検索
病院名・地域などで検索
新規無料会員登録
アカウントをお持ちではありませんか?
ログイン
こちらもご利用いただけます
  1. トップ
  2. 国試過去問解説
  3. 国試過去問解説 急性リンパ性白血病 国試(117F38)
国試過去問解説 2025-10-15

国試過去問解説 急性リンパ性白血病 国試(117F38)

e-residentが医師国家試験の勉強をサポート! どこよりも詳しい解説で合格への道を拓きましょう!

117F38
4か月の女児。活気不良と哺乳量の減少を主訴に母親に連れられて来院した。周産期に異常はなかった。1週間前から活気が低下し、2日前から約20%哺乳量が減少してきた。昨夜の便は黒っぽかった。本日も活気の回復がみられないため心配になり、自宅近くの診療所の夜間救急外来を受診した。意識は清明。体温36.8℃。心拍数136/分、整。呼吸数24/分。顔色はやや不良。心音と呼吸音とに異常を認めない。頸部にリンパ節を触知しない。腹部は軽度膨隆を認める。紫斑を認めない。毛細血管再充満時間の延長はない。血液所見:赤血球209万、Hb 5.6g/dL、Ht 18%、白血球950,000、血小板1.5万。血液生化学所見:AST 34U/L、ALT 16U/L、LD 1,390U/L(基準120~245)、尿酸8.6mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 106mEq/L。CRP 2.1mg/dL。
母親への説明として適切なのはどれか。

答え
不正解

解説文はログイン後ご覧いただけます

ログインする
先天疾患を指摘されていない乳児で、急性に全身状態の悪くなった乳児の症例である。白血球950000という値からまずは白血病を疑う。赤血球減少があり、Hbは輸血が必要なレベルまで低下している。血小板低下も著しい。黒色便からは上部消化管出血が疑われ、血小板減少の影響が考えられる。急性白血病が最も疑わしく、入院精査が必要な状況である。

a 上述の通り水分を補うだけで帰宅させるのは危険な状態である。

b 今後の治療において建設的な発言でなく、不要な発言である。

c 上述の通り緊急性が高い。また、かかりつけ医ではなく専門医受診が望ましい。

d 正しい。

e 著しい貧血があり、消化管出血も疑われる。命に関わることはないとは言えない。

時間のある方は参考資料としてこちらをご覧ください。

連載: 国試過去問解説