ドクターライフプラン

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Q & A 2

新学期が始まり、国家試験をむかえる6年生や、臨床実習を始める5年生にとって現時点でどういった事を疑問に思っているかの内容を、Q&A方式でまとめてみました。ここに挙げた質問内容は、現在医学部5、6年生を対象に受けた質問内容の中からいくつかを採り上げたものです。

1. 自分は将来地元で開業する予定だが、その場合に臨床研修を地元で行ったほうが得なのですか?またその必要はないのですか?

1. 今年度の国立大学卒業生には臨床研修が義務付けられます。従って、国立大学医学部の卒業生は研修先を決めて、そこで2年間の研修をしなければなりません。しかし、それに該当しない方も臨床研修は是非行うようにしてください。前回も申しましたが、卒業したての状態では全く医療行為はできない状態です。研修を重ねて手技を覚えていくことが非常に大切です。とにかく損得を考えずに最初の2〜3年は修行期間と思って研修に没頭してください。研修先は地元でもそうでなくてもかまわないと思われます。要は臨床研修したあとに自分がしっかりした医療が提供できるか否かです。きちんとした医療ができれば自然と患者がついてきます。

2. 研修医、開業医、大学病院勤務医、一般病院勤務医のだいたいの收入は具体的にどのくらいですか?

2. 収入の平均を述べますが、場所によって差が出るのは了承してください。研修医の平均月収は、一般の大手研修病院で15万円〜25万円です。大学病院では3万円〜5万円くらいでしょう。研修期間は修行期間です。採算を考えないでください。
開業医の平均月収は250万円くらいといわれています。しかし、科や個人の医療サービス内容によって非常にばらつきがあります。
大学病院勤務医は、無給ではアルバイトのみの収入に頼り、大学からは給与は出ません。有給助手になったら初年度は月収15万円くらいでしょう。やはりアルバイトが必要ですね。アルバイトに行ける研究日は、無給で週2日、有給で週1日が一般です。
一般病院勤務医は、大手ではだいたい月収30万円くらい、中堅や個人病院では年収が1000万円〜1500万円くらいです。後者に勤めるためには、経験がなければ採用してもらえないことが多いです。
お金が欲しいならば自由診療の美容外科クリニックに勤めると、おおよそ年収が2000万円〜5000万円くらいです。個人で立ち上げたら億単位の年収になれるかもしれません。しかし、医療訴訟は多いですのでそのリスクも負わなければいけません。
上記はすべて税込み収入です。
アルバイトについては前回申し上げました。

3. アメリカのマッチング制度はどんなものですか?日本との違いはどうですか?

3. アメリカではレジデントを希望する病院に願書を提出します。そこでOKが出ればインタビューを受けに行き、その結果採用か否かが決められます。採用方法は、国家試験の点数や大学での成績によって篩いをかけ、インタビューの結果を見て決定するのが一般です。マッチングとは、いくつかの希望先に願書を提出し、マッチすればインタビューの要請が来るものです。日本の大手研修病院では、採用試験を課しているところが多々あります。基本的には筆記試験と面接です。アメリカのように願書提出の段階で篩いにかけることはまずないと思われます。

4. 自分はアメリカで臨床研修をしたいと思っていたが、今回の臨床研修必修化でそれは不可能になったのですか?

4. 事実上不可能です。日本で研修を終えてからアメリカで臨床研修をしてください。USMLEは受験されましたか?

5. マッチングで希望する病院に行けなかった場合どうなるのですか?就職浪人になるのですか?

5. いくつか受験すればどこかには採用されるのではないでしょうか?しかし、すべて不採用であった場合は、残念ですが浪人になる可能性はあります。

6. 研修病院を選ぶときに重視するポイントは?

6. なるべく忙しそうなところ、つまり来院患者数やベッド数、手術件数が多いところがいいでしょう。最初の2年くらいは不眠不休を覚悟して働く気持ちを持つように心がけてください。

7. 論文をどのくらい書けば教授になれるのですか?

7. 難しい質問ですね。というのは科によってと、病院によってかなりの違いがありますので。内科、外科などのメジャーな科では医局員も多いため、論文をたくさん書いたとしても上に人が詰まっていたらなれる可能性が殆どないと思ったほうがいいでしょう。マイナー系でも医局員がどのくらいなのかで左右されます。論文でも英語の論文、学会も国際学会などに演題を出さなければいい評点にはつながらないでしょう。教授選挙に出るためにはコネも必要です。日本では1度教授になれば定年まで教授でいられることが新規に教授になることを難しくしていると思われます。アメリカでは教授になっても自分の業績が悪ければすぐに落とされます。日本ではそのようなことがありませんので、教授になってしまえばあとはどうでもいいというような雰囲気が目に付きます。ただ、何のために教授になりたいのですか?教授になったあとの目的がありますか?学生にそれを聞くと、たいてい「気分がいいから」とか「偉くなりたいから」などの返答しか返ってきません。教授になる目的や、研究意識のない人がただ闇雲になりたいとだけ思っていたら難しいでしょう。開業医に比べると給与もはるかに安いですし、きちんと医局を取りまとめるならば、仕事内容も研究以外に診療や教育など多岐にわたりますので決して楽なポジションではないと思いますが。

8. 論文がトップジャーナルにアクセプトされる秘訣は何ですか?

8. 論文を書いて採用されたとしても、それが実際に雑誌に載るのは半年から1年後と思ってください。なので、最新学会雑誌だといって見ている内容は、1年くらい古い内容のものだと思うことです。その間に新しい研究はどんどん進んでいます。人が発表した内容のカバーみたいな内容ではインパクトに全く欠けてしまいます。要は、人が気づいていないような研究内容をいち早く見つけることです。内容も文学的ではなく、きちんと科学的な理論に基づいているかどうかです。データを自分で勝手に作り上げたり、個人的な感情を入れたり、こじつけたりしないことです。

9. 研修医採用試験に対する勉強法は、ただ教科書を読んで問題集を解くだけで良いのですか?
採用面接で良い印象を与えるにはどうしたらよいのですか?また、どんなことが聞かれるのですか?
どんなことを言ったら採用してもらえるのですか?
留学のためには、どうやって英語を勉強すれば良いのですか?
いまさら解剖や生理学の本を開きたくないのですが、なにかラクチンな病態生理・総論の勉強法はないですか?

9. 上記の質問内容については病院によって、個人的な学習レベルによって答えが変わってきますので、直接創医舎までお問い合わせいただくことをお勧めいたします。学習内容や、将来の進路に関する相談等あれば、遠慮なくお立ち寄りください。

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