インタビュー

2022-07-01

久留米大学病院 西田 憲史 医師 | 指導医インタビュー(後期)

久留米大学病院 西田 憲史 先生の指導医インタビュー。全国病院からメッセージ・求める研修医、プログラム・募集要項、ジュニア・シニア・指導医・院長のインタビューを掲載。進路選択の判断材料としてお役立てください!

久留米大学病院

〒830-0011
福岡県久留米市旭町67番地
TEL:0942-35-3311
病院URL:https://www.hosp.kurume-u.ac.jp/

西田先生の近影

名前 西田 憲史
久留米大学病院 指導医

職歴経歴 1981年に福岡県久留米市に生まれる。2006年に久留米大学医学部を卒業する。2008年に久留米大学心臓・血管内科に入局する。2011年から久留米大学循環器病研究所にて基礎研究を行う。2016年から久留米大学病院高度救命救急センターに勤務する。2019年から医学部教育主任となる。2022年から病棟医長となる。
日本内科学会認定、総合内科専門医・指導医、認定内科医、日本循環器学会認定、循環器専門医、専門分野、循環器一般

久留米大学病院の特徴を教えて下さい。

前身から数えると開学94年の歴史ある大学の附属病院で、筑後地区だけでなく大分、佐賀など広い範囲の医療に携わっています。病院の歴史が長いので、久留米大学病院出身の開業医の先生も多く、世代を超えて親しまれている病院です。また、特定機能病院の認定施設であり、高度救命救急センターがあるのが一つの特徴です。

先生が循環器内科の医師になったきっかけをお聞かせ下さい。

父が医師(外科)だった影響で小さい頃から医師という仕事に興味がありました。中学受験直前に入院したことをきっかけに、患者さんを助けることが出来る医師になりたいという気持ちが強くなりました。最初の研修で循環器内科、心臓外科を6ヶ月経験し、症状のある患者さんを治療することで症状が改善する様子をみて、やりがいを感じました。父の影響で外科に進むことも考えましたが、循環器内科で様々な症例を診れる方がいいのではないかと思い、循環器内科を選びました。

先生がいらっしゃる循環器内科の特徴をお聞かせ下さい。

通常の診療だけでなく、基礎研究、臨床研究や研修医・医学生の教育にも満遍なく力をいれています。医局員の数が多いことも特徴です。日常診療においては虚血性心疾患や心不全といった一般的な疾患に対する薬物療法や検査・治療法を学ぶだけでなく、カテーテルアブレーションやカテーテルでの大動脈弁置換術といった最先端の治療も数多く経験できます。また重症の心不全や肺高血圧症など、大学病院でしか見ることができないような症例も経験することができます。基礎研究に関しては循環器病研究所という、多数の実験機器が揃い、幅広い研究ができる施設があるのも魅力です。様々な研究を行い、国内だけでなく国際学会にも参加しています。

久留米大学病院の循環器内科専門研修プログラムの特徴についてお聞かせ下さい。

循環器専門医を取るまでは、まず臨床中心に取り組んでもらいます。基本的に最初の1年間は大学病院で研修し、その後は指導医のいる関連施設で2年程度研修をします。内科専門研修と循環器専門研修を連動して行い、内科専門医、循環器専門医取得に必要な症例を経験し、両専門医の取得を目指します。効率よく早期に両方の専門医を取得できるよう循環器内科以外の内科とも連携を取りながら研修を行っていきます。専攻医1人1人に指導医のメンターがつき、大学病院にいる1年間はマンツーマンで研修を行います。毎月面談をして、目標を設定したり、達成度合いを確認したりすることで、確実に成長し、専門医取得につながる研修になるようにしています。またカテーテル検査や心エコー検査については、達成度合いに応じて試験を行っています。試験に落ちたらダメだということではなく、足りないところを確認したり、自分で気付きを持てる場を与えることで、専攻医自身の技術のブラッシュアップにもつながります。専門医取得後は多くの医師が研究を行います。臨床一筋でいくことも可能ですが、研究を経験することで、ものの見方、考え方など新しい能力を得ることができ、その後の臨床活動の幅も広がります。多くの医局員がそれを実感していることから、どのような形であれ研究を行うことを推奨しています。臨床研究、基礎研究とも積極的に行っていますし、希望すれば国内留学、海外留学も可能です。

どのような時に循環器内科医のやりがいを感じますか?

大きく2点あります。一つは症状で困っている人、苦しんでいる人の症状を改善させることができる点です。多くの循環器疾患をもつ患者さんは何かしらの症状があることがほとんどです。それを治療することで改善できると、やってて良かったなと思います。もう一つは人間の1番最後の砦となる「心臓」を診ることが出来る点です。人は心臓が止まって亡くなります。治療して元気になってもらうことが一番ですが残念ながら救命することができないこともあります。また超高齢化社会のなかで、どのような最期を迎えるのかを、循環器内科医としての経験を生かして、自信を持って患者さんや家族に説明し、相談していくことができるのが循環器内科医のやりがいだと思います。

西田先生の写真

これまでの後期研修と新しい専門医制度になって変わった点はありますか?

新専門医制度に変わる前からにはなりますが、専攻医教育プログラムについては、細かく作りあげています。新しい専門医制度に必要な事項を加えて、専攻医が有意義な研修を取り組めるような手厚い指導を行っています。

先生は研修医時代どのようにお過ごしでしたか?今の研修と違うところがあればお聞かせ下さい。

1番の違いは勤務時間だと思います。少しでも多くの症例や実技を経験しようと、平日は朝から夜中まで病院に残っていることが多かったです。雑務が多かったこともありますが・・・。休日は同期と出かけたり、飲みにいったりとリフレッシュの時間を持っていました。今の研修は、勤務時間や勤怠管理が厳しくなったことにより、限られた時間でどうやって経験を積むか、力をつけるのかが大事になっていると感じます。

指導される際に気を付けている事はどのような事でしょうか?

本人のペースや能力に合わせて指導する事が大事かなと思っています。タスクが多すぎると仕事の漏れも出てきますし、精神的にも追い詰められていくと思うので、専攻医の表情や仕事以外の様子を気にしながら指導しています。もちろん1人の医師としてやらなくてはいけない仕事は身につけてほしいので、きちんと伝える必要がある内容はしっかりと話すようにはしています。

巣立っていく先生方をご覧になって、どのような医師になって欲しいと思われますか?

患者さん第一、患者さんから先生に診てもらいたいと言ってもらえるような医師になって欲しいと思います。医療は年々進歩していくので、自分の能力のブラッシュアップや、自分で課題を見つけて知識を蓄積していけるような、自主性も身につけた医師になって欲しいです。

これから研修先を選ぶ初期研修医に向けてメッセージをお願いします。

どんな医者になりたいか、将来像を作ってマッチした病院を探すのがいいと思います。可能であれば、今の研修先でこういう先生になりたいな、と理想像を作れるのがいいので、そういった目で指導医の先生を見てもらえればとは思います。2年目になると、何をしたいのか、自分が将来どんな事をしたいのかをより具体的に持ってもらいたいです。今後の医師人生が大きく決まる決断になるかと思うので、一歩立ち止まって考える時間があればいいと思います。また、興味を持てる分野を探しておくことが大事です。病院内での人間関係は入れ替わりがあるので、最終的にはその分野に興味があることが大事になってくるかと思います。

最後に久留米大学病院のPRをお願いします。

久留米大学病院は特定機能病院でもあり、各科最先端の医療に取り組んでおり、一般病院では経験できないような医療も経験することができます。また高度救命センターでは、救急、循環器、外科、整形、消化器内科の混成チームで勤務しています。他の科の初期対応を手伝ったりもしますので、様々な知識、技術を得ることができます。また、研修医・専攻医に対して手厚い指導を行います。特に、心臓・血管内科では専攻医1人1人に指導医のメンターがつくので、質問や悩みも気兼ねなく相談する事ができます。個人個人の能力や目標に応じた研修が行えると思います。ぜひ一緒に働きましょう。

西田先生の写真