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国試過去問解説 2026-01-07

国試過去問解説 急性膵炎 国試 (113A53)

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113A53
66歳の男性。総胆管結石の加療目的で入院となり,内視鏡的結石除去術を施行した。終了2時間後から持続性の心窩部痛と背部痛を訴えた。体温37.5℃。脈拍108/分,整。血圧94/66mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。腹部は平坦で,心窩部を中心に広範囲に圧痛を認める。血液所見:赤血球502万,Hb 15.3g/dL,Ht 45%,白血球12,700,血小板26万,PT-INR 1.1(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総ビリルビン4.4mg/dL,AST 370U/L,ALT 177U/L,LD 491U/L(基準176~353),γ-GTP 337U/L(基準8~50),アミラーゼ 1,288U/L(基準37~160),尿素窒素23mg/dL,クレアチニン1.2mg/dL。CRP 9.3mg/dL。腹部造影CTを別に示す。
次に行うべき治療として適切でないのはどれか。


答え
不正解

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内視鏡結石除去術後、心窩部痛と背部痛をきたし、発熱や白血球、アミラーゼ、CRP上昇と、造影CTで膵の腫大、周囲の液体貯留より、急性膵炎を疑う。
急性膵炎については急性膵炎ガイドライン2021にて治療が大きくアップデートされたため、それに準じて解説する。

a 急性膵炎における膵の絶対的な安静およびこれ以上の膵への負担を避けるため、絶飲絶食を行う。よってaは〇である。

b 炎症による血管内脱水を補正するため、細胞外液の十分な輸液(130~150ml/h)を行う。絶食と大量輸液が急性膵炎の治療の基本である。よってbは〇。

c 急性膵炎の痛みは耐え難いほどの激痛であるため、鎮痛薬による十分な除痛が必要となる。よってcは〇である。

d 最新のガイドラインにおいては予防的な抗菌薬の投与は軽症には行うべきではなく重症にも推奨されないとなっている。よってdは△~×である。

e 急性胆嚢炎における治療である。胆嚢炎はみられないし、急性膵炎の急性期に行う治療ではない。よってeは×。

本記事執筆のエビデンスにつきましては、日本内科学会雑誌第107巻第3号 (jst.go.jp)をご覧ください。

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