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国試過去問解説 2026-02-04

国試過去問解説 慢性腎臓病・慢性腎不全 国試 (113F51)

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113F51
70歳の男性。下腿の浮腫を主訴に来院した。30年前から健診で尿蛋白と尿潜血を指摘されていた。3年前から腎臓が悪いことを指摘されていたが医療機関を受診しなかった。3か月前から下腿に浮腫を自覚するようになったため受診した。身長165cm、体重60kg。脈拍92/分、整。血圧186/100mmHg。両下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、糖(-)、潜血2+、沈渣に多彩な変形赤血球と顆粒円柱を認める。随時尿の尿蛋白/クレアチニン比は2.5g/gクレアチニン(基準0.15未満)。血液所見:赤血球356万、Hb 10.8g/dL、Ht 32%、白血球7,800、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白6.5g/dL、アルブミン3.0g/dL、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン1.6mg/dL、eGFR 34mL/分/1.73m2、Na 138mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 104mEq/L。
適切な食事指導はどれか。
答え
不正解

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下腿浮腫を主訴に来院しているが、健診において尿蛋白と尿潜血を長年にわたり指摘されており、慢性糸球体腎炎にかかっていると考えられる。クレアチニン1.6mg/dl、eGFR 34ml/分/1.73m2と低下しており、これからどう腎機能障害の進行を予防していくかが問われている。

a 尿蛋白に漏出している蛋白質を補填するために、高蛋白食と考える学生もいるかもしれないが、尿蛋白減少、高窒素血症改善などを期待して低蛋白食とする。蛋白質を制限することで同時にKとPの摂取も抑えられる。よってaは×。

b 糸球体障害が進んでいくと、糸球体濾過量が低下し高血圧や浮腫をまねく。この状況で多量の水分摂取を行うと、さらなる症状の悪化がおこると考えられる。腎臓にさらに負担をかけないことが治療の基本となる。よってbは×。

c 腎機能低下にともなう高K血症がみられる場合、カリウム摂取制限をおこなう。これは不整脈の予防にもなる。主にG3b期以降の患者に適応となるが、本症例ではK 4.0mEq/Lであり、積極的にカリウム制限をおこなう必要はないと考えられる。よってcは×。

d 高血圧や腎臓病のない患者であれば、1日10gの塩分摂取はとくに問題ないと考えられるが、Ⅲ度高血圧、慢性腎臓病が併存する本症例においては1日6gの塩分制限が治療において重要と考えられる。よってdも×。

e 慢性腎臓病の食事療法においては、蛋白制限などを行っている場合でもエネルギーは十分に確保をするように心がける。エネルギー量は、標準体重当たり25~35kcalとする。よってeは〇である。

本記事執筆のエビデンスにつきましては、こちらをご覧ください。

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