血中コレステロールの量は❶外因性(食事由来)❷肝での合成❸内因性(受容体からの取り込み)によって決められている。
a 肝硬変においては、肝細胞壊死や線維化などにより著しく肝機能が低下するため脂質の代謝も障害され、コレステロールの合成が低下する。そのため血中LDLコレステロールの値は低下する。よってaは×である。
b 2型糖尿病においてはインスリン抵抗性により、LDL受容体の発現が低下するため、血中LDLコレステロールは上昇する。しかし1型糖尿病においてはインスリン分泌が低下して生ずるため、血中LDLコレステロールは上昇しない。よってbは×。
c 吸収不良症候群においては、消化管からのコレステロールの吸収が低下する。そのためカイロミクロンおよびカイロミクロンレムナントのコレステロールが低下し、血中LDLコレステロールも低下する。よってcは×である。
d 甲状腺ホルモンはLDL受容体の発現を促す。よって甲状腺機能亢進症ではLDL受容体の発現が増加し、血中LDLコレステロールは低下する。一方、甲状腺機能低下症ではLDL受容体の発現が減少し、血中LDLコレステロールは上昇する。よってdが○である。
e ネフローゼ症候群の病態としては、糸球体のバリアの障害により尿中に多量の蛋白質を喪失することで、浮腫などが引き起こされる。多量の蛋白漏出を代償する機序として肝臓での蛋白合成が亢進し、LDLやVLDLなどのリポ蛋白の合成も亢進する。よって血中LDLコレステロールの値も上昇する。よってeも〇。
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