日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会

日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会

日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会とは

日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会は、1999年に「家庭医療について気軽に情報交換ができる場所をつくろう」という医学生の思いから発足した団体です。現在も、患者一人の健康問題から地域社会の健康問題まで担当しよりよい医療を行える医療人への成長をめざす学生・研修医が集い、家庭医療・総合診療・地域医療に関連する幅広い内容を取り扱っています。日本プライマリ・ケア連合学会の支援を受けながら勉強会や交流会などの活動を行い、それぞれが専門的な知識・技能に関する学び、同じ目標を持つ仲間と出会い、プライマリ・ケアを実践するロールモデルとの出会いなどを得ています。

具体的な活動内容

主な活動は「支部活動」と「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」です。「支部活動」は、学生・研修医部会の7支部(北海道、東北、関東、中部、関西、中国四国、九州沖縄)がそれぞれ独自に行う勉強会や交流会、地域の病院・診療所での実習などです。全体のFacebookグループページやその他の媒体を通じて支部をまたいだ参加者の交流もあります。「学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナー」は毎年1回開催される2泊3日のセミナーです。北海道から九州まで全国から200名を越す学生・研修医が参加します。企画を通した質の高い家庭医療の学びや、熱意ある参加者や講師陣との交流が深まります。

医学生が活動に参加するメリット

大きなメリットは「学び」と「ご縁」です。学生・研修医部会は夏期セミナーと年間を通じた支部活動においてプライマリ・ケアを学ぶ機会を提供しています。プライマリ・ケアに必要とされる知識や技術はとても多く、勉強会で扱うテーマも毎回異なります。参加者はもちろん勉強会スタッフになれば自分達で勉強会のテーマを設定し、講師と一緒に勉強会をつくりあげていくのでより深く勉強することができます。 また、活動を通してプライマリ・ケアに興味をもつ学生の仲間や、実際にプライマリ・ケアを行っている先生方とのつながりができます。つながりを通して成長に対するモチベーションの向上や、プライマリ・ケアや医療界に関する最新の情報など多くのことを得ることができます。

どのような勉強会・セミナーを行っていますか?

企画運営者の希望に沿って 「家庭医療とは何か?」「総合診療専門医の役割は?」といった基礎的な部分から、「臨床推論」「医療面接」「コーチング」など各論的な部分まで幅広い内容を扱っています。多くはプライマリ・ケア連合学会に所属している先生を講師としてお呼びし、実践も交えたワークショップ形式です。プライマリ・ケアに初めて触れるといった方から自主的に深く学んでいる人まで参加者背景は多様です。昨今では医学部以外の看護・薬学など他学部の学生と学ぶ機会も増えてきています。詳細は日本プライマリ・ケア連合学会ホームページに掲載されている学生・研修医部会の年間報告書をご覧ください。

日本プライマリ・ケア連合学会とは、どんな繋がりがありますか?

日本プライマリ・ケア連合学会内の「医学生・若手医師支援委員会」には必要に応じて活動に対するアドバイスをいただいております。また家庭医、病院総合医、プライマリ・ケア医と将来の医療を担う学生との接点を増やすことを目的とする「ジェネラリスト80大学行脚プロジェクト」から勉強会講師を派遣していただくこともあります。そして、「学生・研修医部会」の主な参加者は学生・初期研修医ですが、卒後3年目から10年目を対象とした「若手医師部会」というコミュニティもあります。ですので、学年(経験年数)があがってもつながりが切れることがありません。

マッチングや初期研修に関わるエピソードはありますか?

学生・研修医部会の活動や勉強会に顔をだすと自然と全国に知っている先生や先輩との出会いがあります。先輩たちはいろんな病院に就職するので、それぞれの情報を得たり見学時にお世話をしてくださったりとご縁が生きてきます。また勉強会の懇親会などでは先生方も親身に相談にのってくれるので進路相談にヒントをいただけることも多いです。初期研修医を対象とした勉強会や懇親会もあるので、その中でプライマリ・ケアという新たな気づきを得たり、がんばっている同期との再会をしてモチベーションがあがったという声もよく聞かれます。

今後の活動スケジュールについて教えて下さい。

10月より第28回学生・研修医のための家庭医療学夏期セミナーに向けて実行委員会が始動します。10月にテーマ決め、スタッフの役割分担を行います。2016年1月より各企画の内容を詰めます。5月頃から申込みが開始し準備も大詰めに。来週8月に開催となります。一方、支部活動は全国で支部ごとに勉強会が開催されます。詳細は日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会のホームページまたは学生・研修医部会Facebookページなどでご確認ください。

代表より一言!

平成27年度 日本プライマリ・ケア連合学会
学生・研修医部会 代表
自治医科大学医学部5年 平田まりの

新専門医制度に伴って注目をひいた「総合診療専門医」。その中身は、目の前にいる患者さんに焦点をあてて、臓器ごとの区別をせず心も含めた全身の医療を行う医者です。わかりやすい例は「Dr.コトー」先生でしょうか。コトー先生のように患者に寄り添い、ひいては地域に寄り添いながら医療をおこなっていくのは「総合診療専門医」の代表的な一面です。ただ、それは一面に過ぎず、臨床以外にもプライマリ・ケアを行う医師を育てるための教育やマクロから健康を支える研究や行政など「総合診療専門医」の活躍の場は多くあります。もちろん、他の臓器別専門医を目指す人にも「よい医療人」になるための学びが多くあることでしょう!後悔はさせません。気になったらぜひ一歩を踏み出して見て下さい!