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国試過去問解説 2025-12-17

国試過去問解説 褐色細胞腫 国試 (113A1)

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113A1
肝硬変を母地として発生した最大径2cm、単発の肝細胞癌に対する治療方針を決定する上で重要でないのはどれか。

答え
不正解

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肝癌の治療法の選択においては、まず腫瘍の大きさや数よりも肝予備能を表す肝障害度や、Child-Pugh分類を調べる。肝障害度は以下のような表を用いる。

■肝障害度
腹水BilAlbICGPT
Aなし<2.0>3.5<15>80
B治療効果あり2.0~0.33.0~3.515~4050~80
C治療効果あり>3.0<3.0>40<50
a 腹水は肝障害度、Child-Pugh分類ともに項目に入っている。Child-Pughの「少量」が肝障害度の「治療効果あり」に、「中等量」が肝障害度の「治療効果乏しい」に対応する。よってaは〇である。

b ビリルビン値は、肝障害度、Child-Pugh分類ともに項目に入っている。肝障害により肝細胞による直接ビリルビンの胆管への運搬が障害されることでビリルビン値が上昇するため、肝障害の程度を反映する。よってbは〇。

c 肝硬変の成因は、肝障害度、Child-Pugh分類ともに項目に入っていない。肝硬変にどのような原因でなったかに関わらず、現状の肝臓の病変部以外の予備能を評価することが必要である。よってcは×である。

d 肝性脳症の有無は肝障害度には項目として入っていないが、Child-Pugh分類においては項目にあり、肝性脳症は肝硬変の重症度を反映するため予備能の評価として重要である。よってdは〇。

e プロトロンビン時間は、肝障害度、Child-Pugh分類ともに項目の一つであり、肝障害度をよく反映する指標のひとつである。よってeは〇。

時間のある方は参考資料としてこちらをご覧ください。

連載: 国試過去問解説