生活習慣で発症予防が期待できる疾患=発症リスクとなる要因が明らかになっており、その要因のうちに生活習慣上の行動が含まれる疾患、と考えるとわかりやすい。
a 歯周病は、歯磨き・喫煙・食生活などといった生活習慣が発症に影響するため、生活習慣の改善で発症予防が期待できる。
b 1型糖尿病は自己免疫反応が原因であると考えられており、生活習慣改善での予防は難しい。一方で2型糖尿病は遺伝素因と環境素因(食事や運動などの生活習慣)が発症に関与する。そのため、生活習慣の改善が発症予防に繋がりうる。
c 悪性リンパ腫は原因不明の場合が多く、生活習慣の改善で発症予防が期待できるとは言えない。
d 急性骨髄性白血病は遺伝子異常・抗癌剤・放射線被曝などが原因とされており、生活習慣改善での発症予防は期待できない。
e 原発性アルドステロン症は副腎腺腫や過形成が背景となるが、これらは遺伝子変異が原因のものと原因不明のものがあり、生活習慣の改善による発症予防は期待できない。
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