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オンライン説明会 病院・研修プログラムの特徴 2023年 6年生
自分の中でもっていた初期研修一般のイメージが変わりました。初期研修で、どんなことをどんなふうに(どんな地域でどんな先生から)学びたいかを考え直すきっかけになりました。
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日本赤十字社 全国で活躍する女性医師 2025-09-30

諏訪赤十字病院

全国の赤十字病院の中から、長野県の諏訪赤十字病院にお伺いしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

Female doctor Interview

Profile

森川 めぐみ (もりかわ めぐみ)
諏訪赤十字病院 産婦人科

森川先生

1992年に長野県飯田市に生まれる。2017年に信州大学を卒業後、飯田市立病院で初期研修を行う。2019年に信州大学産科婦人科学教室へ入局し、信州大学医学部附属病院に産婦人科専攻医として勤務する。2021年に第1子を出産し、2022年に信州大学医学部附属病院に復職する。2023年から諏訪赤十字病院産婦人科に勤務している。日本産婦人科学会専門医など。

Contents

Interview

Section01

 #01 諏訪赤十字病院

ー 病院の特徴は?

森川当院は諏訪地域の三次救急を担っており、開業医の先生方やほかの病院から紹介でいらっしゃる患者さんが非常に多い病院です。私が勤務している産婦人科の特徴を申し上げますと、産科では正常妊娠から合併症妊娠、婦人科では良性疾患から悪性疾患の方まで、幅広く診療させていただいています。

ー 初期研修での人気の秘密は?

森川当院は長野県内のほかの臨床研修病院に比べますと、初期研修医の出身地や出身大学の幅が広い印象があります。医学生向けの研修病院イベントなどで当院を気に入ったということで、関東や他県から来ている先生方も多く、若い先生方を引きつける病院なのだと思います。その理由としては救急科や各診療科の研修の体制がしっかりしているからだと聞いています。

Section02

 #02 医師を目指す

ー 医師を目指したきっかけをお聞かせください。

森川実家は医療関係ではないのですが、私自身は患者の家族として、病院にお世話になる機会が多くありました。中でも、一緒に住んでいた祖母ががんで闘病している姿、母が手術を何度か繰り返していた姿を子どもの頃から見ていたことが医師を志したきっかけになりました。将来は医療に携わり、人の役に立ちたいなという思いがあり、医学部を受験しました。

ー 初期研修の病院として、飯田市立病院を選んだ理由をお聞かせください。

森川一つは飯田市が出身地なので、医師として働くにあたり、まずは地元に貢献したいという思いがあったからです。それから、飯田市立病院は内科を中心に様々な診療科が幅広く揃っているので、初期研修医が活躍できるし、力もつくということを見学に伺った際に先生方からアドバイスをいただいたことも理由です。卒後3年目以降は独り立ちしてやっていかないといけないので、最初の2年間は楽をするのではなく、大変だったとしても、その後の力になるような研修をしたいと考え、飯田市立病院を選びました。

ー 初期研修を振り返っていかがですか。

森川とても中身の濃い2年間になりました。患者さんに初めてお会いするというところから、自分がどういうふうに考え、どういう検査を組んでいくのかといった基本的な考え方や医師としての姿勢など、根本の部分を飯田市立病院で育てていただきました。初期研修で学んだことは今の働き方にも大きく影響しているなと感じています。

ー 専門を産婦人科に決められた時期は遅かったのですか。

森川産婦人科は大変なイメージがあったので、ぎりぎりまで悩み、初期研修2年目の夏頃に決断しました。学生時代には自分が外科系の診療科に行くイメージがなく、内科や小児科などを考えていましたが、臨床実習や初期研修で様々な科をローテートする中で、手術手技にも興味がわき、そういうところを含めて頑張ってみたいなという気持ちになっていきました。また、飯田市立病院は分娩件数が県内最多であり、初期研修中も多くのお産に立ち会えたことで産婦人科の魅力をより感じられたと思います。どの診療科に進んでも大変な時はあるし、一番興味がありやりがいを感じられる科がよいと考えました。

Section03

 #03 専門を選ぶ

ー ご専門を産婦人科と決められた理由について、お話しください。

森川産婦人科の魅力は患者さんの層が幅広く、お子さんからご高齢の方までの女性の役に立て、力になれることです。初期研修では胎児エコーを経験させていただいたのですが、赤ちゃんを診られることも興味深かったですし、エコー画面を嬉しそうに見るお母さん達の表情から、他の科にはない喜びを感じられるのも魅力でした。診察所見から得られる情報を活かして妊婦さんと赤ちゃんの安全を担うのは重要な仕事だと思いました。そして、私自身も女性であり、妊娠や出産にも興味を持っていたので、将来的に妊娠、出産、育児などの自分がしてきたことが仕事に役立てられること、自分の経験とリンクできる部分があることも魅力に感じ、産婦人科を選びました。

ー 初期研修後に信州大学の産婦人科医局に入られたのですね。

森川私自身は地元も大学も長野県内で、県外に出て働くという選択肢は当初から考えていませんでした。長野県で産婦人科専門研修をするとなると、2つの研修施設の選択肢がありましたが、大学病院のほうが医師数も多く、その後も色々な関連病院に勤務することで基礎を積み上げていけると考え、信州大学の医局に入局し、大学病院で専攻医研修を始めました。

ー 専攻医研修はずっと信州大学医学部附属病院で行われたのですか。

森川信州大学産婦人科の場合、入局1年目は大学病院で上級医の先生に相談しながら一緒に診療を進めていく体制で、2年目以降に関連の市中病院に出て、さらに研鑽を積むことになっています。私の場合は入局して2年目に妊娠したので、そのまま2年間は大学病院で専攻医研修を行いました。そして産休、育休を1年取らせていただき、夫の職場も大学病院だったこともあり、復帰するなら夫の近くがいいだろうというご配慮から、大学病院に復帰しました。それで丸3年を大学病院で過ごし、次の年に諏訪赤十字病院に異動しました。

ー 大学病院での専攻医研修はいかがでしたか。

森川産科病棟と婦人科病棟に分かれ、数カ月ごとにメンバーを交代しながら研修していく形でした。上級医の先生方は産科と婦人科の領域がある程度、固定になっています。産婦人科はプライベートな部分に関わる診察が多く、専門性の高い分野であるので、専攻医がいきなり一人で全部を診ることはなく、必ず上級医の先生がついてくださったうえで診察しますし、方針に関してもその都度、相談しながら進めていました。業務としては多かったのですが、相談しやすい環境で、先生方に助けていただきながら徐々に自分自身の経験を積んで、ほかの病院に出ても困らないように学んでいきました。

ー 諏訪赤十字病院に来られた経緯をお聞かせください。

森川産婦人科の専門医資格を取得するためには大学病院1カ所の勤務では足りず、関連病院での勤務が必須になるため、諏訪赤十字病院に勤務することになりました。夫は外科医なのですが、異動先が諏訪になりそうだということで、私も諏訪のあたりの病院をという希望を出し、考慮していただいた形です。それで当院に2023年に来て、2024年に専門医試験を受験しました。

ー 専攻医研修が終わってからも諏訪赤十字病院で勤務されているのですね。

森川医局から定期的にアンケート調査があり、異動の希望や進路、今後のキャリアについてなど考えていることを聞いてくださいます。ほかの先生方との兼ね合いもあるようですが、今のところはおよそ希望に沿った勤務先になっています。

ー 医師として、影響や刺激を受けた人はいますか。

森川大勢いらっしゃるので難しい質問なのですが、特に挙げるとすると初期研修でお世話になった飯田市立病院総合内科の白籏久美子先生当院産婦人科の部長の髙木靖先生です。白籏先生は初期研修医の指導を一手に引き受けておられ、総合内科医としても多くの患者さんを診療されている方です。忙しい中でも若手の医師に考える時間や経験を積ませてくださり、医師としての心構えや今の私自身の診療に繋がっているところを学ぶことができました。白籏先生はどんなに忙しくても、必ず朝と夕方、あるいは夜遅くになっても回診にいらして、患者さんに優しく声をかけていらっしゃいました。そんな姿を拝見していたので、憧れの先生の一人です。

ー 髙木先生はどんな先生でいらっしゃいますか。

森川私は大学時代の臨床実習でも諏訪赤十字病院の産婦人科に1カ月、お世話になったことがあります。そのときから色々なところでご指導いただき、今も困った症例や悩む症例ではその都度、相談させていただいて、診療を進めています。髙木先生は患者さんに合わせた柔軟な発想をされ、「こういう方法はどうだ」とアドバイスをくださり、本当に勉強になります。手術でも困ったときは髙木先生に助けていただく場面が多くあります。「当院の」というよりも「諏訪地域の産婦人科の最後の砦」のような存在として活躍されている先生なので、とても尊敬しています。

Section04

 #04 救急

ー 諏訪赤十字病院の救急の特徴をお聞かせください。

森川諏訪地域の三次救急を担っており、多くの症例があります。産婦人科は全科当直をしていないので救急外来については詳しくないのですが、忙しいときは何台もの救急車が続けてくることもあると聞いています。

ー 産婦人科は産婦人科だけの当直体制ですか。

森川当院の産婦人科は当直ではなく、自宅拘束(オンコール)という体制になっています。当院は院内助産といって、ローリスクの症例は助産師さんが分娩の管理ができるシステムになっていますが、コールがあれば、すぐに駆けつける必要があります。救急外来でもファーストタッチは救急科や当直の先生ですが、婦人科疾患が疑われる症例や必要時にはそこで対応しています。

ー では当直はされていないのですか。

森川当直はしておらず、昨年までは月に4、5回のオンコールを担当していました。今年は夫が転勤になり勤務地が離れてしまったので、平日のオンコールを免除していただいています。そのため、夫が自宅にいて子どもをみてもらえる週末に、月に2.5日ほどのオンコールを担当しています。

Section05

 #05 キャリアを積む

ー 諏訪赤十字病院での勤務内容をお聞かせください。

森川月曜日の午前中は婦人科外来、午後は合同カンファレンスです。産科症例は小児科のスタッフや臨床心理士さん、婦人科症例は腫瘍内科や緩和ケアのスタッフにも入っていただいて、毎週行っています。火曜日は産科の外来で妊婦健診をしています。水曜日と木曜日は手術です。常勤医は5人なのですが、手術症例が多いため、研修医にも積極的に入ってもらって頑張っていただき、多いときには1日4件、5件ほど行っています。金曜日は隔週で婦人科外来か手術です。

ー サブスペシャリティについて、お聞かせください。

森川今年、産婦人科の専門医を取れたばかりで、サブスペシャリティの専門医はこれからなのですが、女性ヘルスケア専門医を取りたいと思っています。これは産婦人科の中では少しマイナーなのかもしれませんが、当院はその資格が取れる認定施設になっていますので、そのための研修を今年度から開始しています。しかしながら特定の分野や専門分野にかかわらず、当院に勤務していると周産期も悪性腫瘍も診ることができますので、幅広く学んでいきたいです。

ー 診療方針をお聞かせください。

森川患者さんとの関わりの部分では患者さんの思いをできるだけ丁寧に聞けるように、時間が限られている外来ではありますが、どんなところが不安なのかなどを汲み取ってお話しすることを心がけています。それから内診は患者さんから見えないところの診察になりますので、次は何をするのかなど事前に声をかけたり、「痛くないですか」と伺ったりしています。また、今は子どもがいて、夜遅くまで残ることができないので、自分がそういった働き方をしていることで患者さんやスタッフが困ることがないように、ということを常に意識しています。仕事の優先順位をつけて、病院にいる間にできることを集中してやり、ほかの先生方が見たときに分かりやすいカルテを残しておくことなども心がけています。

ー 諏訪赤十字病院で実現したキャリアはどのようなものですか。

森川産婦人科の専門医を取得できたことが一つです。今後は先ほどお話しした女性ヘルスケア専門医のほか、母体保護法指定医も取得できるよう、準備をしているところです。

ー これまでの勤務で印象に残っていることはどんなことですか。

森川やはり重症な症例の方は印象に残っていますね。例えば、私よりも若い患者さんでしたが、腫瘍が見つかり、辛い治療を頑張って乗り越えた方がいます。今は元気で過ごしておられるので、一緒に治療を頑張ってきて良かったなと思っています。それから、出血多量で重症の子宮外妊娠の方が休日にいらっしゃり、救急科や麻酔科の先生方、手術室のスタッフなどの周りの皆さんのご協力を得て緊急手術をして、何とか救命できた症例も印象に残っています。医師は一人でやる仕事ではなく、ほかの科の医師やスタッフとの関わりや協力があってこそなので、皆さんのご協力が本当に有り難いです。

ー 初期研修医の指導にあたって、心がけていることはありますか。

森川まずは研修医が将来をどう考えているのかを聞き取っています。例えば、外科系に進むから手術を頑張りたい、内科系に進むけれども、救急外来で産科、婦人科の患者さんを診るときの対応を知りたいといった要望を汲みながら、声をかけるタイミングなどを個別に変えています。今は来年度から産婦人科に進む研修医がちょうど回ってきてくれていますので、最初から一緒に診療をして、「どんな検査をしようか」など、来年以降に具体的に役立つことを伝えています。産婦人科に興味をもってくれる研修医が来ると、やはり嬉しいですね。

また、当院にはメンター制度があり、研修医と若手の上級医が2-3人でペアになり、定期的に面談をして研修医の困りごとや悩みを聞き取って、研修をサポートする体制があります。私も当院へ赴任した当初から研修医のサポート役を務めています。

ー これまでのキャリアを振り返られて、いかがですか。

森川子育てをしながらでも産婦人科の専門医を取りたいと思い、それを一つ目の目標にしていましたので、何とか取得できたのは良かったです。気づけば、私よりも若い先生たちが増えてきて、ときどき「先生は育児もしながら仕事もしっかりされていて、私も先生みたいに頑張りたい」と言ってもらえるようになり、嬉しく思っています。

Section06

 #06 家庭との両立

ー ご出産されたのはいつですか。

森川先生家族写真

森川2021年4月に長女を出産しました。その後、育児休暇を取りましたが、保育所も4月スタートというところが多いですので、子どもが11カ月のときに復帰しました。

ー 仕事と家庭をどのように両立しているのですか。

森川昨年までは夫も当院に勤務していましたし、院内保育所もありますので、3人で一緒に出勤していました。お互いに当直やオンコールがあり、私の場合は当直ではないですが、電話が来たら出勤しないといけないので、私がどのタイミングで呼ばれても、子どもの食事の準備をする、お風呂に入れる、寝かしつける、朝の支度をして保育所に連れていくというのを夫に任せられるのはとてもありがたいです。そのおかげで、私もオンコール勤務ができています。それに夫は料理が好きで、色々と作ってくれることも助かっています。夫が食事を作ってくれている間、私が子どもと遊んだり相手をしてあげることができます。全てを自分で抱えると大変なので、お互いに得意なことや苦手なことを補い合い、バランスを取りながら生活しています。今年からは夫が別の勤務先になりましたが、当直などを除けば、できる限り帰ってきてくれています。

ー ご実家を頼ることもありますか。

森川私も夫も長野県内に実家がありますが、諏訪から近いわけではないので、頻繁には頼れない状況です。子どもが熱を出したときなどはどちらかが仕事を休んだり、諏訪市が開業医の先生と提携して運営している病児保育所を利用させていただいたりしていますが、それも難しいときにどちらかの実家を頼り、来てもらったりすることがときどきあります。

Section07

 #07 今後のキャリアプラン

ー 今後のビジョンをお聞かせください。

森川産婦人科医としては、自分の得意分野の幅を狭めず、患者さんが安心してかかれるように、どんな分野でも深掘りしながら得意なものを増やしていきたいです。手術や妊婦健診、婦人科の良性疾患など、様々な管理に関してもそうですし、がんの治療薬も新しいものが次々に出てきて、情報が更新されていますので、新しい情報をキャッチしながら柔軟に取り入れていく姿勢を忘れないようにしていきたいと思っています。

Section08

 #08 育児短時間勤務制度

ー 育児短時間勤務制度を使っていらっしゃいますか。

森川使っていません。関連病院に出て1年で専門医試験を受けるには、常勤(フルタイム)である必要があり、育児短時間勤務制度で勤務時間が短くなると、専門医の取得がさらに先延ばしになってしまうので、育児短時間勤務制度は利用しませんでした。それで当院に異動したときから常勤で働いていたので、その後もあえて短くすることなく、そのままの状態になっています。ほかの診療科には使っていらっしゃる先生方もいます。

Section09

 #09 院内保育所

ー 院内保育所がありますよね。

森川院内保育所があり、当院の職員であれば優先的に受け入れてくださるので、昨年度までは利用していて、とても助かりました。院内保育所には少し前から看護師さんが常駐されるようになり、子どもの急な発熱でも親が勤務を離れられない場合などは看護師さんが子どもの状態を看てくださるようになったと伺いました。病児保育のように朝から預けられるのではなく、預けている間に体調を崩した場合にはなりますが、その数時間を看ていただけるのはとても有り難いシステムだと思います。ただ、院内保育所は2歳児までですので、今年度からは公立の保育所に行っています。自宅と当院の途中にある保育所なので、預けるときも迎えに行くときも便利です。第3希望ぐらいまで出せるのですが、希望したところに入れて良かったです。

Section10

 #10 病児保育所

ー 病児保育所もありますか。

森川院内の病児保育所はないのですが、諏訪市には開業医院に併設された病児・病後児保育所があり、諏訪市民であれば無料で利用できます。人数の上限はあるのですが、電話で予約ができ、昨年度までは何度も利用させていただき、大変助かりました。熱が上がってくれば解熱剤の対応もしていただけます。今年度は今のところあまり体調を崩さずとても元気に保育所に通ってくれています。

Section11

 #11 女性医師の会

ー 女性医師の会のようなものはありますか。

森川公式のものはありません。今、産婦人科は常勤医師5人中3人が女性医師で、若い医師も多いですし、産婦人科にローテートしてくれている研修医も誘って、女子会のように食事したりする会をたまにやっています。

Section12

 #12 諏訪赤十字病院の福利厚生

ー 福利厚生についてはいかがですか。

森川院内保育所に看護師さんが常駐してくださるようになったことや、子どもの病気で急に休まなくてはいけなくなったときに年に数日の看護休暇があることが恵まれていることだと思います。この特別休暇のお蔭で有給休暇が減らないので、助かっています。

ー 諏訪赤十字病院での女性医師の働きやすさはどのようなところにありますか。

森川産婦人科は外来や手術のスケジュールがぎっちり入っているので、急に休む場合はほかの先生に代診をお願いしたり、手術を代わってもらうこともあります。今年度はそういったことがなく、何とか勤務できているのですが、逆にほかの先生が休む場合は代わりをしたりなど、お互いに協力してやっています。周りの先生方も私に対して、手術が午前、午後とある場合は早めの手術に入れるように調整してくださったり、子どもの迎えに間に合うように「手術を交代するよ」と声をかけてくださったりと、とても有り難く思っています。

Section13

 #13 ワーク・ライフ・バランス

ー ワーク・ライフ・バランスをどのように心がけていらっしゃいますか。

森川今は子どもが保育所に行っている時間が自分の仕事の時間なので、ある意味、仕事の時間が強制的に決まっています。そのため、仕事の時間の中でできることを最大限やっています。独身の頃や子どもがいなかった頃は何時まででも仕事をしていたこともありましたが、今は逆に仕事の時間をぎゅっと濃いものにして、子どもを迎えに行ったあとは自宅で子どもと遊んだりすることを優先しています。平日は家事などしているうちにすぐに夜になってしまいますが、時間が限られているからこそ、何とかやりくりできているのかなと思います。子どもがいるから頑張れることもありますし、子どもも4歳になり、「お父さんもお母さんもお仕事を頑張っているんだな」と感じてくれているようです。

ー ご趣味など、プライベートについて、お聞かせください。

森川高校時代は吹奏楽部で、大学では医学部の室内楽団でクラリネットを吹いていました。大学卒業後もオーケストラや少人数のアンサンブルで演奏会に出たりもしていたのですが、今は子ども優先になり、演奏する時間が取れなくなりました。ただ最近、子どもが音楽教室に行き始めたので、週末はその教室に一緒に行って、歌ったり、踊ったりすることが私自身の楽しみでもあります。それから、子どもが寝る前に絵本を読むことを習慣にしています。私が小さいときも母が毎晩必ず本を読んでくれていたので、私も同じようにしていますが、子どもも1冊では足りず、何冊も持ってきます。私も懐かしい絵本に再会できますし、その時間が楽しみですね。一人の時間や隙間時間にはYouTubeを見たりすることもありますし、クラシックやJ-POPなどの好きな音楽を聴きながら掃除をしたりしています。また、長野県は温泉に恵まれた地で、家族みな温泉が好きなので、休みが合えば近くの温泉によく行きます。

ー 座右の銘などはありますか。

森川「たゆまぬ努力が実を結ぶ」です。これは小学校のときの担任の先生がおっしゃっていた言葉ですが、言葉通りに「努力を続けていれば、いつかはそれが実を結んで結果に繋がる」という意味です。私はどちらかと言うと、こつこつと積み重ねるタイプなので、どかんと大きなことはできなくても、日々の診療などの積み重ねを今後に繋げていきたいということで、座右の銘を聞かれたらいつもこの言葉を答えています。

森川先生スケジュール

Movie

Hospital introduction

概要

名称諏訪赤十字病院
所在地〒392-8510 長野県諏訪市湖岸通り5丁目11番50号
電話番号0266-52-6111
開設年月大正12年1月
院長久島 英雄
休診日土曜日・日曜日・祝日、12月29日~1月3日(年末年始)、8月15日(創立記念日振替)
許可病床数455床(一般425床・精神30床)

診療体制

診療科目

内科、 精神科、 脳神経内科、 呼吸器内科、 消化器内科、循環器内科、 小児科、 外科、 整形外科、 形成外科、脳神経外科、呼吸器外科、心臓血管外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、頭頸部・耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科、 リウマチ・膠原病内科、リハビリテーション科、血液内科、腎臓内科、歯科口腔外科、救急科、腫瘍内科、糖尿病・内分泌内科、病理診断科、消化器外科、乳腺・内分泌外科、緩和ケア内科(全32科)

施設認定

指定医療機関関係

  • 保険医療機関
  • 国民健康保険医療機関
  • 労災保険指定医療機関
  • 生活保護指定医療機関
  • 更生医療指定医療機関
  • 精神保健指定病院
  • 育成医療指定医療機関
  • 原子爆弾被爆者指定医療機関
  • 養育医療指定医療機関
  • 結核指定医療機関
  • 航空身体検査指定医療機関

認定施設関係

  • DPC特定病院群
  • 地域医療支援病院
  • 救命救急センター
  • 地域がん診療連携拠点病院
  • 臨床研修病院
  • 地域災害拠点病院
  • エイズ拠点病院
  • 救急告示病院
  • 母体保護指定医療機関
  • 地域周産期母子医療センター
  • がんゲノム医療連携病院
  • 認知症疾患医療センター

学会認定

外部評価関係

  • 日本医療機能評価機構 機能種別版評価項目3rdG:Ver.3.0
  • 一般病院2、精神科病院 認定
  • 人間ドック健診施設機能評価受審病院
  • 臨床研修評価認定病院
  • 臨床検査室の認定(ISO15189)

付帯施設

  • 諏訪赤十字病院健診センター
  • 諏訪赤十字看護専門学校
  • 諏訪赤十字訪問看護ステーション
  • 諏訪赤十字居宅介護支援事業所

連載: 日本赤十字社 全国で活躍する女性医師

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