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    日本赤十字社 全国で活躍する女性医師 2025-01-31

    盛岡赤十字病院(岩手県)

    全国の赤十字病院の中から、岩手県の盛岡赤十字病院にお伺いしました。勤務内容や1日のスケジュール、家庭と仕事の両立など、女性医師ならではの声が聞けるインタビューです。

    齋藤(さいとう) あゆみ
    先生

    脳神経内科

    1981年に岩手県盛岡市で生まれる。
    2006年に岩手医科大学を卒業後、岩手県立中央病院で初期研修を行う。
    2008年に岩手県立中央病院で神経内科の後期研修を行う。また岩手医科大学大学院に入学する。
    2009年に岩手医科大学附属病院神経内科・老年科に勤務する。
    2010年に第1子を出産する。
    2012年に岩手医科大学大学院を修了し、岩手医科大学附属病院神経内科・老年科に勤務する。
    2014年に第2子を出産する。
    2018年に盛岡赤十字病院脳神経内科(旧 神経内科)に副部長として着任する。
     

    日本内科学会総合内科専門医、日本神経学会神経内科専門医、日本頭痛学会頭痛専門医など。

    contents

    盛岡赤十字病院

    病院の特徴は?

    病床数は354床で、盛岡市内の中規模病院として、急性期医療、救急医療、災害医療に力を入れています。医師としては多くのコモンディジーズを経験できる、良い病院です。

    初期研修での人気の秘密は?

    初期研修医から話を聞くと、幅広い年代の指導医から意見を聞いたり、指導を受けられること、診療科の選択肢の自由度がかなり高いことが人気の秘密のようです。盛岡赤十字病院で2年間の研修を行うことももちろんできますが、岩手医科大学附属病院などとのたすきがけのプログラムもあります。希望して、かつ相手方の病院も都合が良ければ、一部の診療科を他院で研修することも可能です。

    医師を目指す

    医師を目指したきっかけをお聞かせください。

    診察室での齋藤先生

    父が医師で、母が薬剤師という家庭で育ちましたので、馴染みのある職業だったことが大きいです。小中学生の頃は深く考えていませんでしたが、高校での進路指導が本格的に始まったときに、手に職を持ち、ほかの方々のお役に立ちたいと思い、医師を目指しました。

    初期研修はいかがでしたか。

    現在の臨床研修制度が始まって間もない時期でしたが、救急医療を重視し、患者さんを断らないところに惹かれて、岩手県立中央病院を選びました。初期研修医が20人ぐらいと大人数でしたが、仲良く研修していました。岩手県立中央病院は診療科が揃っているので、大学病院などに送って専門的な治療をお願いするということがほとんどなく、院内で比較的完結できるので、とてもいい研修ができたと思います。

    専門を選ぶ

    ご専門を選ばれたきっかけについて、お話しください。

    仲の良い先輩が脳神経内科に進んでいたので、候補の一つではあったのですが、決めたのは初期研修2年目の終わりの時期です。脳神経内科は患者さんに関することや神経所見の病巣などをしっかり考えないといけない時間が長く、私に向いているのかなと思って選びました。

    後期研修も岩手県立中央病院で過ごされたのですね。

    後期研修では治療の選択を自分ですることができるようになりました。検査も初期研修のときは指導医の先生に一から教えられながらでしたが、後期研修では一人で髄液検査にも取り組んだり、中心静脈もとれるようになりましたので、頑張れたかなと思っています。

    後期研修開始と同時に大学院にも入られたのですね。

    そうです。当時の岩手医科大学は社会人大学院の制度を利用し、卒後3年目に入局して、大学院にも入るというスタンスの人が多かったので、私もそうしました。

    大学院はいかがでしたか。

    研究とはどういうものかを一から教えていただけましたので、独学するよりは分かりやすかったと思います。大学院では頸動脈プラークについての研究をしていたのですが、出産後は自宅で継続できるものをということで、画像主体の研究を行っていました。

    大学病院に長く勤務されたのですね。

    子育て期間だったこともあり、気を遣っていただいて、長く勤務させていただいていました。

    盛岡赤十字病院に来られた経緯をお聞かせください。

    医局人事です。ほかの病院に出る機会が少なかったので、最初は緊張したのですが、大学病院よりも診療科の垣根が低く、食事の際なども他科の先生方とお話しする機会が多いので、いい経験をさせていただいています。

    医師として、影響や刺激を受けた人はいますか。

    今の上司の米澤久司先生です。学生のときに講義を受けていましたし、スモールグループという少人数で勉強するグループの脳神経内科担当の先生が米澤先生で、テストのたびに反省会と称した食事会を開いてくださったり(笑)、近いところにいらっしゃった先生ではあるのですが、入局して、改めて先生の素晴らしさが分かりました。患者さんへの診療の姿勢はもちろんですが、医学に対する探究心がとにかくすごいんです。神経診察をとても大切にしていて、神経所見や検査や解釈などを細かくなさるので、私には驚きばかりでしたし、本当に尊敬しています。

    救急

    盛岡赤十字病院の救急の特徴をお聞かせください。

    二次救急の病院です。救急車の数はその日によりますね。コモンディジーズが多く、初期研修医がファーストタッチを担っています。

    当直の回数をお聞かせください。

    夫が他県に単身赴任をしているので、私は免除していただいています。

    キャリアを積む

    盛岡赤十字病院での勤務内容をお聞かせください。

    当院での外来は金曜日で、基本的には病棟業務が多く、急患がいらしたときに外来業務をお手伝いしています。また木曜日は盛岡市立病院か岩手医科大学附属内丸メディカルセンターに勤務しています。

    診療方針をお聞かせください。

    患者さんには常に優しくありたいなと思っています。ガイドラインなどの決まっているところをしっかりお伝えするときにも患者さんそれぞれの生活スタイルを考慮したいです。特に当院はご高齢の方や独居の方が多いので、その患者さんが対応可能な治療方針を提案できるように心がけています。

    盛岡赤十字病院で実現したキャリアはどのようなものですか。

    専門医などを取得したあとで異動してきましたので、あまり変わっていないかもしれません(笑)。ただ、今はどの病院にもありますが、当院でも認知症ケアサポートチームが立ち上げられ、私もそのチームに配属させていただいています。大学病院に勤務していたときはそういうチームに所属した経験がなかったので、当院で改めて勉強しているところです。大学病院は認知症の方が入院する機会が少なく、認知症についても学ぶことがなかったのですが、学んでみると認知症ケアは興味深いですね。アルツハイマー型認知症以外にも様々な認知症があり、そういう方と直接触れ合うことができるので、勉強になっています。

    副部長としてのお仕事にはどのようなものがあるのですか。

    全くないです(笑)。米澤先生が全て部長としての職務をしてくださっているので、それに従い、ご迷惑にならないようにと思っています。

    女性の管理職は多いですか。

    マイナー科は一人体制の科が多く、そこに女性部長が何人もいらっしゃいます。部長職という立場で勤務されている女性の先生方に相談できるのは有り難いです。

    これまでの勤務で印象に残っていることはどんなことですか。

    大学病院のときの患者さんで、真菌感染症から眼窩先端症候群になった方がいらっしゃいました。これは目の動きが悪くなったり、視力が低下していく病気なのですが、救命が第一の目的で、感染症の治療が主体となります。その患者さんは治療後、障害が残ることを気にされていて、回診のたびに「目の位置が治らない」「見えないまま、どうやって生きていけばいいんだろう」と相談されていたのですが、そこでうまく説明したり、励ましてあげることができず、もう少し良い方法があったのではないかと、今も思い出します。

    初期研修医の指導にあたって、心がけていることはありますか。

    なるべく優しく教えたいです。皆さんにそれぞれの考え方や進むべき道があるので、あまり強要せず、興味があるところを活かした指導をしたいと思っています。

    これまでのキャリアを振り返られて、いかがですか。

    皆さんのように大きなことは成し遂げられていないのですが、子育てしながら目標にしていた専門医を取得することはできたので、今の時点では満足できています。

    • 齋藤先生の1日のスケジュール

    家庭との両立

    ご出産されたのはいつですか。

    2010年と2014年です。どちらも大学病院に勤務しているときでした。産前産後休暇や育児休暇は規定通りに取得し、1年間の育児休暇を終えたときに病棟業務に復帰しました。ただ、第1子のときは学位取得のための提出物などがありましたし、第1子、第2子の出産後も非常勤勤務はありましたので、それは半年後ぐらいに再開しました。保育所は岩手医科大学が提携している保育所に入れていただけたので、いわゆる保活などはなく、比較的スムーズでした。

    仕事と家庭をどのように両立されてきたのですか。

    7年前から夫が単身赴任をしているので、大変ではありますが、2人とも実家が盛岡市内にありますので、お互いの実家に手伝ってもらうこともあります。やはり保育所時代は子どもが具合が悪くして休んでしまうことが多かったのですが、病児保育所ではなく、実家を頼っていたので、本当に助けられました。子どもが大きくなってからは病気をすることが少なくなってきたので、自分で頑張ろうとは思っています。ただ、できないことはできないと伝えることがうまくいく秘訣なのかなと感じていますし、あまり無理してやっていても、できなかったとあとから伝えるのも大変なので、自分の意見をしっかり伝えることを意識してきました。

    今後のキャリアプラン

    今後のビジョンをお聞かせください。

    スタッフとの集合写真

    研究よりはやはり臨床に携わっていきたいです。特に頭痛の専門医を取得しましたので、頭痛診療に力を入れていきたいと思っています。私が頭痛に興味を持ち始めたのは第2子出産後でした。診療科の先生に勧められたという理由もありますが、2021年に片頭痛に特化した抗CGRP抗体製剤という新薬が出たことも理由です。これまではほかの薬を片頭痛にも使っていたのですが、この新薬が出たことで、治療方針が変わってきており、興味深い分野になりました。

    片頭痛の患者さんは多いですよね。

    皆さん、真面目でいい方で、我慢されている方が多いんですよ。言いづらいかとは思いますが、我慢するよりもより良く過ごせることを目標にして受診していただきたいですし、治療もしていただきたいですね。

    育児短時間勤務制度

    育児短時間勤務制度を使われている先生方は多いですか。

    私が知っているのは1人ですが、希望すれば取得しやすい環境だと思います。

    院内保育所

    院内保育所もありますね。

    「わんぱく保育園」という職場保育園があり、0歳から6歳までの子どもさんを預けることができます。

    病児保育所

    病児保育所もありますか。

    ありません。

    女性医師の会

    女性医師の会のようなものはありますか。

    会自体はないのですが、以前の研修担当の先生が「女医室」という部屋を作ってくださいました。女医室にはロッカーや食事ができるスペース、休憩室のようなスペースがあるので、そこで女性の先生方と昼食を取ったり、相談したりなどをしています。とても話しやすい環境になっています。

    盛岡赤十字病院の福利厚生

    福利厚生についてはいかがですか。

    私はあまり参加できていないのですが、病院で盛岡さんさ踊りなどに出たりしています。忘年会や新年会で皆さんと触れ合える機会も多く、職員同士の仲の良さに繋がっていると思います。日赤のスポーツ大会に参加するなど、部活動も盛んです。

    盛岡赤十字病院での女性医師の働きやすさはどのようなところにありますか。

    幅広い年代の先生方がいらっしゃり、皆さんが家庭をお持ちですので、子どもの体調不良のときなどに相談すると、快く調整してくださいますし、休みも取りやすいところが働きやすさを感じるところです。

    ワーク・ライフ・バランス

    ワーク・ライフ・バランスをどのように心がけていらっしゃいますか。

    家族旅行でのスナップ写真

    深く考えずに生活してこなかったのですが、自宅に帰ったら子どものことばかりでてんてこ舞いで、日々の生活で精一杯みたいな形です(笑)。長男が中学生になると、かえって塾の送り迎えや部活動に時間を取られるようになりましたし、長女は小学生ですが、習い事の送り迎えなどがあり、やはり一人だと大変だと思うときもあります。

    ご趣味など、プライベートについて、お聞かせください。

    季節ごとに家の中の小物などの模様替えをして、季節感を味わうのが好きです。また長女がピアノを習っていますので、一緒に練習しています。いつか連弾してみたいですね。私は今は習っていないのですが、以前は習っていたので、子どもと一緒の曲なら弾けそうです(笑)。長女はピアノを始めてまだ2年なのですが、ピアノが好きみたいですので、長く続けてほしいと思っています。

    座右の銘などはありますか。

    座右の銘という感じではないのですが、母からずっと「自分のことは自分で決めなさい」と言われて育ちましたので、色々な選択をしないといけないことがあるときは必ず自分で決定して、自分をしっかり鍛えようと思って生活しています。

    メッセージ動画

    病院アピール

    概要

    • 病院外観
    • 名称盛岡赤十字病院
      所在地〒020-8560 岩手県盛岡市三本柳6地割1番地1
      電話番号019-637-3111
      開設年月1920年4月
      院長久保 直彦
      休診日土・日・祝日、創立記念日(5月1日)、年末年始(12月29日~1月3日)
      病床数一般354床(稼働病床数354床:令和6年4月1日現在)
      入院患者数1日平均:189.7名(令和5年度)

    診療体制

    診療科目・部門

    総合診療科、、血液内科、精神科、脳神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、小児科、科、・消化器外科、小児外科、緩和ケア科、整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科、ペインクリニック科、健診部病理診断科、看護外来、看護部、薬剤部、医療技術部

    各法に基づく指定医療機関等

      • 保険医療機関指定
      • 療養取扱機関
      • 健康保険法指定保険医療機関
      • 国民健康保険法療養取扱機関
      • 生活保護法医療扶助指定医療機関
      • 養育医療指定医療機関
      • 更生医療育成医療指定医療機関
      • 結核予防法指定医療機関
      • 原子爆弾被爆者一般疾病指定医療機関
      • 労災保険指定医療機関
      • 労災保険二次検診等給付医療機関
      • 救急告示病院
      • 総合病院
      • 第二次救急医療指定病院
      • 短期人間ドッグ指定病院
      • 自動車損害賠償責任保険後遺障害認定病院
      • 妊婦健診指定病院
      • 乳児健診指定病院
      • 小児慢性特定疾患治療研究事業委託契約医療機関
      • 母体保護法指定病院
      • 育成医療指定病院
      • 厚生労働省臨床研修指定病院
      • 指定自立支援医療機関(精神通院)
      • 岩手県基幹災害拠点病院(災害救援センター)
      • 地域周産期母子医療センター
      • 日本医療機能評価機構認定施設 3rdG:Ver.1.1 一般病院2 緩和ケア病院(副機能)
      • DPC対象病院
      • 地域医療支援病院

    学会等の指定医療機関

      • 日本内科学会認定医制度教育関連病院
      • 日本婦人科学会専門医制度選考医指導施設
      • 日本消化器病学会関連施設
      • 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児研修施設
      • 日本血液学会認定血液研修施設
      • 日本神経学会認定専門医准教育施設
      • 日本眼科学会専門医制度研修施設
      • 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
      • 日本循環器病学会認定循環器専門医研修施設
      • 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
      • 日本外科学会外科専門医制度関連施設
      • 日本麻酔科学会麻酔科認定病院
      • 日本消化器外科学会専門医修練施設
      • 日本ペインクリニック学会指定研修施設
      • 日本がん治療認定医機構認定研修施設
      • 日本臨床細胞学会認定施設
      • 日本整形外科学会専門医制度研修施設
      • 日本医療薬学会認定薬剤師制度研修施設
      • 日本医療薬学会がん専門薬剤師研修認定施設
      • 日本脳卒中学会認定研修教育病院
      • 日本泌尿器科学会認定専門医教育施設
      • 日本栄養療法推進協議会NST稼働施設
      • 日本小児外科学会教育関連施設

    連載: 日本赤十字社 全国で活躍する女性医師

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