 | 研修基幹施設 | 
| 日本周産期・新生児医学会 | 専門医指定施設 | 
| 日本産科婦人科学会 | 産婦人科専門研修プログラム連携施設 | 
| 日本胃癌学会 | 認定施設B | 
| 日本核医学会 | PET撮影施設 | 
| 日本乳がん検診精度看管理中央機構 | マンモグラフィ検診 施設・画像認定 | 
| 日本専門医機構 | 総合診療領域専門研修プログラム | 
| 日本胆道学会 | 認定指導施設 | 
| 日本肝胆膵外科学会 | 高度技能専門医修練施設B | 
| 心臓血管麻酔学会 | 専門医認定施設 | 
 
                             
                        
 
             
             
            
 
     
     
     
     
    